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If I were a boy

もしも男だったら。

そう思うことがある。

生物学上、女だし、性自認も女だ。
かわいいものが好きで女性らしいファッションも好き。

中高一貫の女子校に通っていたから、中高時代は「女性だから」という扱いをされたことがなかった。

しかし、大学に入ると自分よりも体格の良い男性がたくさんいて驚いた。

「女性だから」とエスコートしてもらえると嬉しいし、実際に高いところのものは届かないので取っていただきたい。皆様ご協力ありがとう。

自分が女性であることに違和感はないけれど、たまに「もし男だったら」と羨ましく思う時もある。

今日はそんなタラレバを、好き勝手書こうと思う。

If I were α boy

タイトルを「If I were α boy」にしたのは意味がある。

中高でミュージカル部に入っていた私は、海外ドラマのGleeが大好きで毎日観ていた。

シーズンいくつだったか忘れたが、マッキンリー高校に転校してきた「ユニーク・アダムス」という体は男だが心は女、女性の格好をしているキャラがいた。

ある日、女性の格好をしたユニークは、男子トイレに入る。

すると、男子トイレにいたアメフト部の男たちに囲まれて、意地悪をされてしまう。カツラを取ってトイレに流したりと、とてもつらいシーンだ。

その場面の後にユニークはビヨンセの「If I were α boy」を歌う。

このシーンが本当に印象的だった。

もし私が男だったら、こんなことはしないのに。
もし私が男だったら、こんな苦労はしないのに。


とヒシヒシと伝わって心が揺さぶられた。

※ちなみにビヨンセのPVでは、浮気した男に対して「私が男だったら彼女の気持ちを大事にしてあげれたのに」と歌っている。

そんな背景があって、タイトルを「If I were α boy」にした。

もし男だったら

では、どんな時に「もし男だったら」と妄想するのか。

ダイジェストでお届けする。

もし男だったら、起きて3分で家を出れるのに。
もし男だったら、ヒッチハイクとか、海外一人旅も怖がらずに行けたのに。
もし男だったら、力仕事で困ることもないのに。
もし男だったら、結婚や出産のタイミングとキャリアで迷わなくていいのに。
もし男だったら、毎月の生理で体調を崩すこともないのに。
もし男だったら、鬱憤の溜まった男にすれ違いざまにわざとぶつかられることもないだろう。
もし男だったら、お酒が飲めることに自信を持てたのだろうか。
もし男だったら、学歴が高いことを堂々と言えたのだろうか。
もし男だったら、裁縫が好きだと言ったら不思議がられただろうか。
もし男だったら、お菓子作るのが好きだと言ったら不思議がられただろうか。

他にも、色々とある。

女性であることの生きづらさもそうだし、性役割に対する疑問もある。

それぞれに分けて具体的に書いてみる。

女性であることの生きづらさ

それぞれ解説していこう。もし共感してくれる人がいたら嬉しい。

もし男だったら、起きて3分で家を出れるのに。

もちろん朝の準備にかかる時間は人それぞれだ。しかし、朝が苦手な私にとって、メイクや髪の毛のセットにかかる時間は、本当はできれば睡眠にあてていたい。

「寝坊したけど3分で家を出たから間に合った」なんて武勇伝を聞くと、羨ましく思ってしまう。笑

ちなみに、お風呂上がり、髪を乾かすのにも時間がかかる。総じて、1日の自由時間は少なくなっていると思う。

もし男だったら、ヒッチハイクとか、海外一人旅も怖がらずに行けたのに。

これは休学中にすごく感じた。旅好きな私は、本当は1人ででも海外に行ったり、ヒッチハイクをして予期せぬ出会いを楽しみつつ交通費を浮かせたりしたかった。

でも、女子1人で出かけて危険な目にあった人がいることを知っている。

だから怖くてできなかった。

護身術を身につけるという方法もあるけど、それでもやはり体格差では勝てないことを知っている。だから諦めてしまった。

もし男だったら、力仕事で困ることもないのに。

バイトをしていると感じる。どんな仕事でも力仕事は必ずある。レストランのホールで、食事を運ぶのだって力仕事だ。

でも一度にたくさんのものは持てない。重い。無理。か弱いアピールをしたいわけでもない。ただただ持てないのだ。

もし力があったら、一度に多くのものを運んでバイト先でも重宝されただろう。

もし男だったら、結婚や出産のタイミングとキャリアで迷わなくていいのに。

薬学部は6年制。休学を1年した私は、卒業する時には25歳。

「歳なんで気にしなければいいさ」と言いたいところだけど、やっぱり気になるのが本音。

ありがたいことに、薬剤師の知り合いや、妊活中の知り合いから「産める年齢には限界がある。」「26歳を過ぎると妊孕生(妊娠のしやすさ)がガクッと落ち始める。」ことを教えてもらっている。

