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【複業作家の時間術】ほぼ日手帳で小説家になった話④ 月間スケジュール前編

今回は、月間スケジュールページ(マンスリー)の使い方前編です。ほぼ日手帳のみならず、どんな手帳でも使えるハックかと。

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個人情報保護のためバチバチモザイクいれていきます。

後編は、『忙しさイッパツ可視化ハック』です。

前回までのあらすじ。

無為な20代を過ごし、ほぼ日手帳を使って商業デビューをした蛙田アメコ。しかし、デビューをした先で待ち受けているのは「デビューのための努力以上を日々続ける必要がある」状況だった。一方その頃、ほぼ日手帳は……?

とても単純な話なのですが、デビューまでに必要なのは、「デビューするための執筆」です。アメコは少しでも早く書籍を出すことに一番重きを置いたため、WEB小説という手段を選びました。投稿開始から出版まで半年。これはけっこうなスピードです。

比較のために聞きかじった知識を述べます。一般的に、いわゆる一般文芸(ライトノベルではないものを指す)の新人賞の場合は、

◇フェイズ1:投稿作を書く→投稿する→選考を通過する、ここまでで1年。

◇フェイズ2:投稿作を改稿する→編集OKがでる→諸々の出版に向けた作業→出版、ここまでで1年。

最初にその原稿を書いてから書店に作品が並ぶまで、合計2年以上が経過する……って感じらしいです。それから考えたら「書き始めて半年」というのは超特急ですね。実際、アメコのデビュー作は「時事ネタラノベ」というちょっと変わった作風だったため、「鮮度が大事なので、出版も急ぎましょう!」と編集さんが頑張ってくださったことも大いに関係しております。感謝しかありません。

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さて、新人賞とWEB発の小説の違うところがあります。その作品が終了(いわゆる続刊がでない)となったときに、WEB発の小説の場合は基本的に、

「またWEBで成果をあげて戻ってきてね!」

という状況になります。
つまり、「企画書を作って編集さんに売り込む」というターンが自動で付いてくるわけではないのです。

つまり次回作の保証はなし。

そうなると、書籍化が決まると、「書籍化作業と並行して、次の出版作を作っておかなければ、またゼロからのスタート」という状態になります。小説家を続けないなら。

言い換えましょう。

デビュー前は、「デビューのためにWEB連載だけする」。

デビュー決定後は、「書籍化作業をしながら、デビューのためにしてたのと同様にWEB連載をする」。

わけです。ワオ、過酷。先輩作家の皆さんはとてもすごいです。

では、ここでなにが起きるでしょうか?

そう、兼業作家には「一切の休日がなくなる」のです。
(アメコはWEB連載小説の他にも、すてきな文芸サイトでエッセイなどのライターのお仕事をやらせていただいている恵まれた状況なのも影響しています。ありがたい。)

これは兼業作家、同人戦士、専業の作家、フリーランスマン全員に当てはあるのではないでしょうか。

兼業作家は勇気を持って休みましょう。

なぜなら、休む日を作っておかないと、まじで365日ずーーーーーーーーーっと走り続けることになるからです。会社の仕事にも執筆にも影響がきます。

そして、毎日そんな日々を生きている自分に対して、適切な報酬を用意してあげましょう。

……まあ、アメコもそんなこと全然できてなかったわけです。それで倒れたわけです。

ほぼ日手帳の、「ある使い方」に気づくまでは。

前文が長くなりましたが、今回は「ほぼ日手帳を使って、多忙な毎日を生きていくこと」「複業で成果を出しつつ、その成果を持続可能なものにするための休養をとること」についてのお話です。

今回はここから先が個人情報ちょい見せなので、ご購入者の方に公開とさせていただきます。

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