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【イベントレポ】「アイデアが浮かばない人のための実践ワークショップ」に参加してきた。

11月28(木)「アイデアが浮かばない人のための実践ワークショップ」に参加しました。企画はフリーの編集・ライターとして活躍する、村中貴士さんとzom(豊川望)さん。お二人が企画した「アイデアが浮かばない人のための実践ワークショップ」 はアイデア・発想力を高めるためのワークショップ。

このワークショップでは一方的に話を聞くのではなく、頭を使い、手を動かす ということに重点を置いていくつかのワークシートを通して新しいアイディアを生みだしていこう!というものです。

私がイベントに参加した理由。

私は現在 宣伝会議編集・ライター養成講座  米光一成クラス に参加しています。講座がはじまって数ヶ月、記事を書くことに行き詰まりを感じていたので参加をしました。

イベントを企画した村中貴士さんとzom(豊川望)さんはフリーで編集・ライターをされています。ライター・編集について学び始めて数ヶ月の私には、『編集・ライターがイベントを企画する」ということにも疑問を持ちました。

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会場は有限会社ノオトが運営する五反田にあるコーワーキングスペースCONTENTZ 。

※このイベントを企画した経緯は、お二人のradio talk『ライター'sラジオ 編集後記』にて聴けます。

自己紹介はマトリックスで。

ワークシート1つめは『自分マトリックス』。自己紹介を兼ねたワークシートで、趣味・仕事など、自分を形成しているキーワードを書き出していきます。

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白い紙の真ん中に長方形の枠があります。まず、自分の名前を長方形の中に記入します。その後、自分に関連するキーワードを長方形の周りに書いていきます。キーワードは名詞である必要はなく、なるべく細かいキーワードで書いていきます。例えば、映画→タイトル→俳優 と徐々に抽象的なキーワードから具体的にしていきます。

制限時間は5分間。出来るだけいろんなキーワードを書き出します。もしも、キーワードを出すことに詰まったら、違うジャンルのキーワードで書き出すと良いとのことでした。

5分の制限時間を終えて、同じ机のメンバー4人でシートを見せ合います。相手のシートに書いてある気になるワードについて、質問していきます。

私が気になったグループの方のキーワードは「アル中(アルコール中毒)」「アル中のエッセイ」「アル中病棟」。日本酒が好きな方で、このワークシートを書いているうちにアル中のエッセイばかり買っている自分に気がついたそう。

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私のキーワードで質問された中で印象にのこったものは、「東大大学院」「小石川庭園」「江戸幕府」。質問してくれた方は、「歴史クリエイター」というはじめて聞く職業の方でした。

自分の中から出したキーワードでも、他の人にシェアすることで新たな話題につながっていく感覚が面白い!

そもそもアイディアとは?

1つのワークシートが終わり、村中さん「そもそも、アイディアとは何でしょう?」と問いかけます。

会場から出た声は、「何かの元になるもの」「インスピレーション」など。

「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。」   ジェームス・W・ヤング

例えばビレッジ バンガード、コンセプトは「遊べる本屋」。

これを分解すると、遊び+本屋 となります。

「遊び」「本屋」もありふれたことですが、この2つを組み合わせたことによりヴィレッジバンガードは他には無い「遊べる本屋」として他にはない新しい本屋として人々に浸透しました。

「マジックワード発想法」

2つ目のワークシート「マジックワード発想法」では、このように既存の要素の新しい組み合わせを考えてアイディアを生み出すというものです。

例えば、「旅」+「職場」→「旅する仕事場」

    「テクノ」+「うどん」→「テクノうどん」

 ●空欄にワードを埋めて、新しいアイディアを考える。

 ●ワードは「自分マトリックス」からでも、新しいものでもOK。

 ●新しい組み合わせのワードを作り、イベントの概要やコンセプトも考える。

私は 朝専用+ニュートンのリンゴ というワードを元にイベントを考えました。「ニュートンのリンゴ」は、ヒラメキの代名詞。イベントは朝専用ということで、朝に開催。リンゴを落として新しいヒラメキを考えよう!という企画。

グループで「テクノ」というワードは汎用性が高く、どんなワードも面白くなる!と話題になりました。 私はテクノを使ったワードで、テクノ+江戸幕府 というワードを考えましたがイベントの中身を考える前にタイムアップ!グループで話し合った時に、みんな武士の格好をして踊っても面白いね!というアイディアをいただきました。

