およそ140字の落語小噺

Ａ「どっかで犬の鳴き声がするなぁ」
Ｂ「そうか？オレには聞こえへんけど」
Ａ「確かに聞こえる。近くに居てるで」
Ｂ「全然聞こえへんけどなぁ」
Ａ「だいぶ近いで。お前ホンマは犬飼ってんのやろ？」
Ｂ「いや、飼ってへんて。この家に犬は…

居ぬ」

Ａ「カモメが飛んでるけど、ずっと飛んでて上下がわからんようにならんのか？」
Ｂ「大丈夫や」
Ａ「ホンマか？強風にあおられても？」
Ｂ「カモメは常にまっすぐ飛ぶもんや」
Ａ「そうなんか？」
Ｂ「そらそうや。昔からカモメと言うたら…

水兵（水平）さんや」

男「ようやく捕まえたで。畑荒らしのモグラめ！」
モ「すんません。二度としないんで今回だけは見逃してもらえませんやろか？」
男「ホンマにもうせぇへんか？」
モ「絶対しません！約束します！人生、いや、モグラ生をかけて…

誓います（地下います）」

A「あの事件の犯人がついに捕まったな！もう逃げられへん。カゴの鳥や」
B「おいおい、そら言い過ぎやで。まだ容疑者なんや。せいぜい『放浪するラクダ』にしとけ」
A「何でラクダやねん？」
B「裁判はこれからや。アイツは…

四方が砂漠（司法が裁く）」

A「この辺は猿が出るから気ぃつけなアカンで」
B「猿くらい大丈夫やろ」
A「いや、野生の猿は怖いねんで」
B「あ、猿おるやん」
A「ヤバい！荷物守れ！」
B「おいおい、慌てたら逆効果やで。放っといたらエエねん。何もせんでもアイツらは…

去る（猿）」

A「おい、あそこに鹿がうずくまってるで」
B「ホンマや。怪我が病気か知らんが、弱ってるみたいやな」
A「かわいそうやし、助けたろやないか。動物病院に連れてったらええんか？」
B「いや、野生の鹿は診られへんやろ。連れて行くなら…

歯科（鹿）や」

A「物価高騰でエサ代が苦しい言うたら、全国から余った餅が届いたんや」
B「動物園は大変やな。せやけど、餅ってどの動物でも食えるんか？」
A「小動物はアカンかもな。喉に詰まったら怖い」
B「ほな、どうすんねん」
A「まぁ正月やし…

ゾウに（雑煮）食わすわ」

A「次の一日署長は動物がエエなあ」
B「警察の親しみやすさをアピールですね」
A「何の動物がエエかな？」
B「パンダはどうです？パトカーのイメージで」
A「なるほど。せやけど、それやったら白黒の猫の方がええやろ」
B「何でです？」
A「猫なら…

ネズミ取りも得意やからな」

A「テレビ買い替えたいなぁ」
B「ほな最新の4Kがええで」
A「でも、そんなん高いやろ」
B「高いけど品質は間違いないで。お前動物好きやし、絶対4Kがええわ」
A「確かに動物は好きやけど、それ関係あるか？」
B「あるに決まってるがな。4K買うたらキレーな…

ええ象（映像）が見れる」

フォローしませんか？