察して欲しいダースベイダー。

結婚当初は、察してよ、と思うことが多かった。しかし歳を取ると少しずつ賢くなるようで、

・人の秒刻みで動く心など察することはできませぬ。
・言葉で伝えた方が効率的ではないか。

ということを理解し、察してもらえないから機嫌を悪くするなど、ナンセンスよね、ということに気づいてくる。

そりゃあ、そういう能力が有れば便利ではあろうよ。でも到底、人の心など分からないことが多いのだ。

なぜ察して欲しいと思うのであろう。私の場合、毎月特定の期間に、このワガママ太郎が発動しやすくなるようだ。

なんでゴミ捨ててくれないの？
なんで今、話しかけるの？
なんでリンゴジュース買ってくんの？パインだろうがァ(๑•ૅㅁ•๑)

ああ、察して欲しい。

それは、何も言わずともこの大切な自分のことを理解して欲しいという欲求と、説明するのが面倒だという横着さと、ゴタゴタ言うことで悪者になりたくないという狡賢さの集大成。

察して欲しい、がチーズバーガーだとすると、もれなくついてくるポテトのような台詞は、

なんで私ばっかり。

ああ、危険。心でそう思ったら危険。赤サイレン、ピーポーピーポー鳴ってます。膝からガックリお台所に崩れ落ちて悲劇のヒロインを演じたくなる。シンデレラも顔負け。一体、なんだ、この衝動は！

察してよ、が加速すると不機嫌になります。これはもう周りからすると有害物質以外の何物でもありませぬ。それはダークサイドに堕ちたアナキン・スカイウォーカーが発する悪のエネルギーのように深い沼のような暗黒。なにせ、説明するという自らの義務を放棄して、相手に丸投げするんですから。相手からすると何でか分からないけど罰せられてる気分です。無視とか返事しないとかも、その類。イケマセン、イケてません。

無言で物事が解決することは、ほとんどありませぬ。相手に期待はせずに、比べずに、自分ができることは全部やればいい。問題があれば、冷静に説明して交渉すれば良い。ダースベイダーばりにフォースで相手の首を絞めたとて(スターウォーズネタ多いな今日)建設的には何も解決しませぬ。

みなさまもダークサイドに堕ちられぬよう。