自分のアイディアをシェアすることで、自分とは違った角度でそのアイディアを再発見する感覚がしました。

「エクスカーション」

4つめのワークシート「エクスカーション」では、あるモノを決め、その特徴や連想するワードを書き、自分の決めたテーマとその特徴・連想ワードを組み合わせて新しいアイディアを生み出そうというもの。

 ●あるモノは犬か猫どちらかを選び、テーマは今まで出てきたワードから選ぶ。

 ●キーワードは動詞・名詞・形容詞 何でもOK。

 ●特徴・連想ワードはなるべく多面的に考えると良い。

私は あるモノを犬、テーマを船にしました。

犬の特徴・連想ワードはかわいい・かしこい・気まぐれ・同じ場所・くっつく・ふわふわ。そこに、テーマである船を掛け合わせてアイディアを膨らませていきます。

気まぐれ+船で大阪に行こうと思ったら、北海道についてしまう船。と考えました。

グループで話し合っている時に、zomさんから「西村京太郎の『ミステリー列車が消えた』という小説が実際に行き先を告げない列車を題材にしていた」という話も教えていただきました。(国鉄がJRになる前に、実際に行き先を告げない列車の運行があったらしい。)アイディアを他の人にシェアすることで、また新しいアイディアが生まれたり、何かの記憶を呼び起こすのは面白いなと思いました。

自分のオリジナル企画をつくろう。

6つめのワークシート「自分オリジナル企画をつくろう」。今まで5つのワークシートを通して、いろんなアイディアを考えてきましたが、その集大成!企画をつくろう!というものです。

 ●AのアイディアとBのアイディアを掛け合わせ、新しい企画を考える。

 ●今までのシートを見返して、アイディアをさらにブラッシュアップする。新しいワードでもOK。

 ●左側の枠に、イベントの概要とコンセプトを書く。右側の枠に、イラストやイメージ図などを書く。

私は、4つ目のワークシートで使った「気まぐれ+船」のアイディアをブラッシュアップして、企画にすることにしました。

企画タイトルは「たどり着くのはどこだ?船長の気まぐれ、途中下船できない旅」

概要・コンセプトは、行き先のわからない、途中下船できない船の旅。陸地が見えなくなるまで、目隠しをして簡単に行き先を予想できないようにして、着く時間までの自由な時間で目的地を推理し、当たった人には豪華商品or賞金が!という企画。

できた企画の紙を全員がホワイトボードに張り出して、面白いと思った企画に持ち点各3点を好きなように投票しました。

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一番投票数が多かった企画は2つ。

一つ目は、「泊まれるヤバい村」という脱出ゲーム企画。「7泊8日は長いけど、滞在費タダになるなら参加したい」「逆に脱出できなかったら、滞在費がいくらになるのか気になる」「”ヤバい村”というタイトルがいい」など、企画そのものも、企画のタイトルも好評のようでした。

2つ目は、「死んでる料理人」というマンガ企画。漫画×料理を掛け合わせて考えたアイディアだそう。内容は、死んだ人が生き返り他にはできないけれど、料理だけはできるというマンガ。料理漫画がドラマになるのも流行りだし、ドラマになっているのも想像できるし見てみたいなと思いました。

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最後に「死んでる料理人」の漫画企画を考えた方に、RAIZIN ROSSOという大正製薬が出しているエナジードリンクの授与がありイベントは終了しました。

まとめ

アイディアについて悩むと、同じことをずっと考え続けてしまったりして時間だけが過ぎてしまうことってありますよね。そういう時って、どうにかゼロから何か生み出してやろう!など意気込んでしまったりしていました。

ですがそんな時にこそ、アイディアとはそもそも何か?ということに立ち返り、ジェームス・W・ヤング「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。」という言葉を思い出そうと思います。そして、その新しい組み合わせを考える手助けになる6つのワークシートを実践してみようと思いました。  

このワークショップで教えていただいたワークシートは、一人でもできるモノだと思います。ですが、新しく出会った方たちから、すぐにフィードバックがもらえることは、実際に参加したからこそ味わえるモノでした。

自分ではそんなに面白いと思わなかったアイディアも、他の人のフィルターを通すことで、その面白さを自分でも最発見できたり、話しているうちによりそのアイディアがブラッシュアップされていったり。予想もしない方向に向かっていくことが、面白いなと思いました。


企画の村中貴士さん、zom(豊川望さん、ありがとうございました。

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