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名に華を刺す 孤毒を制す
名刺入れを買った。
ところで。名を刺すとは何なのか。どこに、はたまた誰に指してるのか。
名を名乗る事の無意味性の強まった世界で、わざわざ名を刺して歩く必要はあるのだろうか。僕はちょっとしたおふざけで、付き合った子にフルネームを1ヶ月くらい教えなかった。彼女は僕の名前の一部だけで、1ヶ月くらいいた。それでもずっと付き合っていたし、特に関係などなかった。
今はペンネームで書いているし、名を持つ事、名を付ける事は、特別な意味を持っている割には、かなり雑に扱ったりもする。
あなたがあなたでいる為に、あなたには名前が必要なのだろうか。僕がトムクルーズだと、僕は僕じゃなくなってしまうのだろうか。
※トムクルーズだと影響が出る気もするな。
固有名詞は意味を持たない。僕に与えられた名前には、言語としての共通認識はない。識別する為にある。僕と世界の融和は、名を捨てる所から始まるのかもしれない。
じゃあ名前をなど捨ててしまおうか
代わりに華を刺そうか
孤独を美しく添えるのは秘密なんじゃないだろうか。秘密は、孤独を呼ぶのではないだろうか。
あなたと私の、2人だけの秘密
そんなものは秘密じゃない。
自分にすら気付かれない美しき秘密を、死ぬまで抱え始めたら、それは。
さて、これは矛盾した。
名を捨てて融け合えば、秘密など持たぬ。
孤独になるには、名を持たねばならぬ。
矛盾を論理的には出来ぬのか。
さて、さっさと終わりにしようぜ。
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