『晴れのちくもり、ときどき雨。季節や空気を感じる本。』第4回雨の読書会レポート
こんにちは。「雨の読書会」のタカキユウトです。「雨の読書会」では、毎回、テーマを変えて、本を持ち寄って、読書会を開催しています。
第4回のテーマは「晴れのちくもり、ときどき雨。季節や空気を感じる本。」でした。開催日が梅雨の時期だったことから、決まったテーマです。
雨のシーンが印象的な小説や絵本など、雨の描写がある本の紹介が多いかなと予想していたのですが、雨だけではなく「季節」や「自然」をテーマにした漫画や写真集など、色々な本を紹介して頂きました。
あなたならどんな本を紹介しますか?
「雨の読書会」では、紹介を聞く人たちは、それぞれでメモを取ります。メモは、内容のメモでも、感想でも、メッセージでも、絵でも、何でもオッケー。本の紹介を聞いた人が、自由に表現してもらっています。
では、第4回「雨の読書会」で紹介された本をメモで振り返って行きたいと思います。
なお、第4回「雨の読書会」は参加人数が僕とクボレナを含めて6名だったため、普段は「雨テーブル」と「くもりテーブル」に分かれるのですが、今回は1つのテーブルをみんなで囲み、本を紹介しました。
ということで、今回、初めて参加する皆さんの紹介を聞くことができましたので、ちょろっと僕が感じた印象も書いてみようと思います。
『ぼくからみると』高木 仁三郎/文、片山 健/絵
紹介者:Toraさん
Toraさんが紹介してくれた絵本『ぼくからみると』は、登場してくる人や動物や自然の「視点」が忠実に描かれいます。絵がとても鮮やかで、動きもあって、とても好きでした。
あらゆる視点から、池の周りの様子を見る絵本で、人の視点、魚の視点、自然の視点など、いろんな視点が描かれることで、池の周り全体を俯瞰して見ることができます。
Toraさんは、大人気Podcastコテンラジオの深井さんがよく言われる「メタ視点」にも言及していて、ただ鳥瞰図のように俯瞰するのではなく、この絵本のように、物事をいろんな視点から見ることによって俯瞰することこそ「メタ認知」なのではないか、というお話に、なるほどなーと感じました。
写真集『雨の夜』麻生歩波
紹介者:ミワさん
ミワさんはキレイな写真集『雨の夜』を紹介してくれました。夜中に雨が降っている中での虫を撮影した写真集で、結構、細かい部分まで、映し出された写真に、虫の力強さを感じました。
照明を焚き、シャッタースピードを早くして撮影された写真らしくて、雨粒がとても美しく、また、虫の「動き」が捉えられていて、被写体が虫であるにも関わらず、グロく見えないのが不思議だな−と感じました。
『夏の手』大橋裕之
紹介者:タカキ
僕は大橋裕之先生の『夏の手』を紹介しました。絵や物語ではない「行間」の部分をどう伝えるか、をテーマに紹介させて頂いたのですが、なんとなく伝わってくれて、ホッとしています。笑
『虫と歌』『25時のバカンス』市川春子
紹介者:hard_core_tarouさん(HCTさん)
HCTさんは市川春子さんの漫画を数冊紹介してくれました。ジャケ買いで出会った漫画だそうですが、描かれている物語にとても惹かれたそうです。
惹かれたというよりも、自分の感覚にとてもマッチしたということを話してくれました。そういう本との出会いって、本当にいいですよね。
村崎羯諦『余命3000文字』
紹介者:ムラサキさん
「短いのでちょっと読んでみますね」と朗読を始めたムラサキさん。まずいラーメン屋のブランディングについてバイトと店長が話をするショートストーリーを朗読してくれて、とてもおもしろかったです。
ムラサキさんは、そのラーメン屋での物語を「雨が降っている日の休憩中みたい」だと感じて、この本を紹介してくれたそうです。
ちなみに、僕は夏の午後8時半ころ、街に飲みに出た人たちが、締めのラーメンを食べに来る前の暇な時間のラーメン屋をを想像しました。
『雨を、読む。』佐々木まなび
紹介者:クボレナ
クボレナが紹介してくれた『雨を、読む。』は「雨」についてテキスト、絵、詩など、様々な表現で綴られた本で、「雨」という屋号で活動するクボレナにとって、バイブルみたいな本だな、と感じました。
紹介した後、ムラサキさんがこの本を購入したそうです。いいね!
以上、参加者の皆さんのメモと僕の感想を紹介させて頂きました!
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