イタリア滞在も余す所10日を切ったところで、最後のイタリア国内旅行
3泊4日のボローニャ・ラヴェンナそしてフィレンツェ
私はフィレンツェ郊外に滞在していたが、ジュネーブ出張中の日本人知人K氏がイタリアへ訪ねてくるというので私のイタリア国内旅行に付き合ってもらう形で最終地がフィレンツェとなった
☆ボローニャってボロネーゼの発祥地でしょ?
今回が初めてのボローニャだった
これまでミラノ・ヴェネツィアとフィレンツェ間を電車移動の時に「通過」するだけで「ボローニャってボロネーゼ(ミートソース)の発祥地でしょ?」くらいしか知らなかった (「パルマって生ハムの産地でしょ?」と同じ程度)
ただ、西ヨーロッパ最古の大学「ボローニャ大学」があることは知っていたので、「歴史ある街」「学生の街」というイメージも持っていた
ボローニャはイタリア国内の重要な鉄道・自動車道のハブ地点であるだけあって、駅構内はとても広かった(地下まである)
今はスマホアプリ上でチケットが買えるから本当に便利
10年前だと自販機は使いたくないので窓口に並んでいたけど、今は即座に買える こんなに大きな駅の窓口だと結構待たされるはずだ
☆ボローニャのポルティコ群
ボローニャの街は大きい フィレンツェは小さなスペースに「ぎゅッ」といろんなものが詰められた感じだが、ボローニャは大きな建物が「ドーン、ドーン」と連立した感じ
歩いていてすぐ気づいたのは1階部分がアーケードになっている建物が多い
これは「Portico(ポルティコ)」と言って「屋根付きの回廊」で前述した通りのアーケードだ ギリシャ神殿に起源のあるポルティコはヨーロッパ各地で見ることができるが、ボローニャのポルティコ世界最長と言われ総延長が62キロに及ぶ
至る所ポルティコなので雨が降っても傘いらずでほとんど歩けるだろな
「アーチ好き」な私にとって、どこを見ても美しいアーチ列柱で写真を撮るのに何度も足を止めた
時代によって様々な素材で作られたポルティコ、木製のポルティコも遭遇した
このボローニャのポルティコ群は「文化遺産」に登録されている
悪天候でも快適に歩くことのできる機能と美しさを兼ね備えたポルティコに魅了された
ポルティコを巡るだけでも満足してしまいそう
☆Cattedrale Metropolitana di San Pietro(カテドラーレ・メトロポリターナ・ディ・サン・ピエトロ/サン・ピエトロ大聖堂)
K氏はジュネーブから飛行機でボローニャ入り、レンタカーを借りる件でトラブっていて「まだ空港にいます」と連絡が入った 落ち合うまでまだしばらく時間ができたので1人でボローニャの街を歩いていてたまたま前を通って入ったのは「サン・ピエトロ大聖堂」だった(サン・ピエトロ大聖堂といえばヴァチカン市国を思い浮かべそうだが)
シンプルなファサード、中へ入ってみると内部もシンプル
床などはタイルで模様が施されているが、派手派手しくはない
繁華街の通りに面した場所に佇んでいるが内部の空間はとても広く、観光客はそう多くもなく落ち着いた雰囲気
拝観無料なので献灯することに
日本もお寺で献灯するが、こんな風にオシャレではない
さながら「献灯の樹」のようだ
見所もあるのだろうけど、美大出身のくせに30年前習ったことはすっかり抜けてしまっており、説明を見てもチンプンカンプンなので写真だけ連投(笑
興味のある方は「ご自身で」調べてください
海外からの観光客が日本で神社仏閣を拝観した時の気持ちって、私がイタリアで教会を拝観する時の気持ちと似てるのかなぁ
パイプオルガンもあった どんな音が出るのだろう
パイプオルガンの演奏と讃美歌が流れる光景を想像してみたり
ゆっくりと大聖堂内を拝観させてもらった
☆ボローニャの斜塔
「ピサの斜塔」は超有名だが、ボローニャにも「斜塔」がある(というか、結構傾いてる塔はあちらこちらで見かけるが)
斜塔ってこのことかな?と通り正面にそびえる党めがけて歩いていく
近づいていくとなんと塔は2つあった
背の高い方が「Torre degli Asinelli(トッレ・デッリ・アシネッリ/アシネッリの塔)」で低い方が「Torre Garisenda(トッレ・ガリセンダ/ガリセンダの塔)」でボローニャで有名な「ツインタワー」なのだとか
撮る角度のせいで傾いているように見えないが、傾いているのは「ガリセンダの塔」の方らしく、塔の周りは立ち入れないように柵が立てられていた
ボローニャのシンボルとなっている「ガリセンダの塔」
傾斜は4度でピサの斜塔の傾斜3.9度を誤差の範囲だが上回っている
これまでも修復されているようだが2025年〜2026年に更なる固定と修復作業をするのだとか
あっ、ちなみに高い方のアシネッリの塔は高さ97メートルとガリセンダの塔の約2倍
☆K氏がそろそろ到着するので宿泊先へ
レンタカーの件ですったもんだありボローニャ入りが2時間近く遅れたK氏がそろそろ宿に着くので戻ることに
ふと見上げたら塔が見えたのでそちらを回っていく
◆Torre Prendiparte(トッレ・プレンディパルテ/プレンディパルテの塔)
ボローニャの市の中心部に残る約20の塔のうちの一つで高さは約60m
前述のアシネッリの塔とガリセンダの塔の中間くらいの高さだ
現在は宿泊施設が入居しているようだ
途中、見つけたハートの南京錠
ぼやけていてわからないが、柵の下は運河のようだった
にしても、実はトリノから帰った夜に遅くまでPaoloのご両親宅で食事会で、翌日朝にボローニャへ向かったので身体的にしんどかったのだろう 朝起きたら喉が痛くてフィレンツェの駅でのど飴を買った
けど、薬用でもないので効かなくてどんどん喉の痛みが強くなってきていた
これから3泊4日、大丈夫かなぁと知人と合流前に思った次第
⇨⇨次回へ続く
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