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あめじろう
2022年4月14日 14:24
川沿いに続く桜並木。満開の桜は青空から降り注ぐ光で輝いている。砂の雑じった乾いた風が桜の花弁を散らし、私の運転する自転車のカゴに降り立った。「一緒に通勤しようか」 声にならない声で花弁に提案する。「君の新しい職場、見てみたいよ」 花弁が答えた。「期待はしないでね」「新天地じゃないか」「そうだね」 自転車のペダルを踏み込む。 勤め始めて一週間ほどの新天地は、自転車で十分もかからな