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”私”の気分の上げ方を知っておく

仕事が上手くいかなかったとき、人間関係で悩んでしまったとき…知らず知らずのうちにストレスが溜まっていってしまうときがあります。気がついたら、なんだか気分が晴れなくてもやもやして、体も重く感じてしまう。

そんなとき、私は家の中にいるとますます落ち込んでしまうので、できるだけ外に出るようにしています。普段過ごしている環境から、距離を置いてみる。特に晴れた日に、都心から少し離れた、自分のお気に入りの場所に出向くことが多いです。
今日はそんな気分転換ができる場所のお話。

◆慣れないNYの生活で

2015年〜2019年の4年間、NYと東京を行き来していました。どちらにもそれぞれ良さがあってとても好き。
けれど、NY行き始めは、慣れない土地で、覚えたての言語で生活することが、私にとっては大きなストレスとなっていました。
それに加えて、いつ事務所から連絡がくるかわからず(当日に仕事に行ってほしいと連絡がくることも頻繁にありました)、常に気を張っていないといけないモデルとしての生活、キャスティングで中々上手くいかないという目に見えて良くない状況…少しずつ、けれど確実に疲れが溜まっていきました。

そんなときに知ったのが、クロイスターズ美術館。NYで有名なメトロポリタン美術館の別館です。
とは言っても、メトロポリタン美術館とはだいぶ雰囲気が異なり、郊外に落ち着いてひっそりと佇んでいる印象。そんな静かな様子も、1人でゆっくり過ごしたいと思っていた私にとって、大きく惹かれるポイントでした。

◆自然の中に佇むクロイスターズ美術館

クロイスターズ美術館は、NYの中心部から電車で40分程、190stの駅が最寄りです。
そこから公園内を歩いて向かうのですが、その道がまた心地いい!左手に広がる雄大なハドソン川を見ながら、木漏れ日の中を散策しているだけで、心に溜まっていた汚れがさぁっと洗い流されていくような感覚を覚えます。

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10分程歩くと、いよいよクロイスターズ美術館に到着。
外観を見ただけでも、思わずほぅっとため息が出ました。

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館内には、有名なタペストリーやステンドグラス、母子像などがあり、アメリカにいながら中世ヨーロッパの雰囲気を味わうことができます。

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その中でも、特に私が心奪われたものが、回廊(クロイスター)です。
フランスの修道院から移設されたという美しい回廊が、これまた素敵な中庭を囲んでいます。初めて訪れた際は、その場所に足を踏み入れ視界が開けた瞬間、中々動くことができなくなったほど、感動を覚えました。

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その建築の美しさを眺めながら回廊を歩くもよし、中庭に出て日光浴するもよし、もしくは座ってぼーっとするもよし(読書してる人なんかもいました)。回廊の周りにいると、とにかく暖かくて心地いい。居る人たちも、皆穏やかな顔をしている。ただそこにいるだけで幸せな気持ちになれる、そんな場所に出会うことができました。

それからは親しい友人を誘って行くようにもなり、今やNYのオススメを聞かれたら、必ず答える場所の1つです。

クロイスターズ美術館に出会い、私の好きな美術館は、”中心部から離れた、広大な土地の中にポツンとある、自然と共にある建築物”となりました。
もちろん、中の展示も興味があるものに越したことはないのですが、それ以上に、そこへ向かう道中の雰囲気、自分をちっぽけな存在に思わせてくれる程のスケールの大きさに惹かれてしまいます。またその際に、自分に溜まっていたストレスや疲れが洗い流されるような感覚を持てることも、好きな理由の一つです。

◆コロナ禍での変化、発見

自分の気持ちが晴れないときにどう対処したらいいか、2020年現在拡がっているコロナという大きな問題は、より一層そのことについて考える機会となりました。
自粛期間でどこにも出かけられない間、人と会うこともままならず、今まで(上に書いてきたように)外で解消してきたこのストレスに、どう対処していこうか…。

考えた結果、自分がこれまでに訪れた美術館の話を、SNSを使って共有する(写真を見せながらライブ配信する)ことにしました。
当初は、見てくれる人にとって少しでも気分転換になったらいいかなと思って始めたのですが…いざやってみると、見てくれる人との交流(チャットでコメントをもらって、それに対してまた口頭で返答する等)によって、いつの間にか私の方がリフレッシュさせてもらうことに…!
それは、今までの外出できる環境では考えられなかった、外出せずに気持ちをリセットできる、私にとっては新鮮な出来事でした。
そして同時に、人と交流することで得られる力の大切さも感じました。

”お気に入りの場所を訪れる”という一番の方法はもちろん、それが出来なかった場合の二番や三番の選択肢も持っておくことが、今後生活していく中で役に立っていくように思います。
これがダメでもあれがある、そんな風に気持ちに余裕をもって対処していきたいものです。

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