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死ぬほど幸せだったNZでの日々

最近自分が過去のことばっかり振り返って、

あ〜あの頃は楽しかったな…
あの時と同じ時間は戻ってこないんだな〜…

ということで頭がいっぱいになっているので、

思いきって楽しかったことを明文化しよう!
そしてまた今を楽しんで生きよう!

という結論に至りました。

私が今までで
とても幸せだった!
と断言できる時間は3つあります。

1、ニュージーランドで過ごした3週間。
2、高校教員として生徒会室で子供達と過ごした時間。
3、フィレンツェでパートナーと暮らした2週間。

今回はそのうちの一つ、NZでのことを振り返ります。


初めての留学先はNZ

ハタチで初めて留学した私。
行き先はNZ。
理由は単純、安全で学費が安いから。その時は1ヶ月間滞在しました。英語力は伸びませんでしたが、毎日が楽しすぎて人相が変わって帰国したことを覚えています。(体重も10kg増!)

その後、英語が話せなかった悔しさをバネに英語を猛勉強し始め、いろいろな試行錯誤の末、何とか日常会話レベルまで到達しました。約半年かかりました。

初めての留学先がNZではなかったら、こんなに海外に行こうとしなかったかもしれません。人生、全てに意味があるものですね。


そして2度目のNZへ

一度目、本当に英語が話せなかったことを悔やんだ私はリベンジを目指し、1年半後にNZの同じ学校へ再び通うことにしました。ただし、大学4年生で実習の日程があり、期間はたったの3週間。

この短い期間を最有効活用するため、
『日本語は限界まで封印する。』
と心に決めました。

一度目の留学では英語ペラペラな日本人の女性にとても助けられたから、今度は私が困っている人を助ける!!という謎の正義感と使命感で、意気揚々と留学を計画しました。


出発から波乱

後にも先にもこの時だけですが、なんと私はNZへ出発する日に寝坊してしまったのです!!!

起きた時には母からの数十件の着信。
「起こしてって言われた時間に電話したけど出ないから、もう向かってるのかな?」
というメールをソファーで読む私。

飛行機出発の2時間半前でした。

実は前日までシンガポールへ旅行していて、千葉の友人宅で一泊し、翌日NZへ旅立つ予定だったのです。大慌てで荷物をひっつかみ、タクシーを止めます。

「高速使っていいので、成田まで大急ぎでお願いします!!!泣」

本当に、後にも先にも、この時だけです。タクシーに2万円も払ったのは…。航空会社へ連絡し、ギリギリ間に合うことができました。なかなかに波乱の幕開けでしたが、今覚えば楽しかったです。(急にポジティブ)


前回のホストマザー宅にステイ

前回の留学の際に紹介されたホームステイ先が本当に素晴らしく、ホストマザーとも仲良くなっていたので今回も泊めてもらうことに。素敵な老婦人の一人暮らしで、庭には椰子の木がありました。

とっても癒される空間で、ここより癒されるホームステイ先はないなぁ〜と幸せを感じていました。

前回よりも英語が話せるようになったことで少し自信もついて、たくさん話すことができ、ホストマザーも嬉しそうでした。

海外に少し慣れた私は、少し早く家を出てビーチ沿いを散歩しながら学校へ行っていました。私の留学先は小さな島のような地域だったのです。

帰りには友達とビーチボールをしたり(冬なので寒かったですがw)、夜はバーでラグビーを観戦したりと楽しんでいました。なんのストレスもないってこういうことかー、とそのとき知りました。


英語しか話さないと友達増える

前回は本当にわからなくて一番下から二番目のクラスでヒィヒィ言っていた私ですが二回目は真ん中からスタート。1週間ごとにアップして、最後の週は一番上のクラスに入れました。

日本語封印ポリシーのため、日本人にも英語で話しかけました。(かなりめんどくさかっただろうなw)

すると、不思議とたくさん友達ができます。
色々な国籍の人が積極的に話しかけてくれます。

韓国人、スイス人、ドイツ人、サウジアラビア人、イタリア人・・・。

当時私は大学でドイツ語を第二外国語として学んでいたので、スイスジャーマン達とドイツ語で少し会話をすることもでき、本当に楽しかったです。

語学留学中はみんな英語が話したいのかもしれません。(当たり前か…)私が英語で話していると、みんなが集まってきて、どんどん仲良くなれました。


なくしたスマホが帰ってきた

友人とバスでショッピングモールへ。
到着すると、ポケットに入れていたはずのスマホがない…!
乗っていたバスを探して聞くも、ありませんでした。
かなりパニックになって急いで帰宅し、パソコンを借りて使用停止の手続きをとりました。盗まれたという可能性は低いから、自分で落として拾われちゃったんだ…自分はなんてバカなんだろう…と、2日ほど落ち込みました。

翌日、語学学校のスタッフから小包を渡されました。
「?」
「スマホ拾ってくれた人が送ってくれたよ〜」
「え?!」
なんと、スマホをバスで拾った人が、たまたまアップしていたfacebookの動画を見て語学学校を見つけてくれて、連絡を取り合って送ってくれたとのこと!私のiphoneはロックもかかっておらず、悪用もできたはずなのに情報だけを確認してわざわざ送ってくれるなんて…!

優しさに感動し、手紙を送りました。中学校の先生をしていてお子さん3人いらっしゃる方でした。キーウィの人たちの優しさは本当に素晴らしいです。


ソウルメイトに出会う

今回本当に書きたかったのはこれです。

NZで私はソウルメイトと呼べる友人と出会いました。

彼の名前はジャッキー(あだ名)、韓国人、当時30歳。

私たちは国籍も違うしお互いに完璧な英語を話しているわけでもないのに、誰よりも一緒にいました。自分の言葉を理解してくれて、相手の言いたいこともわかる。言葉じゃなくて心でつながること、それがこんなに素晴らしいことだとは知りませんでした。

はい。正直に言うと、ちょっと好きでした。(小声)

でも、恋愛とかじゃないな、もっと大事にしたい。と思ったし、きっと相手もそうだったのだと思います。ずっと二人でいても飽きないし、どんどん人として好きになる。たった3週間でしたが、私たちは確実にお互いにそう感じていたと思います。

一緒に夜空の星を数えに行きました。

一緒に山に登って朝陽を見ました。この記事についている写真はその時のものです。

かけがえのない時間でした。

彼はその後も気にかけてくれて、手紙をくれたりメッセージもやり取りしました。東日本大震災の時には必要なものはないか、と連絡をくれたり、辛い時にはいつでも韓国においで、と言ってくれました。それでも一度も会いに行かなかったのは、美しい思い出をそのままにしておきたかったからかもしれません。

彼は今、結婚して2人の子供がいます。それでも、NZでの日々をたまに懐かしく思う、と言ってくれます。


幸せな瞬間

幸せな時って、結局場所で思い出すことが多いような気もするんですが、結局はそのとき一緒にいた人なんじゃないかと思います。

「この人と一緒にいられて幸せだ。」

そう思う瞬間を積み重ねていくことで幸せな日々を創っていけるのかもしれません。

今一緒にいる人や、遠くで支えてくれる人を見つめて、一緒にいられる幸せを感じるのが一番だと気付きました。

そして、未来に出逢う人にとって、私がそういう存在になれるように笑顔で過ごしていきます。

過去のことを思う時間は大切ですが、未来を思って今を一生懸命生きたいと思います。

いただいたサポートは大事に貯めて将来日本の教育に貢献したいと思います。本当にありがとうございます。