英会話グループレッスンやオンライン英会話で「損をしない学び方」とカギとなる「自主性」の持ち方
目次:①第四回 -グループレッスンや学校教室英語は非効率的?
-大切だけどハードルが高く感じる自主性を持つ方法
-スクールや先生の使い方
②あとがき
英会話スクールに通ったのになかなか話せるようにならなかった。
という話はよく聞きますね。そういう経験はありますか?
私が実際に出合ってきた生徒さんたちも「話せるようにならない」ことから、通っていたスクールをやめたり、別の学校に移動したり、いくつかのスクールを転々としたという方達が多いです。
最近の英会話スクール事情はわかりませんが、「英語を話したいと思って通い始めた英会話スクール」なのに、思うように結果が出ないと感じる方は特にグループレッスンを受けている場合のようです。
今日一緒に考える自主性をヒントに、いま受けている英会話レッスンをより良いものにしていきましょう。どんなタイプのレッスンを受けていても当てはめられる考え方を身に着けることができます。
以前の記事をまだお読みでない方は是非どうぞ↓
「英語学習アプリ」の限界と英語でコミュニケーションをとることでしか得られない「英語を話す力」
「学校英語教育も - 英語漬けも - 語学留学も?」意外と知られていない誤解や現実から学べる英会話習得のヒント
英会話が楽しめない「英文法第一主義」「カタカナ英語」という二つの障害
今回は連載四回目で☆☆P38-P47☆☆が範囲です。
①Autonomy 「自主性」がテーマになっています
Teachers were unable to provide students with personalized lesson plans that catered to their varying skill levels and personalities.
グループレッスンや学校教室英語は非効率的?
英会話スクールといえば、グループレッスンが人気です。お値段もマンツーマンに比べたらお安いですし、マンツーマンレッスンで話せるようになる保証もないのでとりあえずグループでという方も。
「どうすれば日本人は英語がはなせるようになるのか?」の本の中では、まず、学校での英語教育についてふれています。教室で「同じ内容の英語学習」を「レベルの違う人が一緒に勉強する」というスタイルです。
「ついていけない」感じる人もいれば、「簡単すぎて時間の無駄」にさえ感じる生徒たちもいます。英語を効率的に学ぶという尺度で考えると損をする学習法かもしれません。
グループレッスンはこの学校教育に少し近い感じですね。近いレベルであろう人たちをまとめて一緒にやっても、レベルのずれや個性、それぞれに合ったアプローチの学び方を提供するのは簡単ではありません。英語を効率的にと考えると非効率的とされるでしょう。
しかし、グループ学習にはいいこともあります。「励ましあえる、刺激になる、続けられる、ひとりではできなかった発見もある」ので、やはり使い方次第。グループレッスンを受けている場合は、そのクラスで「伸ばしにくい点」や「やりにくい点」を考えてから、どうやったら自分の英語をその環境で磨けるかを考えてみましょう。
英語学習の方法は沢山ありますし、私が思うベストな方法というものもあるのですが、「英語を学ぶ人の生活スタイルやその人の性格」などを考えると答えは一つではありません。
大切だけどハードルが高く感じる自主性を持つ方法
The most important factor in your learning journey is you. It's not your teacher. It's not your materials. It's not your environment.
All of those things can help or hinder you, but whether or not you learn English is entirely within your control.
「学ぶことで大切なのは先生でもなく、教材でもなく、環境でもない。」
結局はあなたがどうするかということなのですが、ここで自主性について考えてみましょう。
自主性とは独学のことでも、意志の強さの話でもありません。
自主性をもって独学をする人もいるでしょうし、自主性をもって英会話の先生を探す人もいるでしょう。どちらにしろ、自分が選んで決めるということです。
今英語を勉強していて、この記事を読んでいる方は、すでに自主性のある人たちだと思います。どんな教材を使おうか?スクールに通ってみようか?独学で頑張ってみようか?どんな先生に習おうか?など色々考えながらここまで来たことでしょう。
自分ひとりで何かを習得したり、成し遂げたりするには限界があります。スポーツ選手も芸術家も音楽家も、先行く人をみて学び影響を受け、そして調整を加え訓練してきたのではないでしょうか?
