【詩】ネバーランド

飴玉咥えたまま
ボケーッと見つめた窓の外
飛ばされた風船追いかける小さな手
一心不乱に駆けるその姿
あぁ　無邪気なもんだなと

指と指で作った不格好なフレーム
君の姿を捕らえやしないかと
淡い期待でどうにかなりそうだった

逆向きのゼンマイ
狂いかけた時計
欠けたピース
崩れそうな世界の片隅で

弱い僕の影法師
眩しい君の輪郭
隠し通せなかった嘘
差し出された真実
埋まらない空欄A

見たくなかった夢の続きは
あまりにも空虚だった