空山しおり / Shiori Sorayama

早稲田大学3年生。日々の記録。

空山しおり / Shiori Sorayama

早稲田大学3年生。日々の記録。

最近の記事

芸術は、私をエクスタシーに誘う

芸術のエネルギーに心を刺激されたとき、全身から力が抜けていくような快感を味わうことがある。 私がゴッホの絵を見るとき、ボヘミアン・ラプソディを聴いているとき、村上春樹の海辺のカフカを読むとき、アレッサンドロ・ミケーレのデザインした洋服に腕を通すとき、市川猿之助の歌舞伎を見るとき、私の心と身体は一種のエクスタシーを感じる。 それは、芸術には見た者の心を刺激するエネルギーがあるからだと思う。 人それぞれ好きな芸術も違うだろうし、芸術に何を求めるかも違うと思う。ひとくちに芸術

    • 「手術前日ですが不安なことはありますか?」 「孫の受験です」

      2019年10月、私の祖父の膵臓に、ステージ1の癌があることが発覚した。当時祖父は88歳だった。 発見が比較的初期であったことと、88歳だが毎日ゴルフをするほど元気で、体力もあったことから、高齢ながら手術をする選択をした。一般的には、高齢で膵臓がんの場合、手術はあまり勧めないらしい。祖父の場合も、手術ではなく、より治療が楽で副作用の少ない重粒子線治療を行う選択肢もあった。しかし重粒子線治療で癌が完治する確率は約60%。手術を行い成功すれば、100%癌を摘出できるということだ

      • 出会うべくして出会う人。

        今20代前半の私には、工藤さんという65歳の女友達がいます。 もともとは私の母の友達。今は私と工藤さんの2人で会う仲です。工藤さんは、某省庁で働いている方です。主婦である私の母は、なぜ省庁で働く工藤さんとお友達になったのか覚えていないそうです。工藤さんと知り合った経緯について何度聞いても、「それがわからないのよ。気づいたらお互い定期的に会う仲になっていた。」と母は言います。 先日、私は運動のために家から徒歩30分の所にあるスターバックスに行きました。トールサイズのユズシト

        • 感動したものを自分なりにアウトプットしてみる

          空山しおりです。私は、好きなものや感動したものを「絵」として自分なりに表現することが得意です。得意というか、そうせずにはいられないという感じです。自分なりにアウトプットすると、形にならない興奮が発散されるような感覚(この行為は昇華と呼ばれるものなのかな)があって、すごくすっきりします。 この絵は今年、七月大歌舞伎を見て感動して描いた絵です。 市川猿之助さんが演じておられた「女郎蜘蛛の精」を描きました。 感動とか興奮を絵にする。自己満足で完結していてそれ以上の意味を含む価

        芸術は、私をエクスタシーに誘う

          日常を豊かにしてくれるもの。人生を肯定してくれるもの。

          来月1日、「村上春樹ライブラリー」が早稲田大学に開館します。私は村上春樹さんの小説をすごく愛しています。すべてを読んだわけではないので、「愛している」なんて言うのはおこがましいかもしれません。でも、彼の小説は、揺るぎなく、私の日常を豊かにしてくれるし、物語を通して「生きる」ことを肯定してくれる。だから、大好きなんです。 私の陳腐な語彙では、村上さんの小説の良さの1%すら伝えることはできないと思うので、もし読んだことがなかったら、実際に手にとって、ご自分の心で物語に触れること

          日常を豊かにしてくれるもの。人生を肯定してくれるもの。

          ゴッホの「薔薇」、私の好きな絵

          「この絵に出会えてよかった。」 ゴッホの『薔薇』をみたとき、私はこんなふうに思ったんです。 私は、2019年冬に上野の森美術館で開催された「ゴッホ展」を訪れました。ゴッホの初期の作品から晩年の作品まで、時系列順に絵が展示されていました。『薔薇』が飾れていたのは展示の最後の方。たしか最後から二番目、三番目くらいに飾られていたと思います。つまり「薔薇」は、ゴッホが亡くなる少し前に描いた作品。 晩年、精神を病んだゴッホは精神療養院に入院していました。この絵は、療養院を退院する

          ゴッホの「薔薇」、私の好きな絵

          「心を動かす」とは?

          空山しおりです。今日は何だかすご〜〜く眠くて、全部投げ出して良いなら今すぐにでもベッドに行きたいです。笑 でも、今日はnote更新4日目!三日坊主にはなりたくなかったので、大好きな桑田佳祐さんの「悲しきプロボウラー」をガンガンに聴きながら気分を上げてなんとか書いております!! 今大学3年生の私は、絶賛就活中です。どんな仕事がしたいかな〜と考えてみて、揺るぎのない私の就活軸みたいなものは「人の心を動かす仕事がしたい」ということ。 私は今まで、「めんどくさいな〜」とか「逃げた

          「心を動かす」とは?

          「香水瓶の中のワタシ」

          空山しおりです。 プロフィールに使っている写真です。この歪んだ顔は私の顔。 おもしろい写真撮りたいな〜と思って、緑色の香水瓶をスマホのカメラに当てて、香水瓶を通して写真を撮ったらこんなふうになりました。 スマホ×香水瓶。身近なものの簡単な組み合わせですが、小さな工夫で日常がちょっとおもしろく見えてきます。 #404美術館

          「香水瓶の中のワタシ」

          【自己紹介】日々心で感じたことを言葉にしたい

          初めまして、空山しおりです。早稲田の文化構想学部3年生です。 私は大学に入るまで、全くと言っていいほど本を読みませんでした。面白そうだなと思って読み始めても最初の6ページくらいで断念していました。笑 ”文字を読む”という行為が本当に嫌いでした。 小学生のとき、「読書の時間」というものがあって、その時間になるとクラスみんなで図書室に行って、一人ひとり本を選び、15分くらい(?)読書をしました。 私にとってそれは苦痛、退屈、地獄の15分。泣 なんとか文字を読まずに乗り切ろ

          【自己紹介】日々心で感じたことを言葉にしたい

          【100歳まで元気でいよう】重粒子治療3日目

          91歳の祖父は、がんを治すために重粒子線治療を受けている。 重粒子治療は、がん部位に集中的にダメージを与える治療で、放射線治療と比べてがんに効きやすく、副作用も少ない。治療期間は平均1〜4週間。※ 私のおじいちゃんの場合は、3週間。今日がその3日目だった。 おじいちゃんの話だと、機器の上に30分横になっていれば治療は終わるらしいのだが、、 それがすっっっごく辛いらしい!! なぜか。それは、頭の上で腕を組んだ姿勢をキープし続けなければならず、指一本でも動かしてはいけな

          【100歳まで元気でいよう】重粒子治療3日目