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【詩】想造童話

万華鏡のように煌めく小惑星の欠片
温かい指先でそっと撫でて
星雲の煙で巻かれたままにした

再び息吹を呼び起こした失われた物語
ちぎられたページを丁寧にかき集めて
不死鳥の羽ばたきが聞こえた気がした

氷柱の先を振りかざしてかけた魔法
妖精の粉は見つからないままだったけど
夜の帳を解くために ただその願いを遂げたかった

一瞬でも見透かしてしまった時間の故障
知らなかったことにはできない
もう、二度と


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