私のこと#6 【人を喜ばせたい】

昔から人を楽しませるのが好きだ。
自分の言動で誰かが笑顔になるのがうれしい。

小学生ぐらいからぼんやりとお笑い芸人になりたいと思っていた。
高校の時の進路相談ではガチでNSC（吉本の養成学校）に通いたいと言った。
でも担任から大学で4年学んでからでも遅くないから考え直しなさいと言われて、大学を受験した。
それでもまだ芸人になりたい夢が諦められずに当時の彼氏に夫婦漫才やらん？と誘ったこともあった。（無理って言われた）
ひとりでやるなら友近みたいな芸風がいいなと勝手に思っていた。ネタもないのに。
母に芸人になりたいと言ったら、「顔が中途半端やからなー。」と言われた。

就職の際の面接では「エンターテイナーになりたいです」と言った。
何かできますか？と聞かれて、「モノマネができますがここではやりません。
また今度やりますね。」と謎の焦らしプレイをした。
（合格しました。やろうとしたモノマネは松井秀喜。）

社会人になり激務に追われて、どんどんと私の中の「エンターテイナー」は姿を現さなくなった。
自分が楽しめなくなったから。
結婚して友だちと会う機会も減ってさらに姿は見えなくなった。
自分でも人を楽しませること、喜ばせることが好きと言うことを忘れてしまっていた。

コロナ禍になり年に数回の帰省もできなくなった。
地元の友人にももう1年以上会えていない。
家族に会える頻度も減った。

会えなくなってからは、ふと思い立ってプレゼントと手紙を送るようになった。
誕生日、ちょっとしたお祝い、落ち込んでいるから、疲れているから等いろんな理由をつけて、相手が喜びそうなものを選んで送る。

相手から「ありがとう。」と連絡が来ると嬉しくなる。

ここで思い出した
私、人に喜ばせるのが好きや。

昔のようにアホなことを言って笑わせることは減っても、その場を和ませられる、元気づけられる人でいたい。

昔、友だちに言われて嬉しかった言葉。
「すごいね。亜実ちゃん来るだけでその場が明るくなるわ。」
何気ない一言だけど、何回思い出してもうれしい。

いくつになってもそんな存在でいたいな。