「英語学習アプリ」の限界と英語でコミュニケーションをとることでしか得られない「英語を話す力」
どうすれば日本人は英語を話せるようになるのか?
私が学生だった頃、学校で英語の授業を受けたのが
「中学1年生からスタートして、高校までの6年間」でした。
この本によると、現在の英語教育は5年生からのスタートとあります。
そして2020年には3,4年生からはじまるようですね。
自分が若いころと今の若い人たちを比べると、今の若者は「英語を話そうと思えば話せる」という印象をうけます。(私がここで言う若い人とは、私が実際に受けもった中学生3年生から大学生までの方たちです。)
やはり記憶がフレッシュなのは勿論のこと、親世代の気合も違いますし(親御さんが子供のためにレッスンを申し込まれるパターンも多い)、学校で教える先生たちの意識も世代も違うのでしょう。
なのでこれから先、「英語を話せる良い基礎を持つ人はどんどん増えていく」と思われます。昔ではなかなか出会うことのできなかった「英語ネイティブ」に会う機会も子供の時から経験する人が増えますしね。
ただ、現実的に実生活で「英語が必要では無い人」の方が多いので、「実際に話せるようになる人」はどのくらいになるかはわかりませんが。
今回は、本の4ページから9ページの中から二つとりあげて、「英語を話せるようになるため」という観点でみていきましょう。
独学でも人の助けは欠かせない
言語学習アプリや、動画、ウェブサイトなど、ここまで英語学習をサポートしてくれるものが増え続けているのはすごいことです。
あまりにも情報が多すぎて、溺れてしまうように感じる人もいるようですが、上手に探して「自分に合うもの」を見つければ楽しく学習できますし、とても便利ですね。特にお気に入りのサイトやアプリを見つけた時などは嬉しいものです♡
多くの英語学習者は英語学習アプリを利用しています。無料アプリでもかなり良くできているものもあれば、有料ならではの優秀アプリも沢山あるので、「勉強はなかなか続かないけど、とりあえずアプリだけは使う」という人もいるくらいです。
とはいえ、どんなにツールが発達しても、知りたい情報がすぐに手に入ったとしても、本の著者が言っているように「人間のガイドは必須」という意見には賛成です。
英語を話すうえで、「実際に対話すること」は欠かせないことですし、コンピューターには分からないことを人間は理解することができます。
英語学習ツールで紹介できるフレーズには限りがありますし、表現や言い方は人それぞれなうえ、状況によってもさらに何通りにも増えます。
ここから学べることは、英語学習の役に立つ道具は、「自分に合わせて活用しながらも、コミュニケーションは人から学ぼう」ということです。
「実際に人と会話をすることで刺激される脳の分野」もあるわけですから、会話で覚えたフレーズや単語は記憶に残りやすくなります。
そこに感情も働くので、さらに取り出しやすい記憶の引き出しにいれられますよね。(感情と記憶は強く働きあうからです。)
結論は、「言語を身に着けるためには実際に人と会話をしたり、人間に教えてもらおう」というシンプルなものです。
人からの刺激はいつの時代でも役に立ちます。英語学習仲間や英語の先生、英語を話す友達など、様々な人とかかわりながら英語を学習していきましょう。
私も基本は独学ですが、人とのかかわりや対話を重視していました。
海外生活や留学の経験はありませんでしたが、海外に住んでいたお友達ができれば「英語で会話するようお願い」したり、英語学習仲間をみつけては「学習法の情報交換」をしたり、海外からお友達が来ると聞けば、誘ってもらって「実際に英語を話す場を」作ったり、他にも「人がかかわる学習」をしてきました。
「話す相手を定期的に作る」ことも、私にとってはモチベーション維持の役にもたったので、人の助けなしに今の私はありません。
次の点もみてみましょう。
単語をたくさん知っていても話せるとは限らない
「単語やフレーズを覚えたからと言って、必ずしも会話がスムーズにできるわけではない」のは、英語を勉強している人なら言われなくても実感したことのあることですよね。
単語や熟語をひたすら覚えていくことは英語学習者にとって必須と感じている人も多いでしょう。加えて英語の試験系の勉強も人気があります。TOEICや英検は代表的なものです。
英検、TOEFLやIELTSのスピーキング対策を時々担当しますが、テストを受ける準備がある方たちの語彙力はなかなか素晴らしいものです。
それでもスピーキング対策をしなければその語彙は使い物になりませんので、「知識イコール話せるとは簡単にいかない」のがもどかしいところですね。
英語学習者それぞれが、「目標や必要性」があって、単語を必死で覚えたり、試験英語に挑戦します。それは絶対無駄になりませんから是非打ち込んでいただきたいです。
話す訓練をした時にさらなる力を発揮してくれます。
しかし、目標が「コミュニケーションのための英語」なら、ひたすら単語帳に向かい続けたり、テスト勉強に時間を割くよりは、「自然で円滑な英会話」を最初から目指すほうが効率的だろうなとは感じます。
試験勉強などに力を注ぎすぎて、会話の点で後れをとったり、変な癖がついてしまっているひとたちも多いからです。
しかも、英検やTOEICで最高のスコアをとるには、難しい単語を覚えなければなりません。日本に住んでいるだけなら普段目にすることはあまりないであろう文章問題もときます。そしてその単語や文章は、実際の会話の中で1年に1回でるかでないか、人によっては「一生使わないかもしれない」ものもあるわけです。
これはあくまでも日常会話のレベルの話ですし、もちろん知識はある方がいいに決まっています。英語の試験はよくできていて、勉強すれば体系的に知識を得られますのでおすすめです。
ただ、ここで私が言いたいのは、「自分の目標にあわせて」学習法を選び、「知識を使えるものにする」ということも意識して進んでいきましょう!ということです。
今日のまとめは、「言語習得には人間のガイドが欠かせないこと」と、
「知っている語彙を使ってコミュニケーションがとれるのか」を問う必要性でした。
日本人が英語を話せるようになるには、やはり英会話ができるようになるよう指導してくれる人がいれば一番ですし、独学でやりたい場合でも、必ず英語を使う場を設けて定期的に練習することが大切です。
それでは次回の「どうすれば日本人は英語を話せるようになるのか?」の
連載第二回目「10年英語を勉強しても留学しても英語は話せるようにはならない!意外と知られていない現実から学ぶ方法」でお会いしましょう!
エイミー(AmyNY.net) @eikaiwacoach
記事を楽しんでいただけたら嬉しいです! 応援団募集中♡