そしてその道を学ぶためにコーチをつけたり、先生をさがすでしょう。
英語も同じです。自己流でできる部分もあれば、人に頼って伸ばせる部分もあります。誰の影響も受けず自分でいちから言語を習得する人はいません。
「自分にあわせて英語学習を調整していく」のも自主性の一つです。英語とともに歩んで続ける力も自分の判断次第。やめることだってできるし、何らかの形で続けることもできる。
自主性にこだわりすぎることの注意事項がひとつあります。
「英語難民」にならないように!自分で考えて決めるという作業は必要ですが、考えすぎないようにしましょう。答えが出なければ先送り。今できること、小さいことでもいいから「一つ」やる。それだけでOK。
私もスランプに陥ったり、先がゴールが見えないことは何度もありました。実際にみえないというより、そう感じてしまったというところです。
そんな時は大抵、英語学習をさぼるか、楽しいことだけするか、とりあえず何も考えずに短い音読だけして勉強したことにするとか、逃げて力を抜きました。幾つかあった逃げ道の一つが海外ドラマだったことありましたが、勉強としてではなくエンターテイメントとして楽しみました。
また、スランプで「頑張っていいとき」と、落ち込んで「さぼった方がいいとき」があります。自主性を思い出して自分に問いかけてください。長い目で見て、今は気楽に構えた方がいいのか?少しでも力が残っているなら、妥協した勉強をすこしでもやっておくのか。
わからなくなってしまったら英語の先生や学習仲間に相談しましょう!
スクールや先生の使い方
英会話スクールに通い始めると、どうしても環境任せになってしまいがちです。グループレッスンなら、先生や他の生徒との兼ね合いで自分の発言をすることになり、思うように英語を発する機会がないこともあります。
時には同じグループでもレベルが違うと大変ですね。
グループの場合は、「英語を話すため」という動機をもって積極性を意識するだけでも参加量が変わります。自分の番がくればその時間を大切にし、発言のチャンスはできるだけつかむようにしましょう。そうしたほうが次のレベルに移動するのが早くなると思います。
学校にもよりますが、予習してOKならその回で扱われるものに目を通し、知らない単語は調べておきましょう。実際のクラスが始まった時に、ただでさえグループ内での自分の時間が少ないのに、文法と単語の説明に時間を取られてしまいます。
でもここまでしなくても良いですよ!リラックスしてその時間を楽しむことも大切です。毎回同じ気合いだと持ちませんし。
オンライン英会話の場合は、一対一のレッスンが主流ですね。スクールや先生によってはしっかりとしたカリキュラムがあったり担任制で生徒の英語力を伸ばせるよう組み立てられているところもあります。
また、安いお値段で「毎日英語を話したい」という人たちが多く利用している「人気の格安英会話スクール」は、英語を母国語としない英語ネイティブ(大抵はバイリンガルの方たち)を講師に迎え、値段設定を低くしてレッスンを提供しています。(このことに関しては質問をいただくことが多いので別の記事で詳しく触れていきたいと思います。)
そのタイプのレッスンの場合、受けられる授業のレベルや内容が先生によって変わったり、お気に入りの先生が予約できなかったり等があるようです。
毎回先生が変わる場合、「自主性」を使って自分の英語力を伸ばすためには、自分でカリキュラムをつくるという手があります。何を練習したいか、何を学びたいかを提示することで効率よく学べますね。
②あとがき
今回のテーマは自主性でした。私が自主性を強く意識しはじめたのは英会話スクールに通ってからです。このままじゃ話にならないと。。。
そこからは「英語を話す」ために必要なこと、やりたいこと、楽しいこと、やっておいたら将来役立つかもしれないこと、挑戦してみたい学習法を時々考え、振り返りながら進みました。英語の勉強だけでなく「息抜きのしかたや長く続けるための方法」を考えたり、本も沢山読みました。
そうすると、「自分に合っているスタイル」がみつかり、多少さぼってもきちんと続けられて、最終的には結果をだせるやり方になりました。
英語学習者それぞれが自分のオリジナル英語ライフがあります。身に着けた方法も現在の英語レベルもあなただけのものです。目標も道も十人十色。よく頑張ったし、まだ成長の余地がある、現実的で素敵な英語です。
それでは次回、連載第五回目でお会いしましょう!
(夏休みをいただいております☆)
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