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オーディションで好まれるヘアメイク

オーディションに行く時のメイクって迷いますよね。普段のメイクでいいのか、どこまでしていったらいいのか、ノーメイクなのか…

先日Instagramの方でLIVE配信をした際に、オーディションでのヘアメイクに迷います、という声をいただき、私にも長らく悩んでいた時期があったなぁ…と振り返るきっかけとなりました。

ということで今回は、現在はどうしているか、どうやって迷わなくなったかを、私自身の今の悩みも含めて話していきます。

◆オーディションの目的

オーディションの前には、ほとんどの場合、写真選考が行われています。各事務所のホームページや、事務所から送る資料、個人のSNS等をチェックされ、その一次審査を通ったモデルたちが実際のオーディションへと進みます。

ヘアメイクをしてどう写真に写るかという点は、一次審査である程度確認されているため、オーディションでは実際に”本人と対面する”ことが目的だと思います。ということは、なるべく自分という素材がわかるようなヘアメイクで臨むことがいいのかなと考えられます。

◆相手の見たいものは何か考える

①事前に指示がない場合

私の場合は、限りなくすっぴんに近いナチュラルメイクをしていきます。

下地・ファンデーションに加え、眉を整え、アイラインを薄く引いていくことがほとんどです。ビューラーで睫毛を上げるとだいぶ自分の印象が変わってしまうため、敢えて上げません。あとは、アイライン代わりにマスカラをするorしないくらいです。

黄色のアイシャドウをしてるのを除いたら、このくらいの雰囲気かな。

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基本は自分の顔を整えるくらいの軽いメイク。がっつりヘアメイクした顔は、事前に見てもらっているはずだし、例え見てもらっていなくとも、持っていくBOOKの中に写真があるから大丈夫、と考えています。

ここでよく迷うポイントは、自分がコンプレックスに感じている部分のメイク。

そりゃあ、すっぴんで自信を持っていけるのが一番!…ですが、人間それぞれ必ず悩みはあるもの。女性だとなおさら、ホルモンバランスでお肌が荒れてしまう時もある。

例えば私の場合、なぜか去年から顔に赤みが出てきてしまい、自分の中ではものすごく気になっています("ビューティー"と呼ばれる顔の寄りの撮影を得意としていたから、余計に…泣)。
ということで、普段からコンシーラーでカバーしていますし、オーディションの時も同じくカバーします。だって、見られたら自分の自信がなくなっちゃうのわかってるから笑

”この部分はどうしても気になる。メイクで足した方が自信が持てる!”というなら、悩まずメイクした方がいいと思っています。
”自分はここの部分に自信がないなぁ”という気持ちを持ってオーディションに行くよりはよっぽどいい。ネガティブな気持ちを持っていると、それは必ず表面に出てきて、相手に良くない空気として伝わります。

だから、基本は自分が居心地良くいれるメイクが正解!それで受からないことが多いなら、少しずつ変えて試してみればいい。私も、何度もオーディションを受ける中で、自分のメイクスタイルを見つけました。

ちなみに審査側の考えも聞いたことがあるのですが、明らかに”やりすぎ”と感じるメイクは(太いアイラインを引いていたり、マスカラをこれでもかと付けていたり)、本人の元の顔がわからなくなるのでNGだそうです。私の行くオーディションでも、そういうモデルは見かけないかな。

②会場で対応が求められる場合

ニューヨークファッションウィーク(NYFW)のオーディションでは、会場でメイクを落とさせるところもありました。到着すると受付で「メイクしてる?」と聞かれ、いくら軽いメイクでも、している場合はメイク落としシートを渡され、皆お手洗いで落としていました。

さらにその会場では、着てきた服も、用意されたシンプルなレオタードに着替えるよう指示されました。そこまでされると、モデルそのものの姿を見たいんだな、とわかりますよね。

この経験は、私のオーディションに臨む意識を変えてくれました。私もその当時は、毎回のようにメイクや服装に悩んでいたのですが、本当に見たいものに対してはメイク落としや洋服のように用意してくれる、とわかってからは、最低限の基準だけを守るようにして(濃くしすぎない、品をなくさない等)、自分の好きなスタイルで向かっています。

③指示ありの場合

もちろん、事前に指示があればそちらに従います。
例えば、スキンケアブランドのオーディションで「ノーメイクで来てください」と言われたら、スキンケアだけして向かいます。
実際、到着して、機械で肌水分量を測定されたこともあります(ニューヨーク)。その為のすっぴんだったんだ…!とこちらも納得。指示には必ず理由があります。ちょっとくらいいいだろうとベースメイクでもしようものなら、水分量の値は下がっていたかも。その場にいたモデルの中での最高値を叩き出しました!

◆何にでも対応できる準備が大切

自分のスタイルを持ちつつも、ヘアやメイクはその場でアレンジしやすいようにして行きます。例えば、私の場合は前髪があるので、前髪を上げた顔、もしくは下ろしている顔が見たいと言われた時に、すぐに対応できるようにしています。

一度、仕事の後にオーディションがあり、撮影でしてもらったオールバックのまま向かったことがありますが、その時に「前髪を下ろしている顔は見れない?」と言われ、ジェルでガチガチに固まっていたため、対応出来なかったことがあります。撮影後にヘアさんに直してもらえば良かったなと、ひどく後悔しました。

また、私はほとんど経験がありませんが、ロングヘアのモデルは、「髪を縛ってみてほしい」とよく言われています。彼女らが手首にヘアゴムをしているのもよく見かけます。もちろん審査側が用意してくれていることもありますが、自分で準備していれば、言われてすぐに対応でき、オーディションも円滑に進みます。彼女たちの相手への配慮なんだな、と見る度に感心します。

何度もオーディションを経験していくことで、何を言われることが多く、何を準備していくことが必要なのか、自ずとわかってきます。もちろん自分の魅力を発揮することは前提として、審査する側の見たいものが滞りなく見れるように準備をしていくことが、とても大切なことだと感じます。

これは私がやってきて感じたことで、モデル一人一人がそれぞれ違った経験をし、その経験によって準備できることも変わってきます。オーディションに限らず、より多くの出来事を経験して、少しずつ引き出しを増やしていけたら嬉しいですよね。

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