トスカーナの小さな村~モンテフィオラッレ~
今回の滞在は日本人観光客が誰しも思い浮かべるような観光地ではなく、都市部から離れた小さな村や町に行く機会に恵まれた
そのうちの一つモンテフィオラッレはイタリア最初の週末にNovellaと彼女の友人たちが案内してくれたのだが、その後に1人で再訪した場所
フィレンツェ中心からだと長距離バス利用で1時間20分くらい(時間帯にもよる)で行ける
☆歩いて行くから楽しめる景色
1度目はNovellaたちがキアンティの風景を見ながらランチをしようとドライブしながらリストランテへ向かう途中でモンテフィオラッレとグレーヴェ・イン・キアンティに立ち寄ってくれたので足早に見て回ったのであまり写真がないので、1人で2度目に訪れた時の話を中心に
帰国が近づいたある日、グレーヴェ・イン・キアンティまで再び行ってみようとバスに乗った
グレーヴェ・イン・キアンティの町の入り口あたりのバス停で降り、一番大きな広場へ向かう途中にふと目に入ったモンテフィオラッレへの案内標識
「え?徒歩で行けるの?」と
前回はNovellaたちと車移動していたので位置関係がよくわかってなかったモンテフィオラッレは予定していなかったが、歩いて行けるなら行ってみようと
細い道をどんどん歩いて行くと途中から道が広くなり、周囲はオリーブ林が広がる
ずっと坂道なので足腰に自信がない人にはちょっときついかもしれないが、歩いて行くからゆっくりと景色を楽しめる
ようやくモンテフィオラッレの集落が見えてきた
☆モンテフィオラッレの集落に入る
ここから入っていくが前回は週末に来たので観光客がちらほらいたが、今回は平日の早い時間なので人がいない
ふと上を見るとニャンコ発見!猫好きには嬉しくてたまらない
「チッチッチ」と舌を鳴らすと振り向いてくれた
今回、思いがけず再訪となったが実は心残りがあって「また来たい」と思っていた
★アメリゴ・ヴェスプッチの家
前回、モンテフィオラッレに来たことをイタリア語の恩師にメッセージしたら「アメリゴ・ヴェスプッチの家は見た?」と聞かれてみていなかったことが心残りになっていた
前回、Novellaたちがいろいろ説明してくれていたが「アメリゴ・ヴェスプッチ」の名を聞いた覚えはないし、2度目に訪れた後にNovellaに写真を見せたら「初めて知った」と言っていた
ちなみに「アメリゴ・ヴェスプッチ」とはフィレンツェ出身でスペインに渡り、何度かの航海を行い、到達した地を探検して新大陸であることを明らかにした地理学者で、新大陸に「アメリカ」の地名が付いたのは、彼の名に由来するといわれている
★アメリゴ・ヴェスプッチの家が分からない
集落の案内図はないかと探したが見つけられない
GoogleMapで見ても分からない、人に聞こうにも人がいない(笑
何としても今回は「アメリゴ・ヴェスプッチの家」を見つけて恩師に報告したい!と思うのだが探しようがなく・・・・
★フォトジェニックな集落
依然と「アメリゴ・ヴェスプッチの家」は分らないまま散策を続けるが、どこを見ても絵になる集落
雑誌のエル・デコとかフラウの「イタリア特集」に出てくるような景色が続く
★見つけられないまま
写真を撮り歩いて行くと集落の終わりに近づいてしまったので引き返す
メインの通りから脇道へ行ってみることに
細道を抜けると視界が開けた
オリーブ林と葡萄畑、遠くには糸杉がトスカーナらしい、いやキアンティらしい風景
写真を撮っていると「うちの庭からの景色もっとキレイだよ」と住人の方が声をかけてきた
門の中に招き入れてくれて写真を撮ったのだが、逆光でうまく撮れていなかったがツーショットはとれていたのでUPしておこう
詳しい話は聞いてないが、門の前に会った看板から察すると彼はアーティストなのかな
名前はアルベルトでお寿司が好きで毎月フィレンツェのすし屋まで食べにいくんだとか
雑談を少して聞いてみた「アメリゴ・ヴェスプッチの家はどこ?」と
そうしたら「まさしくここだよ!」と上を指さす
★念願の「アメリゴ・ヴェスプッチの家」
なんと、知らない間に「アメリゴ・ヴェスプッチの家」にいたとは(笑
アルベルトに挨拶して再びメイン通りへもどり建物をよく見てみる
特に「アメリゴ・ヴェスプッチの家」的な案内板はないが扉の上の石板をよく見てみると
