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初海外はシンガポール!

海外でモデル活動をすることが目標だった私が最初に挑戦したのは、シンガポール(その経緯については前回の記事をぜひご覧ください)。
海外でモデルをする上での滞在期間、オーディションを受けるまでの流れや、シンガポールならではの英語に苦戦したことに焦点を当てて、はじめての海外活動を振り返ります。

◆滞在期間

①お試し期間

シンガポールでの滞在は1ヶ月半。NYに平気で3ヶ月以上滞在する今となっては、とても短い期間だったと感じます。そして実のところ、この1ヶ月半という期間は、初めての土地でモデル業をするにも少し短かったように思います。

その理由は、モデルには顔を知ってもらうための時間が必要だからです。

日本でもそうですが、仕事を得る際にオーディションに呼んでくれるのは、クライアントとモデルの間に入る存在であるキャスティング会社です。モデルが仕事を掴むためには、まずはキャスティング会社に自分の存在を知られていることが重要になります。

つまり、海外の事務所に所属して最初にすることは、キャスティング会社への顔見せです。そこで顔を覚えてもらえなければ、いくら仕事をしたくても、オーディションにさえ呼んでもらえません。

顔見せ→オーディションに呼ばれる→仕事の合否

初めての場所ではこの作業を繰り返し、ある程度顔を覚えてもらえれば、顔見せがなくなっていきます。

オーディション→仕事の合否

ここまで来るには最低でも3、4週間はかかります。そこから徐々にオーディションが増えていくのが理想。今回のように1ヶ月半の滞在となると、オーディションが増えてきた段階で残りは2週間。オーディション結果が出るのに時間を要するものもあるため、3、4週目に受けたものは結果を待たずして帰らなければいけないことも…。そういう意味で1ヶ月半というのは仕事をするには短く、言ってみればお試し期間です。

②滞在期間の決め方

では何ヶ月滞在したらいいのか。

その土地の仕事や生活スタイルに対する居心地の良さ、本来の拠点(私で言うところの日本)の仕事状況などを、まずは上記のお試し期間で判断。それ以上滞在するかどうかは、その感触で決めるのがいいかなと思います。
特に初めての土地だと、自分の理想と住んでみて知る現実がかけ離れてしまうことも多く、最初から長期計画をしてしまうと、いざ合わなかったときに自分自身が苦しくなってしまいます。

ちなみに私の場合、シンガポールにははじめから1か月半のみの滞在と決めていたことと、実は少しホームシックになってしまったこともあり、当初の予定でさくっと切り上げました。あちらでの仕事の状況はかなり順調だったので、そのまま残って仕事をすることもできたかもしれません。けれど生活状況を見ると、中々慣れない共同生活や食文化の違い、また英語でのやり取りにストレスもあり、私には1か月半が妥当な期間だったと言えます。

◆オーディション

さて、シンガポール初めてのオーディションは、事務所の配慮から、所属モデル2人に連れて行ってもらうことになりました。丁寧にコピーされた地図と、オーディションの詳細が書かれた紙、ブックとしてiPadを持って。


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通常、初めての土地でもひとりでオーディションに向かいますし、ましてや地図なんてくれません。住所をもらったら自分で調べて行きます(今は特に地図アプリも優秀なので)。そういう意味で、他のモデルと一緒に行かせたり、地図を持たせてくれたシンガポールの事務所は、とても丁寧な事務所でした。

オーディションはもちろん全て英語。シンガポールはシングリッシュという英語の語尾に1音つけて喋る言語だったので(「オッケーラー Okay,lah」とか!)、最初はそれにも苦戦。

今思うと当時の私は本当に英語ができなかったと思いますが、そこはモデル活動をしたいという気持ちと、相手が何を言いたいかを見極める勘だけで乗り切っていました。気持ちがあればある程度どうにかなる!(もちろん、勉強して話せるようになるのが一番ですが)。

良くないのは、他の英語ができる人に話すのを任せてしまうこと。私は数え切れないほどそういうことをしてきましたが、結局、自分がコミュニケーションを取らないことには相手に自分がどういう人間なのか伝わらない。仕事もうまくいかない。
どんなに自分のつたない英語が恥ずかしいと思っても、構わずに声をかけ、簡単にでもコミュニケーションを取っていく方が物事は上手くいきました。結果、英語も上達していったように思います。

◆ベストシーズン

実際に私が滞在した11、12月の時期には結構な数のオーディションがありました。それもそのはず、シンガポールでは、2月に旧正月を盛大に祝う慣習があります。デパートや雑誌もそれに合わせて新年の広告や雑誌を作るため、年末は旧正月のための撮影が多くなるのです。

これを聞いて、じゃあその時期に行ってみよう!と思う人もいるかもしれません。でも、果たして全く同じ時期にいくことは正解なのか。

何年かモデルをやっているとわかることなのですが、その年の経済状況によって、同じ月でも仕事量には大きく差があります。前年は多かったのに今年は激減、なんてこともよくあることです。そしてそれは、モデル個々の容姿やキャラクターにもること。誰かが上手くいったからと言って、また別の誰かが同じように上手くいくとは限りません。

でも、”逆もまた然り”なのがこの職業の面白いところ。その時期は仕事がないよと言われたのに、行ってみたら周りが驚くほどの仕事をすることも。
要は、自分次第。誰がどうだったということは参考程度に、自分のやりたいことを、時には反対を押し切るくらいの意志を持ってやってみることです。自分の意志を通してやりきったことには、反対していた人をも納得させる力があります。

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最後まで読んでくださってありがとうございました。次回はシンガポール生活その2、外国人モデルとの初めての共同生活!です。お楽しみに。良ければフォローとスキ(♡ボタン)もお願いします!

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ちなみに今回のサムネイルの写真は、シンガポールで初めて迎えた朝、部屋の中から撮った思い出の写真です!

Have a good day:)


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