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【保育士試験、独学一発合格!】②受けた理由と試験の概要

こんばんは。
今回はタイトルの通り、どうして保育士試験を受けようと思ったのか、また保育士試験の概要について書いていきたいと思います。
前半は特に自分語り多めですがご承知おきください。


私はこんな人

教育学部出身。特別支援教育と小学校教育を専攻していました。
当時、幼児教育にも関心があり幼稚園教諭の免許を取得するための授業も履修しようとしたのですが、なんかあまりにも理不尽なおばちゃん講師の態度に納得がいかず、開始1時間で授業に出るのをやめました。青かったわ…。
ちなみに幼稚園教諭の免許状のある人は保育士試験の実技が免除になります。取っとけばよかったぁぁぁ!!!!!

現在は障害のある子と関わる仕事をしています。4月から無職だけど。

独身で一人暮らしを謳歌している人間のため、残業の多い仕事であることを除けば、資格取得のための勉強時間は比較的あった方だと思います。
小さい子を育てながら保育士試験にチャレンジされる方も多く、頭が下がる思いです…。

どうして受けようと思ったの?

今の仕事についてから10年弱が経とうとしていた私。
この仕事が嫌になったわけではないんだけど、なんとなーく転職を視野に入れ始めました。
というのも、上司と面談したときにキャリア形成の話になって
「矢野さんが(65歳で)定年退職するまでにはあと35年近くあるけども…」
的な話をされて、気が遠くなっちまったから。

あと35年、今の仕事か…。
まだ35年も生きていない私には、35年同じ仕事をするのがどうにもイメージできなかった。

転職、考えてみよっかなぁ…という軽い気持ちで、今の仕事の経験や学んできたことが活かせそうな教育や福祉の業界を中心に求人募集を探してみました。

今持っている資格は教員免許状のみ。
資格の条件に「要教員免許状」と書いてある仕事はたくさんあります。
「教員免許状保有者歓迎!」と書いてある仕事もたくさんあります。
でも、「教員免許状保有者に資格手当あり」と書いてある仕事は見つかりませんでした。
(※あくまで私の検索結果です。)

一方、保育士資格に関しては
「要保育士資格」「保育士資格保有者歓迎!」だけでなく、
「保育士資格保有者優遇!」「資格手当あり!」といった仕事がたくさん見つかりました。

ある仕事などは私のこれまでの経験が十分に活かせそうな仕事だったのですが、教員免許状保有者に対しては「経験や資格が活かせます」の文字だけだったのに対し、
保育士免許保有者に対しては月8万円の資格手当がつくことになっていました。

国家資格、すご。

それならもう、取ってやろうじゃないの!保育士資格!!!

というわけで、
転職の選択肢を増やすため

あともうひとつ、
大学を卒業して10年余りが経とうとしている今、久しぶりに受験勉強をしてみたい!勉強に没頭したい!という思い
で保育士試験を受けることにしました。

なんだかんだ好きなのよね。お勉強。

保育士試験ってなにするの?

保育士試験は筆記試験実技試験から成り立っています。

なんか、保育士になるための試験って言ったら
好き嫌いをなくす!魔法の言葉掛け!
とか
大成功!トイレトレーニングのコツ!
とか
泣いてる子、どう対応するのが正解?

みたいな、超実践★ハイパー保育士テクニック!的な知識を問われそうなイメージないですか?(なかったらごめん)

筆記試験

それでは見てみましょう、筆記試験の科目。
ちなみに、筆記試験は9科目を2日間にわたって(主に)大学を試験会場として行われます。

…あれ?共通テストかな?国立受けるんか…?

【1日目】
①保育の心理学
②保育原理
③子ども家庭福祉
④社会福祉

【2日目】
⑤教育原理
⑥社会的養護
⑦子どもの保健
⑧子どもの食と栄養
⑨保育実習理論

なんか超お堅そう…!

なんたって国家資格ですから。そらお堅いよな。
超実践★、とか言ってた自分が恥ずかしいわ。

保育士=保育園の先生、的なイメージがありますが、保育士は(およそ)18歳までの子どもとその保護者を福祉的観点から支える職業。
問われるのは子どもとの関わりのみならず、

国としてどういう仕組みで福祉が成り立っているか
福祉はどのように発展してきたか、それに携わったのはどんな人か
教育はどのように発展してきたか、それに携わったのはどんな人か
人は生まれてから死ぬまで、身体面、認知面、精神面においてどのように発達していくのか
法律に基づいた保育所の建築基準
主な感染症とその症状
福祉を取り巻く社会問題
保育所はどのような理念で保育にあたるべきか
幼稚園はどのような理念で教育にあたるべきか
音楽理論
健康に生きるための栄養の摂取基準
絵画に用いられる技法

みたいな。まだある。くっっっっっっそ範囲が広い。

これらの科目を、1科目辺り20問解きます。
1問5点の100点満点。
60点以上で合格となります。

ただし、「教育原理」と「社会的養護」に関しては10問ずつ出題され、各50点満点。
どちらも30点以上(6割)を取らなければどちらも不合格となる謎のバラエティ番組みたいなシステム。
通称ニコイチと呼ばれています。うまいこと言ったの誰。

筆記試験とはいえ記述式でなくマークシート式。
ただ、一問一答みたいなのではなく
「次の文章の中から、正しいものの組み合わせを選べ」
「次の文章中の(①)~(③)に当てはまる言葉について、正しい組み合わせを選べ」
みたいな、ちょっとめんどくさい問題が多いです。

これら9科目をすべて合格した者のみが実技試験に進めるシステムです。

9科目全部合格するのはキツイわ…となりますが、一度合格した科目はその年を含めて3年間有効です。
つまり、1回目の試験で5科目は合格できたけど、4科目落としちゃった…。
ってなったら、次の試験ではその4科目だけ受けて合格すれば実技に進める仕組みです。それでもまた2科目落とした…ってなったらその次は2科目のみ合格すればオッケー。

試験は年に2回あるので、1回目に受かった科目を活かすなら最大5回のチャンスがあることになります。
(ただし毎回同じだけ1万円以上の受験料がかかるため、一発で受かるに越したことはないです)

受験者には子育て層も多く、「なかなかまとまった時間が取れないから、最初から2か年計画でいきます!」みたいな方も多いこともあってか、一発合格率は1割程度とも言われています。
何度も言いますが、子育てと試験勉強との両立、本当に頭が下がります。

実技試験

筆記試験を突破したら、実技試験です。

・音楽に関する技術
・造形に関する技術
・言語に関する技術

の3つから好きなものを(筆記の出願時に)2つ選んで受験します。
こちらも筆記のニコイチ同様、50点満点の試験の両方を30点以上取らなければなりません。

3つの試験をざっくり説明すると
・音楽=課題曲(2曲)をピアノやギターで弾き歌い
・造形=その場で出されたお題を色鉛筆で描く
・言語=課題の昔話を話す

となっています。超ざっくり。

こちらは合格率8割ともいわれていますが、筆記に比べて評価基準が明確でないことと、当日緊張で大コケしてしまうなど出たとこ勝負みたいになってしまうところがギャンブルチックだなと思っています。


これらの試験に合格して、住んでいる都道府県への登録を済ませたら、晴れて保育士と名乗ることができます。
私は今現在登録申請中。

次回は、どんな風に勉強していったかを書いていこうかなと思います。

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