「VESPUCCIA DOMUS」の文字(ヴェスプッチ=VESPUCCI)
「なんだ!ここ????」
なぜなら、何度も前を通っているニャンコが顔を出していた建物だったから(笑 「見学できるのかな?」と思ったらそれもできないっぽいく、ただ外観を撮って終了!(GoogleMap上で確認するとこの建物は宿泊施設の表示が出る)
まぁ、でも無事発見できてスッキリしたのであった(恩師にも報告できたし)
☆お腹が空いたものの
「アメリゴ・ヴェスプッチの家」を探してモンテフィオラッレをくまなく歩いたので気づけば時間は昼時(さっき頭上で昼食の話していたお母さんたちはもう料理している頃だろう)
残り少ないイタリア滞在だし、奮発して景色のいいところでランチでもと思っていたがリストランテが開いてない(写真は前回、Novellaと訪れた時のもの)
モンテフィオラッレでのランチはあきらめてグレーヴェ・イン・キアンティで食事することとした
モンテフィオラッレとグレーヴェ・イン・キアンティは近いのでセットで観光するとよいと思う
グレーヴェ・イン・キアンティについては別途紹介するとしよう
☆おまけ
会社勤めしていたころのイタリア旅行では6泊8日が精いっぱい
短期間にもかかわらず、最低2都市は回っていたのでいわゆるローカルな場所にはなかなか足を運べなかった
今回は長期滞在なうえにNovellaやその友達がいろんな場所へと連れて行ってくれたので本当に感謝している
Novellaたちがモンテフィオラッレとグレーヴェ・イン・キアンティへ連れて行ってくれたのは「景色のいいところでランチしよう!」というのがメインで途中散策に訪れたのだが、案内してくれたオステリアもとても素敵だった
「OSTERIA ALLA PIAZZA」
実は最初にNovellaとPaoloと二人で「あそこはどう?」「ここはどう?」と知っているところから数軒あたったがどこも予約が取れず
GoogleMap上でロケーションのよさそうな店を探して予約できたのがこちらの「OSTERIA ALLA PIAZZA(オステリア アッラ ピアッツァ)」
コロナが落ち着いて観光客が押し寄せている今、キアンティエリアは主にアメリカからの「ワイナリーツアー」でにぎわっているのだとか
予約しておいてくれたのでちゃんとテラス席で
オステリアに来る前にグレーヴェ・イン・キアンティのBarでアペリティーヴォ(軽食)を済ませているので、そんなにお腹空いてないのだが
イタリアではアペリティーヴォと言って食事の前に「軽食」をとることが少なくなく、Novellaたちは習慣になっているので彼らと外食の時は「必ず」と言っていいほどアペリティーヴォがある(これについてはまたの機会に書きたい)
私のイタリア語はほぼ「単語」
1999年に9か月の留学を終え帰国して以来、まともに勉強してないし日本にいては会話することもないので、ほとんど忘れている
だからメニューを見せられても知っている単語があれば、または英語表記がれば「なんとなくこんな感じ?」と想像して決めている(笑
で、選んだ2皿は
アンティパストは茄子のグリルを角切りにして型で整えた上にトリュフスライスがたっぷり乗っていて下にあるソースを添えていただいたが、さっぱりとみずみずしい茄子に香り豊かなトリュフがシンプルだけどゴージャス!
プリモピアットはシエナの伝統パスタ「ピチ」のラグー(ミートソース)
「ピチ」は太めの麺で、そのうえラグーなのでさらに食べ応え充分!
それなのにNovellaが自分の料理を私に分け与えるので「腹パン!」(笑
だから食後酒にグラッパをお願いした
グラッパはワインを作るのに絞った葡萄の搾りかすを蒸留して作るお酒でアルコール度数が高い
食後酒は胃の消化を助けてくれるので以前からイタリア料理を食すときは頂くのだが、若いころは甘い食後酒のアマレット(アーモンドの種で作る酒でこちらもアルコール度数は高い)が好みだった
今はもっぱら「グラッパ派」でNovella宅でも夕食後はPaoloと2人で食後酒に飲んでいた
美味しい料理、楽しいメンバー、素晴らしいロケーションで素敵なランチタイムを過ごせることに感謝してもしきれない
Novellaたちが探してくれたオステリアのYoutubeがあったのでリンクしておこう
⇒⇒次回へ続く