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年齢を重ねるって悪いこと?

私が日々の中でよく耳にする言葉が、お年寄りが若い子に向かって「若い子はきれいでいいわね」とか、逆に若い子が何かの話題のときに「私はその頃まだ産まれてません」というような発言を繰り返す人もいる。世間一般的には「若い」=「よいこと」とされている風潮だが私はそうは思わない。もちろん若いことが悪いわけではないが、人は誰しも平等に歳をとり、今は20歳の人だっていつかは中高年になる。

年齢を重ねるにつれて、色々な経験を積み重ねて失敗や挫折を時には味わいながらも、人生の機微みたいなものであるとかを学んでいくし、私自身年配の人と付き合うことによって、その人たちから学ぶことがたくさんあった。やはり自分よりも大人な人の意見や考えというものは、自分自身の経験にも多いに役立つし適切なアドバイスをもらえたりすることも多々ある。

ただ年齢を重ねた人に取材の中で「歳をとって悪いと感じることは?」と尋ねると、「やはり体力の衰え、人によっては気力も失われていくということ」だという。

今の世論や社会は、歳を重ねるということに嫌悪感やひけめを感じたり、場合によっては他人や身内から「もう若くない」とレッテルをはられたり非難されることもあるが、こうあっては先人の教えみたいなものが若い人たちに伝わりづらく、もちろん若い人は若い人の特権を存分に使っていただいたらいいと思うのだが、先人からも学びや気づきを得ていって立派な大人になっていってほしい。

歳をとるということにどなたさまも、悪い意識ばかり持たないでいられる社会であってほしいと切に願うのである。

#創作大賞2024
#エッセイ部門

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