受け身である良さ

本を読む人の中には、読んで得た知識を自分のものにして、自分の言葉で説明する人と、そういう考えがあるのか〜と、ただ「知る」ことをする人がいます。

コレはどちらが良いとかいう話ではありません。
本の読み方にも人の性格が出るよなーという話です。

そして、コレってその人の生き方に、大きく影響が出ているとも思うのです。人生って、周りからの影響を受け続けるものです。家族から、友人から、自然から、動物から。何気ない言動や動き、空気感、様々なことから常に何かを吸収せざるを得ない状況にあります。
今なんかはスマホから情報が一番目と耳に入ってきますね。


今回は受け身な姿勢と能動的な姿勢の違いを考えます。
たまに聞く考えとして、受け身の姿勢だと物覚えが悪く、仕事ができないとか言いますね。
私は仕事に影響するからといって、本人の性格まで変える必要はないと考えます。

確かに、物覚えが良い人というのは、情報の受信だけでなく、人に話すなど発信を伴って自身の経験にすることで記憶に定着させています。

受け身な人は能動的な経験が不足しがちです。でも、能動的な人よりも世の中の価値観や多様性に柔軟なことも確かです。

能動的な人が柔軟でないとは言っていません。能動的な人は、仕入れた様々な価値観を一旦、自分の中で解釈し理解してから発信するという作業をします。これはかなり労の伴う作業なのです。

それを続けてできる人は個人的に尊敬しますが、基本的にそこまで他人に興味を持ち続けられる人も多くはありません。

受動的な姿勢を持つ人が柔軟性を持ちやすいのは、世の中にはこういうものがあるのか、とその一言で自分の中に飲み込むことができるのです。

それがどんな良さかといえば、人と違いがあることにコンプレックスがある人や、そういった意識から自分を卑下してしまう人の心を助けられるものです。

それがどんなに美しい心か、共感できる人は多くはないと思っています。
でも私はそんな人達こそ世の中に必要だと信じています。
受け身な姿勢も良いものだぜ。

おわり

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