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【詩】白波

白波が打ち寄せては引いていくを繰り返す
それは永遠に 幾度となく 
決まったテンポ 同じ音の粒を乗せながら

追いかけて そしてどうかさらってしまって
潮の匂いで満ちたワタシの全てを

涙の粒で紡いだ首飾りをかけて
ホラ貝の子守唄と共にハミングして
乱れた呼吸を両手に閉じ込めて

追いかけて そしてどうか奪ってしまって
砂の上に横たわるワタシの全てを

白波が打ち寄せては引いていくを繰り返す
それは永久に 何度でも
決まったリズム 同じ音の輪郭をなぞりながら

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