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未来の私のために。あの時何に感動したのかを思い出すために。

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今日ときめいた言葉。日常生活で出会った素敵な言葉、心動かされた言葉あるいは事柄について書いています。そんな言葉に出会った時、凡庸な日常が一瞬輝きます。ああ、私は言葉に生かされてい…
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#今日ときめいた言葉

今日ときめいた言葉204ー「正気」or「狂気」、どっちがドラマチック?

(2024年8月13日付朝日新聞 「折々のことば」から) 「正気であることは、狂気であることよりもはるかにドラマティックなものである」   G.K.チェスタトン「正統とは何か」(安西徹雄訳)から (記事原文のまま引用) 「宗教において『正統』であることの厳しさ。時代の先端をいくのでも時流に媚びるのでもなく、異端者にもならず、荒れ狂う馬を御すかのように己の節を守るには、途方もない努力が要ったと英国の作家は言う。平穏な日常もまた、凄まじい葛藤とその修復の連続の上に成り立つもの

今日ときめいたこと203ー「今さらですか?」(その2)

(2024年8月17日付朝日新聞「民間空襲被害者 今こそ救済に向け前へ」から) 戦争で心に傷を負った元兵士の実態調査をすると言う記事(下段の記事参照)に続き、民間人戦争被害者救済の記事。どちらも「今さらですか」との思いだ。 79年が過ぎた今頃になって、空襲などで被害を受けた民間人の救済が動き始めた。戦争中、日本には救済の法律があったそうである。死亡、けが、家財の消失などに対してお金が支給されていた。だが戦後、占領軍の指示で軍人恩給が停止された際、一緒に廃止されてしまったそ

今日ときめいた言葉202ー「エイズのアクティビズム」

(ヘッダーは国際保健協力NGOシェアから転載) (2024年8月18日付朝日新聞「日曜に想う」から) 国際エイズ学会の会場での出来事。各国のトップや国連機関の代表たちを前に司会者を遮るように客席から人種、年齢も様々な10人ほどが立ち上がりマイクを片手に叫び始めた。 また別の日には大手製薬会社に対して数十人が「人の命でもうけるな」といって抗議デモを行った。しかし司会者も警備員も制止しなかったという。 これを「エイズのアクティビズム(積極行動主義)」と称するらしい。この行

今日ときめいた言葉201ー「改憲の訴え世論には響かず」

(2024年7月30日付朝日新聞「憲法を考える」法政大学杉田敦教授の言葉から) 代表民主制が機能する最低条件は、 政治家が国民の代表として役割を果たしている、 と国民の目に映ることです。 今の自民の政治は政治家のためのように見える。 裏金問題は、自由と安全の微妙なバランスを踏まえた運用が求められる憲法を国民の代表として変える資格が、今の自民にあるのかという根本的な疑問を突きつけている。 「一般の人は、自分たちの自由のために様々な人権を保障する憲法が不安定になればセキュ

今日ときめいたドラマ200ーすごいの一言!

(ヘッダーはwazakka-kan.jpより転載) 今週の「虎に翼」はすごい。 嫁姑問題、専業主婦の悩み、結婚観、同性愛、戦争責任。これらを一週間のストーリーの中で直球勝負で取り上げた(先週は関東大震災での朝鮮人虐殺事件にだって触れている。来週は夫婦別姓問題にも触れそう) とかく働く女性に光が当たりがちな女性問題だが、ここでは主人公の兄の嫁で、夫亡きあと主婦として一家を支えて生きてきた女性の心情が描かれていた。自分は何者でもないと無力感を感じている彼女に対して、育てられ

今日ときめいた一冊195ー「20代で得た知見」(KADOKAWA 著者 F ) その3

「今日ときめいた一冊188ー『20代で得た知見』」及び「今日ときめいた一冊193ー『20代で得た知見』その2」の続編です。 読み返すたびに、新たに心惹かれる言葉に出会う。だからそれらの言葉を書き残しておきたい。今日はこんな言葉に惹かれた。 本の冒頭「ご挨拶」からの言葉。 二十代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かせられたかで決まる (そんな断片を求めて数百名の人びとに訊ねて得たものが、この本に集められた「知見」であると著者は語る) 1 明日私たちはくた

今日ときめいた言葉199ー「日米地位協定」

(ヘッダーイラストはyahoo news から転載) (2024年8月13日付朝日新聞 「日米不平等変わらぬまま」及びyahoo newsから) 1960年日米安保改定とともに、「日米行政協定」から「日米地位協定」に改められたが、そもそもこの協定は国会承認を受けておらず、民主主義的な手続きを経て成立したものではない。 新聞をにぎわす米兵による犯罪に対して逮捕、起訴も出来ない。米軍機の訓練制限もできない。航空法の大半は適用除外だから民間の空港を自由に使える。米軍基地内の立ち

