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10代の君へー「必要だったら自分から聞きなよ」(五味太郎氏の言葉)

(画像はAmazon.com.jpより転載)

ー2022年8月22日付 朝日新聞 「10代の君へ」の五味太郎氏の言葉から。

五味氏は絵本作家である。冒頭写真は、彼の作品「きんぎょがにげた」の表紙の一部である。五味氏は、記事のタイトル「10代の君へ」の中で、「言いたいこと?全くないよ」と言いつつも、大人になった我々の耳に痛いことを言っている。

五味氏によると大人には大雑把に分けて2種類の人間がいるそうだ。
「充足した人間」と「そうでない人間」
それで若い人に指導したがったり、いろいろ言ってきたりするのは、どうも「自分に不足がある人のようだ」と。

充足している大人は、自分からは何も言わない。でも質問されたら丁寧に答えてくれる。だから「大人からくる意見は聞くな。必要だったら、自分から質問しなよ」と言う。「参考になるのは、自分からは言ってこない穏やかな大人だから」だと。

「大人が言ったことを聞くだけじゃ、『対応型』の人間にしか育たないよね。そうなると、自分が何が得意で、何がしたい人間なのか、そういう『自分の質』は見つけられない。だから心ある大人はガキに何も言わないでやってくれ」

こうして見ると、流行語にもなったマンスプレイニング(=mansplaining、 manとexplainingの合成語。男性が偉そうに何かを解説したり、知識をひけらかしたりすること)の男は、満たされていない人間なんだろうなあとつくづく思う。翻って、自分は充足した人間だろうか、誰かに説教したりしていないだろうか、と自問して見る。冷汗💦冷汗・・・

せめて未来を生きる若者には、心ある大人として向き合いたい。

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