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鬱とお風呂 お風呂が楽しめるように工夫したこと

こんにちは。amiuです。

今回は精神疾患で苦手なかたも多い『お風呂問題』について投稿します。

まわりの精神疾患のかたと話していると、ほとんどのかたが「お風呂に入れなくて困っている」「お風呂に入るとどっと疲れる」「がんばってお風呂に入るけど、髪を乾かす気力が残らない」と口にします。

私もお風呂がほんとうにしんどかったのですが、今は自分の入りたいタイミングで気軽にお風呂に入れるようになりました。


なので、鬱の私がお風呂に入れるようになるまでにしていた工夫も覚え書きとして書いていきますね。


鬱になるとお風呂に入れなくなる…


私の場合、もともと体が濡れるのが苦手だったことに加えて鬱になってからはお風呂が天敵になりました。

お風呂は髪を洗ったり体を洗ったり、お風呂をでてからも体を拭いたり髪を乾かしたりスキンケアをして…と鬱状態のひとに対して工程が多くて頭を使う、体力も気力も奪われる場所だからだと思います。

毎日お風呂の時間になると「入らなきゃ」とは思うのですが、その気持ちが余計にお風呂に入る意欲を損なってしまい、なかなかお風呂に入れませんでした。

ちなみに私の鬱がいちばんひどいときはシャワー浴のみ週に2回が限界でした。

(私の周囲では半年間お風呂に入れず、布団が腐食してしまった…なんてかたもいます。)


お風呂に入れないと困ること


お風呂に入れず困ったこと(私の場合)がこちらです。

①体が清潔に保てず、不快感がある
   (においや髪のべたつき、肌荒れなど) 

②血行が悪くなって冷え性が悪化、
   活動力が低下する

   (風邪もひきやすかった…)

③急な誘いや用事でもすぐに家から出られない
   (不衛生なまま外に出たくないので) 

④自分の体の状態が把握しづらい
   (裸にならないのでアザなどに気づけない)


こんな感じでした。

あとは入浴頻度が少ないため、たまに湯船に入るとお湯がすぐに汚れてしまい再利用できないので、湯船に入りたいときは同居人がお風呂を終えるのを待ってから…もありました。 

お風呂に入れるように心がけたこと

①まずは自分責めをやめる


お風呂に入れない日々、このままではやばいとは思いつつやっぱりお風呂に入れない…のループを数年間、繰り返していました。  

(ちなみに外に行く仕事をしていたころは毎日シャワーのみ、家を出るギリギリの5分間で全身を洗ってなんとかしていました。)

まずはお風呂に入れない=自分はダメなんだと思わないように思考を変えることから始めました。

「きょうはお風呂に入れなそうだ」と判断したら、そのかわり少しだけ身だしなみを整える行動をとって、それができるだけえらい!と自分で自分をほめてました。


この繰り返し作業が地味に大事で、なにかすることでお風呂に入らないことによる罪悪感がだいぶ減りました。


ちなみにこのとき、周囲の誰か(精神疾患なのを知っていて入浴が困難なことも把握してくれているひと)に「お風呂には入れなかったけど、○◯はできたよ!」と報告して、そのひとからもほめてもらうのも有効です。

私がしていたことをいくつか。

✔︎ 顔を洗う(水・お湯・洗顔料どれでも)
✔︎ 手を洗う(顔を洗うのもしんどいとき)
✔︎ 爪を切る(伸びっぱなしになりがち…)
✔︎ 耳掃除(手元に綿棒を置いておくと◎)
✔︎ 髪をとかす(意外ともつれてたりする)
✔︎ リップクリームを塗る(がさつき解消)
✔︎ ハンドクリームを塗る(保湿はだいじ)
✔︎ ボディミストでリフレッシュ(手軽!)
✔︎ 歯を磨く(最低限これはやると決めた)

私はやってないけどよく言われてるやつ
→お湯タオルなどで体を拭くとかもある


これらの行動のうち、その日にできそうなことを体調にあわせて少しずつ行っていくうちに、鬱だとおろそかになりがちな『身だしなみ』という行為自体のハードルが下がりました。

お風呂に入れなかった自分責めを防ぐためにしていた行動だったので、身だしなみのハードルが下がったのはラッキーな副次的効果でした。

そして、身だしなみのハードルが下がって上記の行動のうちのいくつかをこなせるようになっていくと、身だしなみに対するモチベーションもあがります。

そうするともうちょっと踏み込んで、お風呂に入ってみようという気になりはじめました。


②「お風呂に入らなきゃ」思考をやめる


なんにでも言えますが「〜なきゃ」「〜べき」と思ってすることってだいたいつまらないし楽しくないです。

私は「いま体調がよさそうだからお風呂に入ってみよう」「○日後にでかけるかもしれないし、お風呂に入っておこう」と思うようにして、今でもその思考のままです。

なので次のタイトル↓↓↓

③お風呂に入ってみよう



精神疾患あるあるなのかもしれないんですが、あと鬱状態のかたには多いんですが、

「ぜんぶちゃんとできなきゃダメだ」
「できなかったらやっても意味がない」

という0か100思考まじめな性格のかたが多いです。そしてお風呂に対してもその思考は反映されてしまいます。

私もバチバチに0か100思考、まじめな性格の持ち主でした。

なので、それをやめてみました。


具体的にしていたこと&そのときの思考をあげてみます。

○服を脱いでみる→OK!!! 
   挑戦しようとしたことがえらい!!
   また服を着て好きなことをしよう。

○体にシャワーを浴びる→OK!!!
   汗が流せて気分がいいね!!
   髪を乾かす手間がいらなくて楽だね。

シャワーで体を洗えた→OK!!!
   泡泡になって気持ちよかったね!! 
   つぎは髪も洗えるかもしれない!

