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「任せた」と言われたら勝手にやろう

上司に「諸々任せた」と言われた時、あなたはどう思うだろうか?
無責任?仕事押し付けて何もしない上司?頼り甲斐がない?
本当にそういう上司もいるであろうが、必ずしもそうではない。
良い上司が言った場合には、「自身で主体的に道を切り開いて欲しい」というのが上司の気持ちである。

良い上司がこの言葉を発する時、
・この仕事、部下でどこまで出来るだろうか?
・彼/彼女なら、こういうやり方を取ってここまではスムーズにでき、この辺りで詰まるかもな
・詰まった時には相談に来るか、自分なりにやってみてこうなるかもな
・最後までやらせてみて、最悪の場合はこのタイミングでこうなってしまうかも
・もしそうなったら自分が誰々のところに行って、こういう話をすれば何とか出来る
・よし、任せてみよう
というようなシミュレーションをしている。

一方、ダメな上司は、
・なんか面倒な仕事が来たな…
・この担当は彼/彼女なので、担当でやるべき仕事の範囲だな
・イチイチ相談しなくていいのに…。まぁ(君の仕事なので)任せた
という感じだ。

部下としてそう言われた時は、
「いつまでにここまでは出来そうです。こういうリスクはこうチャレンジしたいと思いますが、ダメだったらリカバリしてくれますね?」
という返事をしよう。
良い上司は「もちろん」と答える。ダメな上司は「ダメになる前に相談しなさい」と答える。その答えで上司を見極めよう。
良い上司とダメな上司の違いは、「仕事のリスクを見極め、着地を想定し、失敗した時に自分がリカバリする目途を立てているかどうか」だ。
良い上司の場合はせっかくのチャンスなので、思いっきりチャレンジしよう。ダメな上司の場合は上司はいないも同然、上司の分まで自分が担って、思いっきりチャレンジしよう。

筆者は多くの企業を見てきたが、「細やかにちょっとしたことでも報連相が出来るべき」という変な不文律から、細かいやり方の相談や報告・お伺いなど、ダメな上司とそういうものだと言いなりな部下が蔓延している。
上司が良かろうが悪かろうが思いっきり任された仕事はやっていけば良い。「責任取れるか?」と言う上司も言われる部下も、自腹で損失を被らされることはないのだから。

全てのビジネスマンが、無駄な報連相に時間を割かず、ちょっと背伸びした仕事を思いっきりチャレンジすれば、日本全体のパフォーマンスは倍増するだろう。
上司なら背伸びさせよう、部下なら背伸びしよう。


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