一粒のピーナッツみたいに【Official 髭男 dism】
『ミックスナッツ』/Official 髭男dism
ジャンププラスで連載されている【SPY FAMILY】のアニメ主題歌のこの曲。
【SPY FAMILY】は個人的に好きで読んでいる作品でもある。
【SPY FIMILY】は、西国と東国の戦争を防ぐという目的のために主人公「ロイド・フォージャー」が奮闘するスパイ漫画であるものの、
「ヨル・ブライア」「アーニャ」などの個性豊かなキャラクターが登場したり、
コミカルなストーリー仕立てでキャラクター同士のやりとりにほんわかしたりクスッと笑えたり、先の展開が読めずにハラハラしたり、、
そんないろんなスパイスが含まれてる作品だ。
(ちなみにWikipediaでは、ホームコメディというジャンルに分類されていた。)
さて、そんな作品の主題歌を担ったこの『ミックスナッツ』だが、
【SPY FIMILY】の良さをぎゅっと詰め込んで表してるような曲になっている。
何より初めて聞いたときに、ワクワクが止まらなかった。
アニメ主題歌としてはこれ以上ないほどの褒め言葉だ。(私説)
まず、イントロ。
忙しなく動き回るベースラインは、まるで闇夜の中スポットライトから逃げ回る怪盗のような足取りに思えてくるし、
ベースと一緒に鳴り響くピアノは、それを追い回す警察たちの喧騒に思えてくる。
このイントロからどんなダークミュージックが繰り広げられるのかと思えば、
ドラムとともに鳴る管楽器(トランペット?)の音で一気に場面が展開していく。
「さぁ劇の始まり始まり~」とでも言うように、
幕が一気に上がる光景が目に浮かぶ音の展開。
この部分だけでも【SPY FIMILY】がスパイ漫画でありながらコミカルな部分が備わっている作品だ、ということが伝わってくる。
そして藤原さんの歌が入ることで、
一気に舞台上にスポットライトが集まって物語が進んでいく。
まさに物語の進行を司るような曲。
さらっと聴いただけでは「アップテンポで心が沸き立つ軽やかな曲だなぁ~」なんて印象を持つが、曲の裏側に耳を向けてみると、イントロで鳴り響いていたけたたましく動き回る不穏なベースラインが軽快なメロディの裏でずっと鳴り響いてることに気がつく。
Aメロはイントロと同じくベースとピアノが主となるメロディ編成だが、イントロで感じたダークな部分を全く感じない。
イントロと違うところは、ドラム、そして歌が入っている、ということ。
ここが髭男の曲の面白いところだなぁ~と感じる。
曲の核の部分を変えない安定した楽器隊のメロディ。
そんな変わらない部分に藤原さんの伸びやかな歌声が入ることで、
曲の印象をガラッと変えることができる。
タイアップ曲としてはもちろん、曲単体で聴いても、すごく面白くてワクワクする曲。
そしてやっぱり、髭男はタイアップ曲のセンスが抜群に素晴らしい……。
【SPY FIMILY】のアニメ化を知った時、主題歌の選定が、「アニメと曲の親和性」ではなく「アーティストの知名度」で選ばれるんじゃないか、と少しドキドキしていた人も多いのではないだろうか?
というか、私がそうである。(何しろ人気・注目作品なので…)
OPが「Official 髭男dism」、EDが「星野源」と発表があった時は、
これは知名度で選んだな……と少し不安を感じたのも事実だが、
【SPY FAMILY】らしい期待以上の曲が発表されて度肝を抜かれた……。
髭男のタイアップ曲のセンス、恐るべき……。
不安に思ったことを謝罪したいくらいである。
脱帽……。
ちなみに、タイトルが『ミックスナッツ』で、歌詞には「ピーナッツ」と出てくるが、ここも原作を知ってるとにっこりしちゃうところ。
実はここ以外にも、歌詞をよく見てみると作品に関連する言葉がたくさん散りばめられている。
作品を知らなくても意味が通る歌詞。
作品を知っていると気が付く歌詞に潜む【SPY FIMILY】要素。
この楽曲自体"スパイ"を体現しているのでは…?という遊び心を感じて、原作ファンとしては嬉しくなる。
アニメは現在放映中なので、是非チェックしてみてほしい。
(曲はもちろんながら、オープニングアニメ映像もとっても素敵)
私は現状見る手段がないため、
TLに流れてくる皆さんの感想を眺めつつDVD化を待つのみ……笑
ちなみにこちらが素晴らしいアニメオープニング映像◎
きいろ。
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