【詩】花びらのワルツ
夢の中でくるまっている
ひとひらの花びら
風と踊りながら願いを込める
叶わなかった かつての祈りに
それは 幾層もの薄氷に閉じ込められた 涙と共に
今なお 閉ざされている
はかない光の中で心を頑なにしている
ひとひらの花びら
差し込む明かりが眩しすぎて
憧れと理想を極限まで小さく折りたたんで
ポケットの中で眠らせている
不確かな未来から聞こえる オレンジ色のファンファーレ
かすかに香る ココナッツの気配
どうか 瞳の奥でゆらめく あの思いが
どんなときも 背中を押してくれますように
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