まず、「この人となら絶対に大丈夫!」という状況をつくる
「せっかくだから、やりたいです」
今日は夕方からセッションだった。
私はコーチだ。
本人が望む方向を探すお手伝いや、定まったあとのサポートはするけれど、無理やりなにかをさせたり、やめさせたり、そういう仕事ではない。
今日セッションをしたクライアントさんは、もうすぐ一年が経ち契約期間がおわる。
最初は発信からの仕事を構築するつもりで来てくださったけれど、抱えている苦しさから解放されるほうが先だった。
生い立ちや環境などを変えることに、一緒に全力を尽くすことになった。
環境を変えようとすると、これまでに関わった人から引き止められたり、思うように進まないこともある。爆進したり立ち止まって息を整えたりしながら、それはそれは勇気に満ちたヒーローの旅だった。
3ヶ月ほど前、その方は、探し求めていた場所を掴み取った。
環境が変わったことで、声の明るさは300倍増しになり、物事のとらえかた、チャレンジの分析……元々優秀な方だったけれど、すべてにおいて驚くような快進撃を近くで見せてくれた。
そしてあと数回を残した今日のセッション、発信を改めてやりたいとおっしゃっていた。
私は発信のサポートも大得意だけれど、だからといって発信をしなくてはいけないわけじゃない。他にもたくさん得意なサポートはある。
だから、無理しないでくださいねとお伝えした。
そこで返ってきた言葉が冒頭の「せっかくだから、やってみたい」だった。
どれだけ考えても悩んでも、表に出ないものは(周りから見て)存在しなくて。
発信だけが売れる要素ではないけれど、やっぱり露出できるところはあるといい。そのきっかけに、「せっかくあみさんと歩んでいるんだし、やるか」と思ってくれるなら、やっぱり嬉しいのだ。
第三者としての役割は、こういう部分にもある。
せっかくだから、どうせ一緒にいるから。
だから、一人なら腰が重いチャレンジも、やってみようと思える。やったことが何にもならないことはない。
なにか動きさえすれば、必ず持ち帰ることができる学びはあるのだ。
コーチといる時のチャレンジは、自分が取り損ねた素麺を受け止めるお皿がある流しそうめんみたいなもので。
取れても、取れなくても、大丈夫。だってこの人が一緒にいるから。
私自身もコーチをつけて、一番よかったのはこれだった。何があっても平気、だってこの人と一緒にいるんだもん。そう思えること。だからやってみっか!と動けること。
この気持ち、知って欲しい。相手が私じゃなくたってもちろんいい。ただ、孤独に頑張らずに済むなら。何かを変える勇気が出るなら。勇気を出した先で、人生で1番のしあわせを掴めるなら。
この人と居れば絶対に大丈夫。そんな思いの中での旅路、してくださいね。
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