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海外でのモデル経験

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海外の事務所にどのような経緯で所属したのか、オーディションや外国人モデルとのシェア生活のエピソードなど、赤裸々に話しています。所属し活動した/しているのは、ニューヨーク、シンガポ…
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#オーディション

オーディションで落ちても否定された気持ちにならない、めげない

モデルになったら誰しもが経験する、オーディション。仕事を得るためにその都度受け、合否の判断を下されます。その数、年間で数十本〜数百本。 例えるなら、学生時代に経験したあの「入試」を毎回受けているようなもの。1本のオーディションに多大なプレッシャーがかかります。 そんなオーディション、行くもの全てに受かるなんてことは、まずありえません。どこかで必ず落ちることになります。 その落ちたときの気持ちといったら…自分という人間を否定されたような気になることも。がっかりすることはもち

環境で自分を変える

2016年、ミラノの事務所が決まったのは、NYファッションウィーク(以下FW)に向けてオーディションを受け始めていた8月。所属決定の連絡とともに、急遽ミラノFW(以下MFW)にも参加することが決まりました。 NY、ロンドン、ミラノ、パリの順で開催される世界四大コレクションは、1週間毎に次から次へと続いていくかなりタイトなスケジュール。 私もNYFWが終わった翌日、余韻に浸る間もなく、すぐさまミラノへ出発。バタバタなミラノ2週間生活が始まりました。 ◆ミラノの洗礼FWのオー

綺麗な人しかいないモデル業界で学んだ自分に自信を持つ方法

モデルという職業は技術職だと思っています。一見すると綺麗な人が集まっている華やかな世界ですが、入ってみれば撮影に必要なポージングやショーを歩く時に不可欠なウォーキング、CMでの演技力など勉強するべきことが多くあります。 綺麗でスタイル抜群な人しかいない、そんな中で私が生き残っていくためには何が必要なのか。周囲の美人すぎるモデルたちを見ては落ち込みながらも、そのことを頭の片隅で考えながら過ごしてきました。今回は、それに対する私なりの答えを、オーディションやニューヨーク生活での

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本番当日さえ気を抜けない

海外のコレクションに行くようになってから、経験者である周りの先輩から、「海外はオーディションはもちろん、本番当日も、ショーが始まって自分が歩くまでは油断できないよ」と聞いていました。始めた当初は「本当にそんなことってあるのかな??」という気持ちでいたのですが、ついに、私も経験者となる時がやってきました。 何度目かになるNYコレクションでのお話。 ◆フィッティング時の違和感ショーに出演するためには、オーディション→フィッティングの順番で行われるのが常ですが、そのブランドに関

痩せたその先、万全の状態をつくる

以前の記事で、チャンスは突然やってくるから、常にそれに対応できるような状態でいることが大切!と書きました。 実はその際、記事を読んでくださったモデルの方から、”私も常にチャンスがつかめるような状態で居られるよう頑張ります!”とお声をいただきました。とても嬉しい言葉ではあったのですが、それと同時に、”もしかしたらこの言葉、難しく聞こえていないだろうか…?”という焦りのような気持ちも出てきたのです。ということで、今回はその辺りについて詳しく書いていきたいと思います。 ”常に万

チャンスは突然。一度ダメでも、別の誰かが押し上げてくれる

街中に飾られる看板広告のモデルになりたい、誰もが知るコスメティックブランドの顔になりたい、憧れのクリエイターと一緒に仕事をしてみたい… などなど、モデルをやっていると、それぞれに抱く夢や目標があると思います。 今回は、私の中のそんな目標が、思いもよらぬ形で叶った時のお話です。 ◆憂鬱なオーディションへ NY滞在中。その日も、朝からオーディションが入っていました。 撮影のオーディションでしたが、担当者はNYFWでもよく顔を合わせるキャスティングディレクター。 ショーのキャ

オーディションで好まれるヘアメイク

オーディションに行く時のメイクって迷いますよね。普段のメイクでいいのか、どこまでしていったらいいのか、ノーメイクなのか… 先日Instagramの方でLIVE配信をした際に、オーディションでのヘアメイクに迷います、という声をいただき、私にも長らく悩んでいた時期があったなぁ…と振り返るきっかけとなりました。 ということで今回は、現在はどうしているか、どうやって迷わなくなったかを、私自身の今の悩みも含めて話していきます。 ◆オーディションの目的 オーディションの前には、ほと

ロンドンで受けた、その後を左右する大きなキャスティング

初めてNYでランウェイを歩いた年、NYFWも終盤に差し掛かっていた時に、急遽ロンドンに行くことが決定しました。 実は期間中にプレキャスティングで行ったディレクターの元から、何度かCall backされていたのですが、それがなんとNYFWの為のキャスティングではなく、パリファッションウィーク出演に向けてのものでした…!! 有名なキャスティングディレクターたちは、NY以外の都市、ロンドン、ミラノ、パリでもランウェイを抱えているため、それぞれの都市に入る前からキャスティングを始

人生初!シンガポールで外国人モデルと共同生活

今回は、以前書いたシンガポールでの生活についての記事、Part2です!シンガポールでは、海外でモデルとして仕事をするのはもちろん、日本人のいない場で生活をするのも初めてでした。慣れない共同生活では、様々なハプニングの連続。そんな色濃く記憶に残っている日々を書いていきます。 ◆初めての共同生活シンガポールで私が所属していた事務所は、マンションに3室部屋を借りていました。海外から来たモデルが宿泊する部屋なのですが、欧米ウィメンズ、ユーラシア大陸ウィメンズ、メンズ+ウィメンズに分

初海外はシンガポール!

海外でモデル活動をすることが目標だった私が最初に挑戦したのは、シンガポール(その経緯については前回の記事をぜひご覧ください)。 海外でモデルをする上での滞在期間、オーディションを受けるまでの流れや、シンガポールならではの英語に苦戦したことに焦点を当てて、はじめての海外活動を振り返ります。 ◆滞在期間①お試し期間 シンガポールでの滞在は1ヶ月半。NYに平気で3ヶ月以上滞在する今となっては、とても短い期間だったと感じます。そして実のところ、この1ヶ月半という期間は、初めての土