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瑕疵婚

20
とある王室の結婚の一部始終をまとめた連作です。もちろん架空の王国ですし、解決の手段も違います(^^;)
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ほらほら
次男妻がまたなんかやらかしましたよ?
賢い両親から生まれた謙虚な姫がいるかと思えば、絶対ついていけないところで息子をぽつねんとさせたいんだあの女
もう喪が明けたのか?
またうろうろでしゃばってくるんだろうなあ

新しいジャンダム(苦笑)

こちらの世界の新しいジャンダムは、無感情にしかみえませんでしたね

世界にはびこる病を恐れずw GOTOやって、国内に病がはびこるに任せました

いまはもっと新しいジャンダムですが、なっていきなり選挙です

新しい内閣も、成果見せれもせず解散です

信任投票ったって何を信任すればいいのかww

秋深し

キシダは何をするひとぞ

アンファンスルーレイ

ルティねえさまと同じ学校へ行くのだと思っていた。
セーサラストゥリーヌ。
王族の学校。
なぜ僕は行っちゃいけない。

僕はたまに倒れる。
三時間から十四時間昏睡する。

セーサラストゥリーヌの幼稚舎の入舎生活練習日に、中庭で倒れた。
学校医が、既往について尋ねたとき、かあさまは逆上したという。

わざわざ作ったこどもです!
間違いなんかあるわけないじゃないですか!

わざわざ作ったこども?

こど

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どちらを信じる?

懸命に逆を想像してみようとしたけど、ぜんぜんできない。

どっちを信じる?

エヌレヌの姫がわがままで。
公務厭だから適応障害のふり。
モンペアになって登下校付き添った。
夫が王位を継承するのを待って、姑義妹を虐げ始めた…?

姑義妹揃って出自のいい嫁を叩いた。
どうでもいいような小さなミスをマスコミにリークしまくって叩かせた。
思い余ったマリュスが会見で、エヌレヌの姫をそっとしておいてやってくれ

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『あまりにも不幸な成り行き』補足

瑕疵婚のシリーズもはや10作を越えました。
作中ではルティ・エイレの次代が決まりましたが、現実はやっぱり難しいのでしょうか?

最新作『あまりにも不幸な成り行き』は、思い切って、

ノリュス夫人が断罪される話

にしたのですが、当初の案ではナ・レイヌを、エリュス・ノリンガフ・ゼエと一緒に火炙りにしたろー、まで考えていたのですが、できませんでした…
我ながら、何をおもんぱかったんだか?
そしてラスト

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あまりにも不幸な成り行き

新しいジャンダムは、なんとタウル・ルマーノー・メイセンに決まった。
タウル・ルマーノー・メイセン。
第一党シャウマーで、一番若くシンプルな考え方の派閥、“ケデ”の代表だ。

王家の未来は民に決めてもらいましょうよ。

メイセンは、国民投票をすると決めた。
12月15日。
投票が行われ、国民の八割が次代にルティ・エイレを望んでくれた。
残りの二割は悪鬼のようにどよめき、反論したが、八割の圧の前には全

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ジャンダムが誰なら

誰ならルティ・エイレを次代としてくれる?

バリン・ミュエはルティを絶対だめだと言った。
ノリュス、エリュスの順だと言った。
次のジャンダムはゼオム・ケレムン。
ゼオムならルティの可能性が大だけど。
ケッド・パーレルン・テイが自分も立つと言った。
ケッドはバリンの直後継となる。
私たちは意見が言えない。
言えないのだ。

セーサラストゥリーヌ

ルティが吐いた。
学校給食を食べてすぐだった。
直感的に感じた。
毒だ。

セーサラストゥリーヌは、代々の王族が学んだ学校だ。
忠臣セッズ・セーサラスが整えた学校で、幼稚舎から大学院まで揃っている。
かつては王族の子女だけが通っていたが、これでは民衆と乖離してしまう、と王族院が案じ、王族と貴族のみ、の期間を経て、今は王族、貴族、市民が混然と通っている。
マリュスはいつも言っている。

良い学校だよ

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ジャンダム

ジャンダム、バリン・ミュエの突然の引退は、モアナ即位、ルティ・エイレとエリュス・ノリンガフ・ゼエの補佐でいいと思い始めていた私の心を大きく傷つけた。
ミュエが最初に提案したのだ。
このままだと、直系後継が決まってしまいますよ。
でもあなたが男児を産めば…
男児。
その母。
王母…

私はその気になってしまった。

政権は盟友・ゼオム・ケレムンに渡りそうだ。
ゼオム・ケレムン。
私をいつも、成り上が

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瑕疵婚 素朴な疑問

世間はほんとには

どっちを望んでるんだろう

長子夫妻の一人子

次子夫妻の末子

私は本心は

ルティ・エイレに継がせたい派なのだが

それはかなわぬ夢なのだろうか?

(作者個人的呟き)

瑕疵婚 前段1

エリュクスの王を継ぐのはマリュスで、わが夫ノリュスではない。
そのことに気づいたのは、すでに婚儀が整ってからだった。
カラダで攻めた。
私を手放せなくなるように。
父、母はとても心配したけれど、私はやりおおせると思っていた。
“気品”にも気を配った。
何度も何度も映像を見て、母女王の立ち居振る舞いを、まねてまねてまねつくした。
母女王は民間から入られた。
きっと私の味方になってくださると思っていた

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瑕疵婚 前段2

後宮はつくって良いのだけど、父王が作らなかったせいもあり、マリュスはあくまでエヌレヌの姫一穴だ。
ノリュスはちゃんと後宮持てばいいのに、手当たり次第に拾ってくる。
クラミジアと淋もらって、私はお褥御免した。
ただ…

マリュスにもノリュスにも男児がいない。

父王お倒れになったらお世継ぎは…

マリュスは継げる。
マリュス倒れたらノリュス。

で後は?

一。
王室をなくす。
二。
女性に継承権持

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瑕疵婚 前段3

エリュス・ゼエを生んだことで、私の周囲は賞賛と疑念真っ二つに分かれた。
賞賛は文字通り快挙の扱いで、疑念はなぜ“私が”産んだのだ、という意味合いだった。
男児が要るんでしょ?
ありがたがったらいいじゃない。
なぜ私が、は、お義姉様が石女だからじゃない。
有識者会議は女王は望まないのだし、ありがとうございますで良いでしょう?
違うの?

結局私は妊娠しやすいだけの話なんだよね…

それにしても、私は

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