見出し画像

【業界予測】 出版業界は今後どうなっていくか?

はじめに
本記事は業界のプロ/統計屋による業界予測ではありませんので、Factを収集する目的であれば、本記事はご期待に沿えません。
本記事は筆者のこれまで見てきた業界というものの流れ、市場の流れを基に一定の示唆を出そうとするものです。こちらの内容にご理解頂ける方は、是非読み進めて頂きたいと思います。

業界のプロは「業界の常識」は変わらないと思うものです。統計屋は過去推移を引き延ばして未来という仕事です。この激変の環境下では様々なものがひっくり返るため、「先入観を持たない予測」が実は妥当な予測では?と考え、記事を書いていくことにしました。

第二段は「出版業界」。noteを介して自身のアイデアや商品を発信していきたい皆さんにとって興味深いであろう業界を書いていきたいと思います。

記事の内容
1.出版業界はどのようなプレイヤーで構成されているか?
2.デジタル化により出版業界はどういう影響を受けているか?
3.生活における「読む」の役割はどう変わっていくのか?
4.どのような情報発信者が生き残っていくのか?
5.未来の出版ビジネスは誰が儲けて誰が淘汰されていくか?

1.出版業界はどのようなプレイヤーで構成されているか?

現在の出版業界の構造と、各々の利益の源泉を整理してみる。
「①情報の素材を提供する人」→「②文章を書く人」→「③文章を編集する人」→「④デザインなど本を商品化する人」→「⑤印刷・製本する人」→「⑥運ぶ人」→「⑦宣伝する人」→「⑧買う場を提供する人」というような流れである。
それぞれの利益の源泉は何か?というと、
①読み手が「知りたい」「面白い」と思うアイデアや調査・体験の提供
②読み手にストレスを与えず興味を持たせる文章力
③読み手を引きつけるタイトル・章立て・ワーディングを作る構成力
④読み手に「買いたい」と思わせるパッケージ力
⑤早く安く綺麗な本を作る印刷・製本技術
⑥早く安全に適切な場所に届ける運送力
⑦読み手に「買いたい」と思わせるメッセージ力
⑧読み手に「買いたい」と思わせる売場レイアウト力・体験価値提供力
となる。

作家・出版社・物流会社・書店と築き上げられてきたバリューチェーンが、「電子書籍」をはじめとするデジタル化で大きく業界が変わってきている。
これからの出版業界はどうなっていくのであろうか?
「note等ブログ」「Kindle等の電子書籍」「Amazon等の電子書店」の3つのデジタル化による変化を考えていきたい。

ここから先は

2,659字

¥ 100

お気持ちだけでもサポート頂ければ大変嬉しいです。 ホントに「気持ちだけ」であれば、サポートでお返ししますので、お気軽におっしゃってください。