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ここはまだ旅の途中だよ。


晴れわたった 空の向こうのすき間から
どこかに行ってしまいそうな心
くるり/旅の途中

飛行機を見るたびにこのフレーズを口ずさみたくなる気持ちになるのだけれど、いまは地元でやりたいことがあるから。

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簡単なようで「選ぶ」って案外むずかしい。

先日、高校からの友人たちと飲んでいたのだけれど、仕事も恋愛もそれをひっくるめた人生みたいなものも、ほんとうにそれぞれで。

「スタートライン」と言うと大げさかもしれないけれど、高校生の頃はさほど大きな違いはなかったんじゃないかなぁ。だってあの頃はみんな、バスケットボールに夢中だったんだもの。


“なにを選んでなにを選ばないか” というシンプルなことなのに、わたしたちの人生には常に「選択」がつきまとう。

やりたい仕事をすることも、だれかを好きになることも、今日なにを食べるかも、自分で選んでいるはずなのに全てがうまくいくわけではないからむずかしい。「選ぶ」だけでいいなら簡単なのにね。


なんて思ってみたけれど、選ぶことに深刻になればなるほど自分で判断するのが怖くなるし、かといって周りの目を気にすればするほど自分で判断できなくなってしまう。

折衷案ではないけれど、選ぶこともなにかの「途中」だと思えば、案外気楽なものではないだろうか。とくに、自分のなかで大きな選択に迫られた時こそ、「ここはまだ旅の途中だよ」だと言い聞かせる。



わたしにとって「仕事」というのは、これまでもこれからも大事なパート。

大事なものほど慎重に選んでしまうので、あえて選ばずに流れに身を任せることも大事だなって思っていて。選択することに重きをおきすぎると、自分につかれてしまうから。


地域と関わる仕事を軽視しているわけではないけれど、“そこに根付かなければいけない” と思っていた学生の頃のわたしは、地元で働くことを渋っていたんです。

「一度関わってしまったら、ここからもう出られないかもしれない」というような息苦しさをどうしても拭えなくて、最後の最後までとにかく悩みました。いまになってみると、あの時いっぱい悩んでよかったなとも思いますけどね。

最後は「やってみたい」という気持ちの方が大きくなったから、エイヤーと飛び込むことを決めたんです。「わたしはここで、泥んこまみれになりながら根付かない方法を考えよう」って。


あとは、「迷っていいのは半年間」と決めていたのでズルズルせずにも済みました。期限を決めることと、周りに言いふらすことはなにかを決めるのにいいかもしれません。

「あの高校でバスケをする」「トルコに行く」「語学留学する」「思いっきり働ける会社に就職する」

振り返ってみると、口にすることで決心が固まったことって結構あるんじゃないかな。

最近は「2021年に海外に行く」と言いふらしている気がします(笑)。不確定な部分はこれから埋めていくのだと思う。


なんだか話がずいぶん逸れてしまった気がするけれど、まぁいいや。今日は「選択」について石橋を叩き割りそうな自分へ向けての文章です。

苦しくなったら「途中」に立っていることを思い出しながら。たどり着くまでの道のりは結構たのしいものだから。


そういえば、いまの仕事に就こうか迷ったときに「合わなかったら辞めればいい」と言ったのは、高校の友人だったなぁ。結果的に選んだのは自分なのだけど、そのひと言でずいぶんと肩の力が抜けました。ひとのことはわかるのに、自分のことになった途端わからなくなることもあるよね。


Anyway! 12月たのしみ!


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