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語学上達のための「魔法の杖」


フランス語に限らず、外国語を誰かに習う時、特に日本人講師から習う場合には、多くの人が「魔法の杖(=語学を学ぶための特別なテクニック)」が学べることを期待して、始める人が多いのではないでしょうか?
「えいや!」と一振りすれば一気に上達するような何か・・・
人間ですからちょっとでもラクしたいし、お金を払って習うのですからそこを知りたい!
ですよね。

私自身もそこにとても興味があり、日本人の先生から習う時はいつもどんな勉強方法をしてこられたのかヒヤリングしてきました。でも大体の場合が学生時代に留学していた、という答えで、やっぱり、そうか、ここまで話せるようになるにはある程度の期間を現地で過ごさないとダメかと、とがっかりしてきました。

この先生のようになれるなら何でも真似よう!と思って聞くのですが、学生時代に数年間フランスに住んでいました、と言われるとどうしようもありません。

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5年前くらいに英検1級を目指そうと近くの英語塾に通ったことがありました。

様々な英語のニュースを聞いてリスニング力を高めるレッスンだったのですが、講師は50代くらいの日本人女性の先生でした。

その先生は難しい単語や成句が出るとその語彙と同じ意味を持つ単語を次々にホワイトボードに書いてくれました。
その先生の圧倒的な語彙力に感動し、ある時「それだけの語彙力を増やすためにはどうしたらいいでしょうか?」と先生に質問をしてみました。

するとその先生は学生の時から大学ノートを単語帳として使っていて、今も続けている、この間ノートの数を数えてみたらね、1000冊あったの、と教えてくれました。

・・・・・絶句

まさに「魔法の杖」を知りたかった自分に気づき、恥ずかしくて仕方がない瞬間でした。
その先生も学生時代にアメリカに留学されていたそうですが、1000冊の単語帳なしで今の語彙力はなかったと想像します。
(18歳くらいから始めたとして1年間で30冊x30年くらいかと)

海外留学や長期滞在の経験に関係なくやはり本物の語学力のある人はテクニック的な「魔法の杖」ではなく、積み重ねた絶対的学習量がある、
まずはこれを受け入れることから始まるのかもしれません。
そしてその次に、絶対的学習量に達するために必要なこと。

それは、続けることができる力。

ちなみに、私はどうやら毎日同じことを繰り返すことができるようで、朝起きるとロボットのように(!)同じ行動をします。

スマホでお気に入りのYouTuberのフランス語ニュースを聞きながら洗面所に向かい、洗濯、朝食、そしてフランス語ニュースを読んで単語をXに投稿。
掃除機をかける間に聞くフランス語の音源まで決まっています。

ただし、フランス語の音源などについては自分の実力に合わせて見直し、難しいと思っていたものが簡単に感じるようになるとより難しいものへと変えていきます。(現在進行形です!)

周りの人によく毎日続けられるわね、と言われることがよくありますが、これについては小学生の時に毎朝母親の手製の算数問題を学校行く前に数分間させられており、その習慣が残っているからかもしれません(母親に感謝)

その蓄積が一定量に達した時に話せるようになったり、聞けるようになる、そこに特別な魔法は存在しない。

ただし、ここで要注意なことは、間違った勉強方法ではたとえ時間とエネルギーを費やしたとしても上達しない、ということがありうるということ。
時間、お金、エネルギーをかけたのに上達しない、ということほど悲しいことはありません。。。

これは音楽でもスポーツでもしかるべき人から習わず我流でピアノを弾いていても上手くならないのと同じだと思います。
逆にきちんと教えてくれる人から学ぶことで一定量に達するまでの時間を短縮することは可能だと思います。

これまでフランス語を勉強しているのになかなか上達しない、という方々をたくさん見てきましたが、まだ一定量に達していないか、あるいは勉強方法の順番が間違っている場合がほとんどです。

この一定量に達せずに仏検1級に合格したり、話せる人も見たことがありません。

フランス語を話せたり聞けたりする人はこれまでに圧倒的な時間を費やしてきたということです。


語学学習において「魔法の杖」は存在しないけれど、
「正しい勉強法」で「一定量」に達するための継続力が「魔法の杖」

今のご自身の勉強方法の不安の方はぜひカウンセリングをお勧めします。
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お気軽にお申込みくださいね。

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