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日常と、非日常

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#読み物100

カブト〔読み物100〕

カブトといえば鎧兜。
五月人形。
ジェンダーバイアス。

カブトといえばカブトムシ。
ヘラクレスオオカブト、すき?

カブトといえばトリカブト。
ニリンソウに似てるらしい。
間違えたら大変大変。
ころしたくないひとをころしてしまったり、ころしたいあいてがしななかったり。
ややこしすぎる。

私にとってカブトは兜甲児。
マジンガーZの操縦者。
搭乗型ロボットの始まり始まり。
あ、でも待って。
永山さ

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美容はエジェッツ〔読み物100〕

エジェッツの施術いいらしい

ぼそっと言ったのはりょーこだった。

聞いたー

痛くない
手際いい
後遺症もないって
あと

お安い!!

ふみとりょーことハッピーアイスクリーム。
コマーシャルフレーズだからリズムもおんなじ。

でも行かないよね

行かない

絶対行かない!

親にもらった顔だもの!!

これもコマーシャルフレーズ。
順番は、

親にもらった顔だもの!
でも!(でもでもでもでもで

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プレゼント〔読み物100〕

ジェルを贈った。
髪を固めるジェル。
昔なら、ポマードとか、そういう種類。
髪を形づくり、長いコームで梳く。
分厚い革ジャン。
ぴったりしたパンツ。
ロングブーツも粋で、ああ、1950年代、フィフティーズってやつだろか。
かっこよくなっちゃったなあママ。
4年前、性的違和感って言いだして、最初は父ちゃん怒っちゃって。
でも性別はどっちでもいい、愛してるって言いきった父ちゃん。
俺めっちゃ尊敬してる

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フリーランスの頼りなさを埋めるためのバイト〔読み物100〕

働いても。
働いても。
働いても。
もらえるはずのものが出ない。
もう4ヶ月になる。

フリーランスの頼りなさを埋めるためのバイトだったはずなのに、フリーランスの方のギャラで糊口をしのいでる。
矛盾。
たかがチラシ配り。
されどチラシ配り。
からだがすらりとするほど歩いて歩いて。
坂も階段もステップもあがって。
毎日毎日毎日毎日毎日。
で、遅配は許せない。

とりまとめの会社の人に、ぶっかけてやる

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夕餉〔読み物100〕

さんまとか干物を焼くときは、裏庭で七輪で焼く。
マンション時代はグリルを使わなくてはいけないのが面倒で、ほとんど買い焼き魚ですませてた。
近隣が遠いので、煙やにおいで文句を言われることもない。
ゆったりと、夕餉の支度・・・

ふと、思った。
今焼いてる干物の、包装には『一夜干し』とある。
干物と一夜干し。
どう違うんだろ?

干物は干したもの全般、一夜干しはその中に含まれる。

集合論かよ。
かま

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スノーボールアース〔読み物100〕

永山さん永山さん。
帰還地点は4年後でいいんですね。

はい。よろしくお願いします。

他に行きたい時空はありませんか?

ないです・・・

と、言いかけて、あ、あの日・・・

NNさんにダリアがないと指摘されたあの日に戻って・・・・・・

ダリアを無くなくした。
すぐNNさんの役に立って、くす、優位に立っちゃうかもだwww

笑った後、ふと自分の出題にも思いを馳せた。
6億年。
6億年前地球は、

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湖の乙女〔読み物100〕

剣の名はカリブルヌス。
かつて岩から引き抜かれた。
かねてより、岩の剣を引き抜くことが出来た者はイングランドの王であるといわれていた。
少年は王となった。

王といっても少年である。
やっと青年期に片足を突っ込んだばかり。
あるとき老練なるペリノア王に挑み、一敗地にまみれた。
若い王は敗北を認めたくないあまりペリノア王の武勇を称えず、あろうことかカリブルヌス、王者の剣を抜き放ってしまった。
ところ

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天気を変えれる男性発見!?〔読み物100〕

千曲を越す持ち歌を持つ『流し』、稲田一馬氏

のもう一つの特技は、天気を変えれることだという!
例えば先週の土曜、全国的に雨雪100%予報だったにもかかわらず、彼はその秘法?で

一日雨



ちょっとだけ雨

に変えた!!

これは自慢していい特技だとはいえまいか!?
私はちょっぴり氏の秘法を信じている!

CD屋〔読み物100〕

魔法少女ものの初めの方の話で、主人公の友だちが、

あとでCD屋寄ってかない?

と言うのだが、

お。
CD屋って言うんだ

とふと思った。

私たちの時代はレコード屋、であり、CDの時代になってもやっぱレコード屋、だったからだ。

ついにCD屋と呼ばれる時代になったのね

とも思うけど、既にCDで買われる時代も終ってる気もする。
ダウンロードの台頭。
時代は移り変わってゆく。

CDが一般商品

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6.5人〔読み物100〕

有人探査は大成功。
惑星X3(エックス・スリー)なら、人類は入植して、再び栄えることができるのだ。
アタシたち六人、英雄ね!
アタシが胸を張ると、ケニー、ジュン、モースら三人は笑ったが、サナとアーチャーは笑わない。
いやな予感。
船長であるアタシの知らないこと、あるのね?
まじっとみる。
サナたちはますますもじもじする。
そ、そういうこと!?
サナが小さくこっくりする。

この船の乗員は・・・6.

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托卵〔読み物100〕

夢鳥は魔族のベッドに卵を産み捨ててゆく。
相手は魔族だ。
ちゃんと育てる可能性は少ない。
放置したり、捨てたり、わざと割ったりするのもいる。
そして魔族はもう極端に少ない。
つごう夢鳥も、もうそんなに数いないのだ。
8億年生きてきて、初めて卵が来た。
びっくりしている間にも、卵は

温めて
温めて

と思念を送ってくる。
ちょっと放置してみる。

温めて
温めて



温めろ
温めるものだろう!

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夜半。〔読み物100〕

ゴミはある。

突然言い出した武彦に、私はえ。と戸惑った。

ゴマもある。
ゴムも、ゴメも。

ゴメって何よ。
あ。
オオセグロカモメのことだっけ?

そうなると・・・次はゴモ?

間が空いた。

眠る夫は次を言わなかった。
ただただ安らかな寝息が続いた。

※ 北海道および青森地方の方言で、ゴメは一般的にカモメのことだそうです。

過去との対峙〔読み物100〕

肌が若い。
瑞々しい。
どうしてだか、私は24の自分にタイムスリップしている。
タイムスリップ、そのものではないかな、肉体は持ってきてないから。
意識だけ、スリップしてきたのだ。
うわあ、うわあ、シミもくすみもない肌。
きゅっと締まった腰。
こうだった。
確かに私こうだった・・・

おはようゆりちゃん!

ぽーんと。
無遠慮な手が私のお尻をひっぱたいてゆく。
課長!島豊作!
セクハラまじんんんっ!

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我、真理を発見せり〔読み物100〕

ユリイカ!
叫んでアルキメデスは浴槽を飛び出したのだけど、たちまち捕まった。
猥褻物陳列罪だった。