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夫婦間の「機嫌悪い空気」をぱっと変えることばをみつけた

タイトルどおり、わたしが夫にイラッとしてるとき、夫がなんだか不機嫌そうなときの、いやーな空気をぱっと変えるひと言をみつけた。
しかし最初に断っておく。
我々夫婦には効果てきめんだが、まだn=1だ。一般的なご家庭・カップルへの汎用性があるかどうかはわからない。

さて、わたしは心の小ささとひねくれ具合により、夫によーくイラッとする。
よくある平日のひとコマをみてみよう。

この時期だと、帰宅直後の夫が開口一番に放つ「あっつ!」のひと言だけでわたしはちょっとイラッとくる。
こちらは夕飯をつくるあいだに洗濯機をまわし、おかずをつくりおわってからお米が炊きあがるまでのタイムアタックで洗濯物を干しているというのに。
火を使っているのだから多少暑くても仕方がないだろう。
そもそもあなたの適温はわたしにとっては寒すぎるのよ。

一方夫は「あっつ!」のひと言を残してさっさとお風呂に消えていく。
仕事終わりのお風呂は気持ちよかろう。その気持ちはわかるし、風呂上がりのプシュッまではセットでまだ寛容でいられるようになった。

問題はそのあとよ。
大音量のテレビ。観ているのかと思いきやスマホでゲーム。
洗濯機まわりおわっているんだけどなあ…。
別に缶ビール片手に干してくれてもいいのよ?
でも頼んで不機嫌そうにされるのもまた腹が立つんだよなあ。
ていうか、どうしてここまで気を揉まねばならぬのだ。ああ、腹が立つ。夫にも、自分にも。

∽∽∽

この夏は甲子園にくわえてオリンピックと、スポーツが盛り上がった。
高校球児、スポーツ選手、体育会系といえば、威勢のよい挨拶だ。

うちの中学校の野球部も「…したっ!」とか「…しゃす!」とか、もはや「…っす!」とか、言葉というより気合いを発していると表現するほうがふさわしいといえる挨拶が特徴的だった。

あいさつはだいじだ。

しかし開口一番「あっつ!」という夫を、気持ちよく「おかえり」とは迎えてあげられないのだ。今のわたしの器では。
ちなみに暑い時期でなければ帰宅後の第一声は「つかれたぁぁ…」もしくは「だるぅ」である。
…わたしもつかれているし、夕飯づくりはだるいっす。

そこでわたしは編み出した。「こんちは!」作戦を。
高校球児たちをまねしてみようと思ったのだ。
周回遅れで最近みた『下剋上球児』の影響も大いに受けている。

「あっつ!」といって部屋にあがってくる夫を「おかえり」ではなく、渾身の「こんちは!」で迎え入れる。
すると夫も乗ってきて「こんちは!」と返ってくる。
(夫が乗ってくることは長年のつき合いから想定済だ)

「こんちは!」には勢いがあってよい。
おかえり、おはよう、こんばんは、は威勢よく発声できない。
おかえりー
おはよー
おやすみー
…ではうまくない。
ていねい語の「御」から「お」がつくあいさつが多いなか、「こんにちは」と「さようなら」を最初に使った先人に感謝したい。

我が家にとって、わたしにとっては「こんちは!!」の元気が肝である。
大きく息を吸い込んで「こんちは!」と口にしてしまえば、不思議とイライラもおさまる。

観てもいないテレビを大音量で流しながらスマホゲームをする夫にも、「こんちは!」をいう。
夫からしたら謎のタイミングだろうが、わたしとしては気分よくいるための儀式であり、次の一手をうかがう助けとなる。
ゲームをしていても「こんちは!」を必ず返してくれるのが夫のよいところだ。そのトーンで洗濯物を頼むか否かを判断する。

ちなみに洗濯物を干してくれたら「なざーす!」である。
この「なざーす!」は昔2人で通っていた焼き鳥屋さんのオーナーの口調をまねたもの。

∽∽∽

我が家は夫のほうが先に就寝体制に入る。
夫は必ず「寝るわ!」と宣言していく。

もはやお腹も満たされてイラッとしているわけではないのだが、ここでも「おやすみー」ではなく「こんちは!」である。

「寝るわ!」
「こんちは!」
「さいなら!」

こうして夫の1日が終わり、わたしの夜が始まっていく。

「こんちは!」大作戦はいっときのブームで終わるのか、この先ずっと我が家に定着するのかはわからない。

しかし、わたしの精神衛生にとてもよい影響を与えていて、夫婦の空気もよくなっているとは確実にいえる。

おっと、夫が帰ってきたようだ。
いっちょ元気にいきましょう。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが身近な人とのコミュニケーションで意識していることはなんですか?

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