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巡礼の道〜モンテリッジョーニ〜②

「Abbadia a Isola(アッバディア・ア・イーゾラ)」はモンテリッジョーニの城塞の外にある集落でモンテリッジョーニと同じコムーネになる

モンテリッジョーニの城塞に上がるチケットでこちらにある考古学博物館も入館できるということでみることにした

モンテリッジョーニから車で10分しないくらいの距離

Massimoの車に「厄除けのお守り」が

同年3月に来日した際に授かったようだ

☆Abbadia a Isola(アッバディア・ア・イーゾラ)


アッバディア・ア・イーゾラはカンタベリー大司教シジェリコがローマへの巡礼の途中に立ち寄った場所で10世紀にはすでに英国カンタベリーからローマへ続く巡礼の道「フランチェジナ」の中継地だった

シジェリコは日記に「Borgonuovo(ボルゴヌォーヴォ)」と地名を記しているが、1001年にアヴァ・ディ・ランバルディ伯爵夫人によって修道院が設立されて以降「アッバディア・ア・イーゾラ」と呼ばれるようになった

地名に「Isola(イーゾラ/島)」とつくようにかつては周囲を水に囲まれていた

Monteriggioni Turismoサイトより抜粋翻訳


修道院へはいる手前の駐車場から撮った写真
修道院側から駐車場を撮った写真

☆「La Chiesa dei Santi Salvatore e Cirino(ラ・キエーザ・デイ・サンティ・サルヴァトーレ・エ・チリーノ/聖サルバトーレと聖チリーノ修道院)」


この教会は聖サルヴァトーレと聖チリーノに捧げられてており、ロマネスク様式で12世紀半ばに既存の教会の上に建てられた

トラバーチンとは天然で採掘される無機質石灰岩の一種

教会のスタイルは北欧の影響を受けている

トラバーチンのファサード

教会内部は3つの身廊があり、それぞれ後陣で終わっている

円柱で3つの身廊に分けられている

15世紀にシエナの画家サノ・ディ・ピエトロによって製作された主祭壇

ロマネスク様式ってほんとに質素

主祭壇へは続く階段、屋根はトラス組で木造

フィエーゾレの聖ローモロ大聖堂と同じような天井だ

写真を撮るのが趣味なMassimoが撮っていたアングルを真似て撮った1枚

写真が趣味だと視点が面白い

そして亡くなったMassimoのお父さんを偲んで2人で献灯

写真はないが15世紀に遡るアラバスター大理石の洗礼盤、聖チリーノの聖遺物壺、多翼祭壇がを含む貴重な芸術品のある教会だ

教会入り口でニャンコ発見のMassimo

☆Museo archeologico di Monteriggioni(ムゼオ・アルケオロロージコ・ディ・モンテリッジョーニ/モンテリッジョーニ考古学博物館)※通称MaM


MaMは修道院内にある考古学博物館で、建物の外部と内部が博物館になっている

外部では古い教会の一部らしきものが見られた(動画からの切り抜き画像)

一部地面がガラス張りになっている
前日の雨の湿気で曇って中が見えない

一部開放されたところから中を覗くことができた

中庭で違うニャンコにであった

建物の中に入ると大きなワインの樽があった

そして2階へ行くとエトルリアとローマの発掘品などが展示されている

昔の巡礼者の装いかな?

一通り見て回って終了〜

あと、ここも巡礼者を迎える施設があった

宿泊施設

食堂が見られたので覗いたがシンプルだけど清潔感のある食堂だった

私は四国生まれなので「四国八十八ヶ所」を回るお遍路さんを思い出したのだった

◇モンテリッジョーニもアッバディア・ア・イーゾラはフィレンツェ体と車がないと行きにくい(バスを乗り継げば行けなくもない)が、シエナからだとバスで1本/30分くらいでいけるので、シエナに滞在するのであればモンテリッジョーニへ行くのも良いと思う

☆おまけ


昼頃までMassimoとモンテリッジョーニを楽しんだあとはNovella宅でランチ会が予定されているが、帰るにはまだちょっと早い(ランチ会は14時頃の開始)

ということで、帰る途中でアペリティーヴォ(食事前の軽食)をとる

お店は先週末Novellaと訪れたお店
彼らは日本人のように酔わないからすごい(とはいえ飲酒運転はイタリアでもNGなんだが)

Massimoにおすすめと言われて食べた豚肉の塩漬け?が美味しかった

味見と言って出される量ではない・・・・

兎にも角にも楽しいドライブだった

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