今日ときめいた歴史198ー「サラワク州は百年以上もイギリス人一家の所有地だった!」

我が家が始めに住んだマレーシア・サラワク州は、百年以上イギリス人一家が統治する王国だった。初代の王は探検家James Brookeジェームズ・ブルック。この地の人はWhite Rajaと呼んだ(白い王様Raja) (Wikipedia から引用) 「19世紀半ばのブルネイでは原住民の反乱が相次ぎ、ブルネイのスルタンは1839年にサラワクのクチンにやって来たイギリス人の探検家ジェームズ・ブルックに鎮圧を依頼した。ブルックは、英国海峡植民地庁の協力で鎮圧に成功し、褒賞としてサラ

今日ときめいた思い出197ー「不思議な盗難にあった話」

マレーシアのサラワク州クチン(ボルネオ島)に住んでいた時のことです。 ここの移動手段は車です。それしかない。いつものように車で帰宅して一夜が過ぎて、住み込みのお手伝いさんの叫び声で目を覚ました。 「ハンドバッグの中身が庭に散らばってる〜」 「ええ〜😱ゲートはロックしたよな〜。番犬のルーだっていたのに、なぜ吠えなかったの?あいつ、見知らぬ人でも一旦敷地内に入ってしまうとフレンドリー犬になっちゃうんだった」(ラブラドールのいいところでもあり悪いところでもある) よくよく考

今日ときめいた一枚194ー「君たちどこでそんな札束手に入れたの?」

今朝、次女から送られてきた上の写真。なぜ札束持っているの?まだ9歳と7歳だよ。そんなお金どうしたの? そこにママから追加のメッセージが届いた。 ママ 「レモネードを売ったのよ」 私  「へ〜〜」(そう言えばアメリカの絵本にレモネー     ドを売ってお金を稼ぐお話があったよね) 札束もよ〜く見たら、$1紙幣がばっかり。でも中には$5や$10紙幣も混ざっているね👍 これ二人で稼いだの? ママ曰く、寄付してもらったお金も入っているんだって。 ご近所さん優しいね😍夏休みの

今日ときめいた一冊193ー「20代で得た知見」(KADOKAWA 著者 F ) その2

上記記事の続編です。今回は、「20代で得た知見」から私がなるほどと感心した恋愛に関する知見をご紹介したい。 36 あなたがいなくても生きていける 失恋した曲とラブ全開の曲を比べたら失恋の曲が多いのではないかという。なぜなら音楽を聴くとき人は孤独だからだと。そして失恋の曲は、 「あなたがいないと生きていけない」 になる。しかし、米英韓から輸入される女性アーティストの曲は、失恋でもラブ全開でもないという。それは、 「おまえなんかいなくても、私は一人で生きていけるわい」

今日心に残ったこと192ー「共助」も「公助」も必要です!

「日本は、お互いに助け合う『共助』を忌避する国です」 「政治に関わることを忌避する傾向が強く、自分からアクションを起こそうとしない。投票以外の政治・社会参加をしない」 (2023年7月29日付朝日新聞「政治を変えて共助を豊かに」(政治学者 坂本治也氏の言葉) という一文を見て、「それって私のことじゃない」と思った。私にもできる何か、ささやかなことをしようと思い至った。それが、去年の今頃始めたフードドライブに食料を届けることだ。どこまでできるかわからないけど、まず行動しよ

今日不思議に思ったこと191ー「今ごろどうして?」

朝日新聞の悩み事相談です。回答者は、かの上野千鶴子先生。(2024年8月3日付 朝日新聞 「悩みのるつぼ」から) 質問者は、妻が50代夫60代の夫婦の夫。その相談内容は妻から「会話が少なく、しゃべらないことでつらい。避けられている」と非難されているということ。 (ここで、「はて?」どうして今頃なのと私。結婚してウン10年も過ぎてるのにと不思議でならなかった) 上野先生も同じように感じたようだ。 先生の着目点は、 1.結婚当初からしゃべらない夫でずっと妻に文句を言わ  

今日ときめいた言葉190ー「DIME」とは?

(2024年8月2日付 朝日新聞 百年未来への歴史「持たざる国 逆戻りの日本」) DIMEとは、 D = Diplomacy 外交 I = Information 情報 M = Military 軍事 E = Economy 経済  *+T=Technology 技術  (近年では中国に対抗するために加えられた) 国家安全保障の構成要素で、これらを駆使して目的を追求する。軍事だけでは国の安全が担保できない。よってこのDIMEを統合して国の安保を確保するというのが欧