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未来のためにできることー善き人間であろうと学び続けること

未来のために、たった一人でもできること。私にもあるだろうか?先がそう長いわけでもない私は、具体的にこんなことができると言えるものはない。でも未来のために何かできるとしたら、私は「学び続けること」と言おう。

日々映像で流される世界の悲劇ー貧困、死、飢餓、難民、国内では子供の貧困、虐待等々。こうした世界の不条理に苦しむ人の心が想像できる自分であるために学び続けたい。そして、少しでも違う世界を創造できる知性を身につけたい。

佐藤優氏が2022年7月23日付朝日新聞で「実際に戦争で人が死ぬ悲しみ、人が焼け焦げるにおいがどういうものか」と言うことを想像できない議論は机上の空論だと言っている。だから他者の心や世界の事象を想像力を持って理解できる能力を養いたい。

学ぶことの意味は、単に知識を蓄積するということではなく、自分の感性を豊かにし、他者の感情や経験を理解できる能力=エンパシーを身につけることだろう。

「いつだってただ傍観し、人の苦しみを記録することしかできないことは辛いことだった」(キャパの言葉ーNHK「映像の世紀」より)

このキャパの言葉のように、自分の無力さや不甲斐なさを感じ続けられる自分でありたい。だから、初代難民高等弁務官ナンセンの言葉を心に刻みたい。

私は諸君に人々が餓死するということが何を意味するかを考えてもらいたい。ただ眺めているばかりで、手ひとつ挙げることもできないというのは、私にはふがいないのです。あくまで闘って道を開いて進まねばならぬ。失敗でも敗北でも何もしないよりはましだ。成し遂げなければならないことを達成するための道は常にあるのだ」

私たちの意識は移ろいやすい。日常に流されて生きている私の意識も例外なくすぐ薄れる。世界で起きていることにも関心を示さなくなる。だからそんな自分に気づくために学び続けたい。せめて学ぶことで自分の心を豊かにし、違った世界があることが想像できれば、未来に向かって今を生きるささやかな力になりはしないか。

「バタフライエフェクト:一人のささやかな営みが時に世界を変えることがある」(NHK 「映像の世紀」より)

こんな奇跡が起こらないとも限らない・・・いつの日か。

#未来のためにできること

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