斎藤 亜衣
エッセイ。日記。呟き。
サイト内「シネマセラピー」、メルマガ連載「シネマサプリ」の置き場。生き方の小さな処方箋。多少ネタバレ注意。
書き散らした小説や詩を置いておく、屋根裏部屋のような。
photobackで製本した写真詩集、写真小説。
かぼちゃ畑に雨が降った次の日、 母さんは僕にさよならを言うことに決めた。 なぜなら雨が降った次の日の畑は、何もかもが美しくて 生きる希望に満ち満ちているからだそうだ。 「ヒトリダチ」するのには絶好のチャンスなのだと。 雨上がりの空みたいな笑顔で手を振っている母さん。 僕は何度も振り返りながら、葉っぱから葉っぱへ まだ、ほんの小さい6本の足を一生懸命動かして歩いた。 最後に後ろを振り向いたとき、そこに母さんはもういなくて しかたなく足元の葉っぱを少しかじって 母さんと
短い投稿が楽で、最近はインスタばかり。 こちらにも残そうと思う。 とはいえ、私の日常なんて、小さすぎることばかりでできているのだけれど。 夕食のあとに、ブラックチョコレートのデザートを。 ブラックの板チョコ2枚を湯煎で溶かし、豆乳少々、オイコスのプレーン1カップ、薄力粉少々(無くてもよし)を混ぜて、型に入れたら冷蔵庫で2、3時間冷やして出来上がり。 バターも卵もオーブンもいらない簡単なお菓子は、夕食と一緒にチャチャっと作れて便利。 ガトーショコラよりゆるい生チョコ感覚。
『暇と退屈の倫理学』 この本をゆっくり読むための旅、という贅沢。 明日からまた独りで。 この夏3度目の、短い旅を。 ずいぶん前に読んだこの文庫を、久しぶりにぎゅうぎゅうの本棚から解放してあげよう。 先日初めて会った人から、矢継ぎ早に質問を浴びた。 「夢は何ですか?どのような暮らしをしたいですか?どこに住みたいですか?いくらお金が欲しいですか?誰に何を望みますか?」 ひとつひとつ答えていたら、私はそんなに欲が無いのだと気づいた。 「そんなんで良いのですか?本当に
いつかのサンデー。 散歩の途中のミニストップにて。 時が過ぎるのが早くて。 ときどき止まって休憩でもしないと、古い記憶がどんどんこぼれ落ちて無くなっていく。 まあ、それもまた良し、か。
窓から少しだけ見えた花火。夏だー。 近くて、音がドーンとお腹に響いて。 どのマンションのベランダにも大勢の人。(こんなに人がいたんだ!まあそうか) 豚肉と夏野菜たっぷりの郷土料理 「けんちん」を作ってもりもり食べた。 ああ、枝豆も食べたい。花火には絶対、枝豆である。ビールも^^
不定期な仕事だけれど、こんなに早い時間に帰れるのは珍しくて、思わずパチリ。 「Red eyeには早すぎる...」^^ 気温35度。8月の雲が、7月は終わったと主張する。
タピオカミルクティーに最初にハマったのは、20年以上前の東京ディズニーランドで。 自転車に乗って1日おきに行くたびに、必ず買って飲んでたのを思い出す。 初ゴンチャ♪ 黒糖タピオカミルクティー。なんと学割が使えるのだ。 大きくなって、あの頃を覚えていない娘と一緒に。
何度か帰省が必要で、自分の部屋化したホテルの部屋。家を持たずにホテル暮らしっていうのもありなのかも、とか思う。 身の回りのものを無くして、実家も片付けて、もう、潔く透明に戻っていく。 スーツケース一つでどこへでも。行っても行かなくてもいい。自由がそこにあることが限りなく好きだ。
外で頻繁に働くようになって、通勤は読書時間に。 1ヶ月audibleに登録して20冊耳読。1.3、1.5倍速で聴いて、ハラリの大作本もあったから、これが限界。 鈴木佑さんの『Your Time』など、実本で読みたい物も。最後に聴いたミニマリストしぶさんの本は聴きごたえあった^^
