地球性
壁のない部屋の窓から、朝日のような夕焼けを眺めるのが好きだった。新月の廻りを漂う三日月と満月を眺めていた。
私の明日は、昨日には終わるから、セカイの端っこと端っこを結んで円にして、そして明後日をこのままそっとしておこう。
眠い瞼の先から、ふわふわと柔らかいガラスを呼んで、コウモリの羽毛が空を舞うようにあっちこっち飛び廻らせて、部屋で星座を眺めたい。
ふっと雲を突き抜ける
クラゲのように。
そこから何が見える?
問い掛けたのはそれだけだ。
私はあなたがいないと思っていたから。
然と生きる。
あくびをするように。
「ひとりじゃないよ。わたしがいる」
「孤独だよ。だってそれを望んだから」
だって孤独にならないと、
孤独になっちゃうじゃない。
ほらね。私の性は地球。
だから、私にはあなたがいる。
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