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Photoback

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photobackで製本した写真詩集、写真小説。
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『月と毛布』

『月と毛布』

0時を少し過ぎたところで、枕もとの携帯の振動で目を覚ました。

表示された名前を見てすぐに起き上がってしまったのは以前の癖かと、瞬間、軽く目を閉じた。
いつもこうして、彼女からの突然の呼び出しにこたえてきたのを思い出す。

隣で一緒に起き上がろうとした妻に、仕事の呼び出しだと声をかけ、側にあったジャケットをつかんで家を出た。通りまで出て運よくタクシーをひろうと、公園へ向かった。
  
一つ二つさか

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『たからもの』

『たからもの』

「 ママ、お元気ですか。
そちらはどんな様子ですか。
……私がいなくても、少しは愉しく暮らせていますか? 」

 

また、朝がやってきた。
明るい朝がやってくることを
期待など していやしないのに。

いっそのこと
ずっと眠りの中にいられたら。
きっと、わたしも……

   
ああ、ほら。
ひこうき雲みっけ。

 

かみさま、わたし
空に帰りたい、なんて 思うことがあるの。

学校でとなりの席

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夏と散歩とムスメたち

夏と散歩とムスメたち

写真とコトバ。2007年の備忘録。



歩けば歩くほど 足跡を残して
いつか誰かが、教えてくれるの?
道がどこまで続くのか
かどをどれだけ曲がるのか

  

(表紙クリックで ページスタート)

  

すべてがゆき過ぎていくことを
きっと 夏だけが知っていた
すべてが
ただ ゆき過ぎてしまうということを

  

  

ぱらぱらという音がやんで
気づくと雨があがっていた
降りてきた水の

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