忙しさと、頭の中で整理しながらの読書で、図書館で借りた本が1冊、期限までに読めなかった。残り250ページ。あと少しだったー。 もうこれは買ってしまおう。 大好きな『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ著)と異内容もあるが、じっくり旅するように楽しめるブライアン・グリーンの本。
3月は焼き芋が美味しい季節である。 と書いて、私は気をつけないと、食べ物の話題ばかりになりがちだと半分反省する。 この前、酒粕が旬だと書いたばかり。 昔々、小さなレシピ本も販売したことがあって、食べるものとか食べ方とか、材料とかにも語りたいことがたくさんあるのだ。 とはいえ、今日は芋のお話。食物繊維の。 食物繊維!といえば、と、小さい頃を思い出す。 私の両親は食べ物の名前を呼ばずに、栄養素の名前を子どもに伝える人たちだった。 「ほら、ビタミンC」 と手渡されるみかんだ
冬は酒粕にハマる。 酒粕は豆腐で言えば、おからに当たるもの。 日本酒のおからである。 日本酒が作られるのは秋から冬にかけてなので、美味しい酒粕が出回るのは12月から3月まで。 つまり、今が旬なのだ。 一番美味しい食べ方は、ちぎった板酒粕をグリルで軽く炙ったもの。 何でもそうだけれど、美味しいものの美味しい食べ方は、調理法がとても素朴だなあと思う。 炙った酒粕は独特の風味そのままに、柔らかくトロトロに甘くて最高である。 ちぎっては炙り、ちぎっては炙り、つい食べすぎてほ
Excelの関数にもっと強くなりたくて、この1ヶ月パソコン教室に通った。 文系の人間だけど、数学的なものは大好き。 関数を使って表に仕組みを作ったり、高度なグラフを作ったりするのは楽しい。 教室で表に関数を打ち込んでいて、ふと思った。 ものごとが起こった場所と時間と、そこで何が起こったのかを関数的に仕組み作りができたら、それを図形に表したとき、何らかの「次元」みたいなものが見れるんじゃないのかな?と。 思ってはみたものの、そんな関数(関数を超えてる?)は知らないし、で
切り餅を電子レンジで溶かして、次女と一緒にイチゴ大福を作った。 豆乳で伸ばし、お砂糖を加え、ツヤツヤに煮た黒豆も入れて片栗粉で成形。 あんこは粒あんにして、最後に大福に切り目を入れてイチゴを乗せた。 家庭科というより、まるで工作の時間みたい。 服も顔もなぜか粉だらけになりながら、手作りが楽しくてどんどん作ってしまう。 なんということのない、小さなこういう時間を、いつも大事にしたいと思って、娘たちと重ねてきた。 何かモヤモヤするような事が起こった時には、こんな工作のような
東京の真ん中にある大学で、春から仕事をすることになった。(4月に入学する大学とは別) 思ってもみなかった仕事のオファーは、少しクリエイティブで、読書力を試され、手先の器用さとイベント系企画力も必要みたいだ。 こんな仕事ができたらいいな、と、ぼんやり思っていた、そういう仕事のようで楽しみにしている。 ここのところ何年も、 「どれだけ運がないのだ私は」 「人の心はこんなに底まで落ちるもんなのか」 「大殺界ってなんで3年もあるの!」 と100万回もつぶやいてきただけに、やっと急
あまりにも気持ちの良い明るい日差しに、疲れた体を干してしまおうかと、本を抱えて外に出た。 今週は特に忙しい日々だった。 一つ仕事をしていても、最中に来る、他の仕事の連絡が気になったりして。 重なり合う時間のやりくりは、緊張が解けると突然、疲労を呼ぶ。 週末に時間を見つけて体を休めようと思っていたところの、あたたかなお天気。 近所の公園まで、次女と一緒に歩く。 土曜の午後の穏やかな優しい声が、公園中に散らばっていて、木のベンチから、走る子どもたちを目で追った。 にこやか