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2023年12月の記事一覧

一年のメモ。

プリンターの調子がすこぶる悪く、年賀状の印刷を諦めた。今年はいつもよりもスケジュール的には余裕があったはずなのに、なぜか年末感を感じることなく大晦日を迎えている。 「この日までに仕事を終えなければ」あるいは「年明けはいつからですか?」という会話が、いつも以上に少ないからかもしれない。そして、フリーランスに加えて、多少なりとも経営者的な働き方に切り替わったからとも言えるのかしら。この一年はそういう小さな変化がいろいろあって、結果的にいつもの月末とあまり変わらない、けれど、ちょ

寝る前のメモ。

穴の開いたニットも、ボタンや裾がほつれたパンツも、豆粒ほどの石鹸も。これでようやく手がつけられる。できれば髪も切りたいけれど、明日は月曜日。 ・・・ 2023年も早いもので、あと1週間。きょうは朝から近所の美術館へ行き、岡崎へと足を伸ばしてきました。すべての解決に至る特効薬なんて存在しないけれど、いき過ぎた消費行動も、線がはっきり引かれてしまった物事も、「流域」で考えることで少し余白が見つけられるのではないかと思っていて。余白が生まれることで、日々にゆとりが生まれていく。

寝る前のメモ。

言葉では正確に伝えることができないから、私たちは自然の力を借りるのだと今日一日を過ごして改めて思った。ツンと寒い冬の日に、春に向けた準備を着々と進めているのだから、自然にはやっぱり敵わない。けれど、そういうことに少しでも近づきたくて人間は「表現」というものを手段としたのではないかと思う。私は表現者ではないけれど、自然の力を実感する翻訳者になってみたいと思った。 自然に対する畏怖と美しさを同時に知っている人たちの言葉は、しなやかで力強い。 ・・・ 目の前にある風景をずっと

寝る前のメモ。

私たちには「おいしい解決策」があると、10月に亀岡にいらっしゃった「スローフード宣言」の著者・アリス ウォータース氏はいう。“おいしさ” というとても曖昧で個々人の経験値によって判断されるものごとに対しての向きあい方が、信じる強さでもあると感じた瞬間でした。 この土地ならではの、といううたい文句を言いつづけているなかで、私の地元を伝える際に “おいしさ” は必ず関連している。自分だけで見つけることができなかった答えだけれど、日々、いろいろなおいしさを実感していることだけは間

寝る前のメモ。

慌ただしさも束の間、11月が終わった。 365日をどこまでも平坦に感じてしまうのは、年末ギリギリまで試合をして、1月3日から練習がはじまるという環境が小さい頃から当たり前だったからなのかもしれない。お正月行事よりも日々の練習。 学生の頃はそれでも、ハロウィンやクリスマス、バレンタイン、誕生日などをそれなりに楽しんだと思うけれど、抑揚というか起伏というか、そういうものがいつの間にかほとんどなくなってしまったように思う。 それでも、年末にはおいしいお蕎麦が食べたくなるんだけ