シャワーで髪が洗えた→OK!!!
   すごいことができたね!!
   ここまでしたら自然乾燥でもいいよ。

髪も体も洗ってないけど、
   湯船には入れた
→OK!!!
   あたたかいお湯、きもちいいよね。
   また入りたくなるね。

髪や体も洗ったし、湯船にも入れた   
   →OK!!!
   えっすごい!すごすぎる!!
   次はどこか手を抜いてもいいんじゃない?

こういった感じで、なにをしてもできてなくてもいいからお風呂にまつわることをしてみる&自分を褒めていくスタイルでやってました。


お風呂に入ると言っても、

洗髪→体を洗う→湯船に入るのをフルでやる必要はないというのを実践して落とし込んでいきました。


④気軽にお風呂に入れるようになった



①〜③をひたすら意識&実践(もちろん体調的にできるときに)していたら、お風呂のハードルを下げることに成功しました。

週に2回シャワー浴のみだった入浴頻度が次第に増え始めました。

今ではほとんど毎日お風呂に入っていますし、体調が良かったり、体が冷えていると感じたら1日に2回お風呂に入ることもあります。


お風呂が天敵のころは忘れていたのですが、もともと私は温泉やスーパー銭湯が好きで体調がよかったころはよく行っていたことも思い出し、シャワー浴のみだったのが湯船に毎回入れるようになりました。


お風呂を克服しだしたころに意識していたことがあります。

○お風呂に入るタイミングは自分次第○

お風呂→夜になりがちですしそういうイメージですが、私の場合は夜は疲れていてあんまり動きたくないです。入れたら入りますが…。
最近は17〜18時前後にお風呂をすませてることが多いです。

体調や時間的に入れそうだったり自分が入りたいなと思ったら、お風呂に入るタイミングは朝でも昼でも夕方でもいつでもいいと思います。


ちなみに私は『体を洗わない派』


これは湯船に入れるかたにしかおすすめできないのですが体を洗わないという入浴手段もあります。


湯船にある程度入っていれば、体についた汚れや皮脂、余分な角質(アカ)は勝手に落ちるそうです。


気になるかたは「タモリ式入浴法」とか「お風呂  体洗わない」などの検索ワードですぐに出てきます。


という理屈で、私は体を洗いません


これやってるとお風呂ですることをひとつ減らせるから気が楽なんですよね。


もともとアトピーで皮膚科で、手でボディソープを泡立てて洗うようにと指導されていてシャワー浴のときは手で体を洗っていますが、湯船のときは湯船任せです。


汗をかきやすいところや洗いたいところがあれば、洗顔のときに洗顔料を多めに使ってついでに洗うくらいです。


今のところ、どこかに角質がたまってガサガサになったとか肌が汚いかんじ?になってるとかくさいとか言われたことないので大丈夫です(ほんとか?)。


最後に


私は鬱がひどかったころ「もう一生お風呂を楽しめないかもしれない」「なんでふつうのひとは毎日、あたり前のようにお風呂に入れるんだ」と思っては絶望していました。


でも、ちょっと心がけをかえてみようという気持ちから、お風呂に対する思考を変えたり、ハードルを下げていくうちに何年ぶりかわからないけど、お風呂が楽しめるようになっていました。


今も私の知人で精神疾患を持つひとのなかにはお風呂に前向きな気持ちを持てないというかたがたくさんいます。


でも、そういうかたたちに「私は自分で工夫をしていたら毎日お風呂に入れるようになりました」と伝えてみても「そうか。すごいね、症状が回復したんだね」と捉えられて終わってしまうことが多いです。


「どんな工夫をしてみたの?」みたいな質問が返ってくることはほとんどありません。


そういうかたはお風呂に入れない=すべては症状のせい、と思い込まれているのだと思います。


実際には症状のせいもあるとは思いますが、認知の歪み(0か100思考など)や思考のクセなども関わってきていると思うのですが…。


残念ながら今の私はそういった精神疾患の不調によって凝り固まってしまった他人の思考をほぐして助けてあげたい、といった気概はないのでそういったかたがいても放置なのですが…。


でもいつか精神疾患でお風呂のこと(それ以外でも)でお困りのかたの助けになれたらいいな、とも思っているので自分の経験ですが書いてみました。


お風呂の話は入浴法(高温反復入浴いい!半身浴はおすすめできない!)とかいろいろ他にも書きたいことばかりなので、また書きます!


読んでくださってありがとうございます!



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