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黄昏鰤

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ツイッターで書いてた『黄昏町の怪物』派生小説
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2018年5月の記事一覧

黄昏鰤 第41話

79日目 「毛玉!以上です」 今日は細い路地を歩いていたら、目の前の塀が崩れて、明るい茶色…

黄昏鰤 第40話

78日目 「追加実験!この課題はさらなる研究の余地があると思われる」 代わり映えのしない、…

黄昏鰤 第39話

76日目 「再々面接!わたしはげんき」 窓から西日が差し込んでいる。どこかの家の中のようだ…

黄昏鰤 第38話

74日目 「おのれ自警団!悶絶緊縛感電責め」 「ぐ」右足、「り」左足、「こ」右足が踏むのは…

黄昏鰤 第37話

72日目 「検査!聴力には自信があるけど」 生臭い汚れのこびりついた廊下をひたすら進む。ど…

黄昏鰤 第36話

70日目 「水没!帰り道の車」 黄昏の空を背景に、まばらな黒い線が引かれた、窓枠の絵。ここ…

黄昏鰤 第35話

69日目 「対決!黄金の精神」 坂道を上へ上へと登っていると、いつの日か来た高台にたどり着いた。黄昏の空に沈む町が見渡せる。今度も黒猫を探してみた。やはり見つからなかった。  かわりに、あの時と同じく、ひとつの人影が目に止まる。民家の屋根に座り、なにやら両手で頭を撫でているようだ。  人影とはいうけれど、輪郭は人らしくない。根元の太い立派な尻尾がにょろりと生えているのが見える。おれと、お揃いのようだ。何をしているのか気になって見続けていると、不意に人影が振り返り、ばったりと目

黄昏鰤 第34話

68日目 「報復!見ないうちにずいぶん大きくなって」 巨大な蝸牛と別れてから、廃れたスーパ…

黄昏鰤 第33話

66日目 「勝負!いわゆる教皇選挙」「……あ、あー、ああ……」  呻いている自分に気が付く…

黄昏鰤 第32話

64日目 「再来!猪は我々を覚えていた」 「おや?兄さん兄さん、角に耳の兄さんじゃねえか。…

黄昏鰤 第31話

61日目 「聖域!調査隊は謎の廃工場へ飛んだ」 走り疲れて座り込む。まだ声が聞こえてくるよ…

黄昏鰤 第30話

58日目 「水没!第9の異形と特に意味のない池」 自分の足音で意識を取り戻す。いつから歩い…

『獣耳、角、火玉、竜尾、鬼腕』

黄昏鰤 第29話

57日目 「乱闘!暴力と残酷の黒い鬼」 気が付くと、病室に寝かされていた。病衣を着せられているが、拘束はされていない。体を起こすと全身に激痛が走る。棘は残らずなくなったが、生えていたところに惨い傷跡がある。もう血は止まっていて肉が丸見えだ。消毒なんかしてないだろう。そもそも麻酔をしてほしかった。  ひりつく手足の皮膚を労わりながらベッドを降りる。首の後ろが特に痛む。角に生えた鋭い棘も折り取られていたので、おれは久々に角を撫でた。断面がちょっと尖っている。撫でながら考える……こ