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今日ときめいたドラマ200ーすごいの一言!

(ヘッダーはwazakka-kan.jpより転載)


今週の「虎に翼」はすごい。

嫁姑問題、専業主婦の悩み、結婚観、同性愛、戦争責任。これらを一週間のストーリーの中で直球勝負で取り上げた(先週は関東大震災での朝鮮人虐殺事件にだって触れている。来週は夫婦別姓問題にも触れそう)

とかく働く女性に光が当たりがちな女性問題だが、ここでは主人公の兄の嫁で、夫亡きあと主婦として一家を支えて生きてきた女性の心情が描かれていた。自分は何者でもないと無力感を感じている彼女に対して、育てられ、世話を受けた子供たちが彼女の愛情をしっかり感じ取っていたことが表明される。涙、涙。母親冥利に尽きる。

そして原爆裁判。しかもこのエピソードを終戦記念日の8月15日にぶつけてくるとは、神回だと思う。国が黙して語らない戦争の悲劇をさらりと取り上げた。何度も語られた「国際法違反」という言葉。敗戦国として国際社会に対する全ての賠償請求の権利を放棄したとしても、その国民に対する国の責任は逃れられない。主人公のモデルとなった実在の人物は8年以上続いたこの裁判の右陪席を務め、判決文作成に関わったという。

そして戦争が終わった直後のエピソードで匂わせていた轟青年の同性愛。今日彼のおこなった同性愛宣言。堂々としていて清々しかった。
「今、俺がお付き合いしているお方だ!」

原爆裁判判決文について(東京新聞記事より転載)

判決は日本政府の賠償責任を認めなかった一方、最後の所感で「国家は自らの権限と自らの責任において開始した戦争により、国民の多くの人々を死に導き、傷害を負わせ、不安な生活に追い込んだ」と指摘し、被爆者救済の必要性を痛切に訴えた。そしてその責任について「立法府である国会及び行政府である内閣において果たされなければならない」と言及。「われわれは本訴訟をみるにつけ、政治の貧困を嘆かずにはおられない」と結んだ。

この裁判で、国は「原爆の使用は戦争終結を早めた」と主張している。アメリカの主張と同じである。原爆の被害を受けた国が原爆を投下した国の主張を肯定するとは。原爆を落とされたことに感謝しているとでもいうのか。

さらに驚くべきことにこれらの裁判資料が廃棄されていたことである。

(プレジデントオンラインから転載)
本来裁判所が保管すべきものだが、近年、全国の裁判所で裁判記録の大量廃棄が明らかになっている。この原爆裁判の記録も、判決文を除き、すべて捨てられていた。したがって原爆裁判資料の大半はもはや大久保事務所にしかないのである。

この国はどこまで姑息なのだろうか😮‍💨😮‍💨😮‍💨

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