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2016年6月の記事一覧

そのときわたしが食べているもの。

子どものころ、寿司とは出前で食べるものだった。 大事なお客さんがきたとき、めでたいことがあったとき、ちょうど正月におせち料理を食べるような感じで寿司をとり、食べていた。ワサビや生魚が苦手な子ども時代、安心して食えるネタといえば玉子やかっぱ巻きくらいのもので、大人に合わせて寿司をありがたがってはいたものの、ハンバーグやから揚げのほうが好きに決まっていて、その意味でもおせち料理と同じ位置づけの食べものだった。 そして大人になり、40歳も過ぎ、お仕事関係の方々なんかと、ときどき

そのときカメラをどちらに向けるか。

境界線、というものについて考えることがある。 たとえば、うーん。もしも不謹慎なたとえだったら、ごめんなさい。商店街で火災が発生したとする。あれよあれよというあいだに炎は燃え広がり、消防車がやってきて消火にあたる。数時間後、なんとか無事に鎮火したものの、仮に3棟が全焼だったとする。 さて、このときだ。 カメラを「全焼した3棟」に向けてナレーションをつけると、それは恐怖と悲劇の物語になる。しかし一方、カメラを「ぎりぎり火の及ばなかった隣家」に向けてナレーションをつけると、そ

おうちが一番。でも「虹のかなたへ」も行きたい

こんばんは、立花です。 突然ですが、「オズの魔法使い」という物語をご存知でしょうか。主人公の女の子・ドロシーが家を台風で吹き飛ばされて、オズの国に迷い込み、家に帰るためにオズの魔法使いに会いに冒険へ出るという、お話(雑)。途中でブリキの男やカカシ、臆病ライオンを仲間にひきいれ、それぞれ欲しいモノや願いを叶えてもらうためにオズの魔法使いに会いにいくのです。 実は、このお話には続きがあります。 ディズニーオリジナルのようですが、「Return to OZ」という映画が、19

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100年の時を越え、台北の酒造工場が市民に開かれた巨大クリエティブパークに!文化人たちが立ち上がり、政府が受け入れ、誕生した「華山1914創意園区」

さて、地理がつかめていないので、2日目もまずは徒歩で。東門市場から昨日とは逆に西側へ少し歩くと、「中正記念堂」の裏側。28年前と変わらない鮮やかなブルーの屋根。白い塀の向こうの公園にも惹かれるけど、それを横目に今日は北へ。 バス停にベンチ。 集合住宅の1階にもベンチだらけ。日本でこうあるべきだと吠えていることが、ほとんど実現されているのか、この台北では... 歩道にもベンチ。そう、お店がなくたって、公園じゃなくなって、どこにだってベンチ(座れる場所)は基本必要なんで

1年。

「書くこと」を再び始めて1年が経ちました。 まずは高校時代のデコログやったね(笑) それから、オックスフォードで毎日書いた日記。 そして昨年、就活の最中に始めたblog。 1日1記事以上を目標に、365日で485記事。 今は導線を減らして、すごくクローズドな場になっています。 内容が結構オープンなので(笑) 思考整理をするために書いていて。 2年前のオックスフォードにいた頃の自分に負けないようにと、とにかく前へ。あの頃よりも充実感を得ることって、案外ハードルが

イケハヤ、大地主になるの巻。8,000平米の土地の取得が完了しました。

ふふふふ!ふふふ!ふふ!ふ! だいぶ前から「土地取得に動いてます」と書いてましたが、ついに件の土地を取得できました!! ついに不動産を手に入れてしまいましたよ……東京時代は賃貸派だったのに。 この土地を整備して、ひとまず自分の家を作ろうと思います。予算は1,000万円くらい。できるかぎりセルフビルド、コミュニティビルドで、安く、楽しく家を作ります。10年くらいかけて建築と整備を続ける感じです。

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Hello World! 「港」のようなひとびとと、手漕ぎボートのわたし。|丹後国見聞録 vol.02

2016.5.29カーテン越しの太陽があまりにも眩しすぎて、目覚めてしまった朝。 ▲田んぼに反転する山々と、京都丹後鉄道(通称:たんてつ)の走る音。 というわけで、2日目はmixひとびとtango(通称:ミクタン)! "とくべつなふつう"っていう表現が好きです。 ▲前日のこと ▲ここでなら、何をして暮らすんやろう 「今流行りのクロワッサンたいやき!」なんていう町内会のアナウンスを聞きながら、朝ごはん。 「あれ、流行ったのってもう少し前じゃなかったっけ?」なんて思

Hello, World! 「港」のようなひとびとと、手漕ぎボートのわたし。|丹後国見聞録 vol.01

私は先日、京都府の北の方に行ってきました。正式には与謝野町、京丹後市、西舞鶴。かつて丹後国(たんごのくに)があった地域。 2日間で様々なコミュニティや場所、そして人に出会いました。 訪れてみて、自分の目で見て、肌で感じてみて。 「京都」と一括りにはできないような、独特の空気感がここにはありました。 2016.5.285月の丹後はイベントが盛りだくさん。 まずは丹後天酒祭りへ。 丹後は言わずと知れた日本酒の名産地。かつてお伊勢さんにお酒を伝えた起源の地とも言われてい