自分のやりたいことを探して、ポジティブに働きたい私にとってキャリアはそれなりに大事。

でも、結婚出産は昔から憧れがあって捨てがたい。タイミングを逃したくないという気持ちもある。こんなことnoteに記録に残していいのかちょっと迷うけど。

女性は30歳手前で就活しても、ライフイベントが近いからと、企業に雇ってもらいにくいというリアルな声も聞いたことがある。

来年から就活を始めるが、どんな人生になるのか、すでにソワソワしている。

もし男だったら、毎月の生理で体調を崩すこともないのに。

正直、このnoteを書きたいと思った一番のきっかけはこれだ。

生理は恥ずかしいことだと思っていないし、思いたくもないのでさらけ出します。

人によって生理の重さや、出る症状は違う。同じ人でも、月によって違う症状が強めに出ることもある。

だから余計「生理によるつらさ」はイメージしにくいかもしれない。

一般的には生理二日目が、一番腰に痛みを感じたりと、一番つらく感じる人が多い。

私は、月経前症候群「PMS」にいつも悩まされている。

慢性的な疲労感と、強い眠気、強い食力、無気力、抑うつ感、ニキビ、まぁいろいろと症状がある。

普段は、やりたいこといっぱいで動き回っているが、PMSの時は全部のスケジュールを断りたくなる。できれば何もしたくない。何もしたくないけど、横になっている自分も嫌になる。

最悪の1週間だ。

強い眠気にも襲われる。眠いと言うよりも、もはや気絶している。

受験期も、塾で気づいたら気絶するように寝てしまって、起きたら3時間経っていたこともザラではなかった。実はPOOLOの講義中も、強い眠気で意識が飛んでしまって聞けなかった授業が2,3個ある。

しかも、とんでもない抑うつ感に襲われる。何をしてもつまんないし、そんな自分が嫌になる。いつもなら気にならないことまで、気になって不安になったりする。わけもわからず泣きたくなる時もある。

つまり、何をやってもダメダメな1週間なのだ。

実を言うと、一昨日からまたPMSが始まってきた。今日も大学の授業中、5分くらい気絶しかけた。

でも1日の中でも体調には波があるし、頑張れば日常生活を送ることはできる。だから結局、頑張っちゃうことが多い。

女性同士だと「今日、生理なんだよね」と言えば、とんでもない結束力が生まれて「わかるよつらいよね、ゆっくり休みな」と助けてくれる。驚くほど優しくしてくれる。

男性にも「PMSだから」「生理中だから」の一言を躊躇せずに伝えられたらいいな。そしてご理解ご協力いただけたら嬉しい。

もし男だったら、鬱憤の溜まった男にすれ違いざまにわざとぶつかられることもないだろう。

女性なら伝わるだろうか。

東京には人が溢れかえっている。通勤ラッシュの時間は、前が見えないくらい人で埋め尽くされている。

たまに、ストレスを溜めた大人の捌け口にされて悲しくなる時がある。

わざとだと分かるくらい、すれ違いざまに肩でどつかれるのだ。

小学生の時から何度もされた。もちろん言い返せるわけがない。それを分かってて、女性で小柄な私を選んでストレス発散に使ったのだろう。

この話を男性にするとびっくりされる。「そんなことがあるのか」と。

正直、自分より体格のいい人がぶつかってくるのは、かなり怖い。この気持ちをもし理解したいと思っていただけるなら、どうぞ、しゃがんでみてください。

小柄な私から見た世界は、どれも大きく見えて、怖いのです。女子校に通っていたから、中高時代は実は男性が苦手だった。大きくて怖いから。今は全く大丈夫だけど!

もし男だったら、わざと肩で跳ね飛ばされる悲しさを味わうことがなかったのだろうか。

「女らしさ」ってなんですか?

ここまででだいぶ書きたい放題してきた。ここまで読んでくれた方ありがとう。

賛否両論返ってきそうでソワソワするけど、一旦置いておいて、もう少し語らせてください。

「女らしさ」って何ですか?

大学に入ってから「女なのに」とか「女っぽい」「女子力高い」とか言われるたびにモヤモヤしていた。

「もし男だったら」ダイジェストにこんなことを書いた。

もし男だったら、お酒が飲めることに自信を持てたのだろうか。
もし男だったら、学歴が高いことを堂々と言えたのだろうか。
もし男だったら、裁縫が好きだと言ったら不思議がられただろうか。
もし男だったら、お菓子作るのが好きだと言ったら不思議がられただろうか。

女子校で育った私は、大学に入ってからいろんなカルチャーショックを受けた。実際にこんなことを言われたことがある。

「女なのに料理できないの?」
「女なのにお酒強いの可愛くないね。」
「自分より学歴が高い女性は嫌だ。」
「女子は笑ってればいいから、男子が場を盛り上げないとね。」
「お菓子作りとか裁縫が好きなんだ、女子力高いね。」

同世代の男子でも意外と、亭主関白的な考えを持つ人が多くて、正直びっくりした。

こんな意見強めのnote書いちゃう系女子、苦手って言う人いるだろうな〜

まぁ、いっか。

私は、女子力じゃなくて人間力を上げたい。ただそれだけ。

さいごに

女性である生きづらさや、女らしさについて書きたい放題させてもらったけど、実は私はずるい人間だ。

女性らしさを武器に使っていることもある。エスコートされたらもちろん嬉しい。

そんなわがままでズルいえみぞうを、どうぞお許しください。

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