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【要約・抽出】武器になる哲学

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『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』/山口周/2018/KADOKAWA

1. Entrance
 「真・善・美」の善に位置する哲学。
 世界や人間の本性について考察し、全ての学問分野を飲み込む営みと言われる哲学の世界へ踏み出してみます。この本を読むことで哲学の役に立たないイメージがひっくり返りました。今こそ哲学を学び直すべき時代が来ています!

2. Essence
➢なぜ「哲学」を学ぶべきなのか?
 Ⅰ:哲学のコンセプトから「状況の洞察力」が高まる。
 Ⅱ:古さを終わらせる「批判的思考」ができるようになる。
 Ⅲ:イノベーションの起点となる
  「アジェンダ(課題)設定」の視点を持てるようになる。
 Ⅳ:「悲劇の再発防止」に繋がる。

➢本書の特徴は、堅苦しい教科書のように歴史の順番で哲学者が登場してくるわけではなく、人/組織/社会/思考という4つのジャンルに分けて50の哲学コンセプトが取り上げられています。
 (ちなみに、批判的思考とは、他人の意見にいちゃもんをつけるような意味ではなく、もっと良い案があるのではないかと自問自答を繰り返すようなイメージです。)


3. Enlightenment
 以下では50のコンセプトから特に私が気になった9点を抽出しました。

➢Ⅰ:ロゴス・エトス・パトス byアリストテレス
 ⇨人を動かすには、論理・倫理・情熱が必要。

➢Ⅱ:自然淘汰 byダーウィン
 ⇨エラーを受容する文化が必要で、それでこそチャレンジしようとする
 新しい道が開ける。

➢Ⅲ:パラノとスキゾ byドゥルーズ
 ⇨逃走はネガティブな概念ではない。ヤバそうだと思ったら逃げろ。

➢Ⅳ:弁証法 byヘーゲル
 ⇨相反する2つの命題を統合的に両立する。
 進化・復古が同時に起きる螺旋的発展。

➢Ⅴ:シニフィアンとシニフィエ byソシュール
 ⇨言葉の豊かさは、思考の豊かさに直結する。

➢Ⅵ:ブリコラージュ byレヴィストロース
 ⇨何の役に立つかわからないけど何かある。

➢Ⅶ:脱構築 byデリダ
 ⇨二項対立を崩す視点を考える。

➢Ⅷ:未来予測 byアランケイ
 ⇨The best way to predict the future is to design it.
 未来を予測する最良の方法は、その未来を(自ら)デザインすること。

➢Ⅸ:ソマティックマーカー byアントニオダマシオ
 ⇨人は脳だけでなく身体でも考えている。脳が身体の動きを制御している
 ようなイメージを抱きがちだけど、実は違う。

4. Ending
 気になるキーワードがあったら、是非一度手に取ってみることをオススメします!この本をきっかけに哲学に興味を持つようになれたのも大きかったです。


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