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【新潟】佐渡島へ花の楽園を見に行く旅 2日目

佐渡島旅行2日目。前日は下記。

佐渡島・両津の旅館で朝を迎えた。
広縁を一人で自由に使えることが嬉しくて、朝5時に起きてしばらく湖畔の景色を楽しんだ。

緑茶を何杯でも飲んでいる

朝8時頃に宿を出発。
なぜか人魚の像がある橋を渡って両津港へ。

両津港にある「maSanicoffee」で朝食。ここはフェリーの出港に合わせて朝6時台から開いているらしく心強い。

ツナとタマゴのホットサンドとカフェラテ

トビシマカンゾウが咲いている大野亀へは、ここからバスで移動する。
開花時期に休日限定で「カンゾウライナー」という往復直通バスが出ており、このどうしても語感だけは臓物を彷彿させる名前のバスに乗れば、朝から昼にかけて大野亀に行って帰ってこられるのだ。(要電話予約)

利用者はハイキング装備を整えたやや年配の女性が大部分を占めており、大野亀の手前にある二ツ亀というスポットでバスを降り、大野亀まで1時間くらいかけて歩いてきて帰りのバスに乗るという選択を取っている人が多かった。
バス内で降車場所を確認されるのだが、周りの雰囲気に後押しされ「じゃあ私も二ツ亀で降ります…」とその場で予定を変更する人も続出する中、私は荷物が重いし曇ってきたのでやる気が出ないという気持ちを素直に認めて初志を貫いた。

そんなこんなで10:15頃に大野亀へ到着。
この世の果てみたいな場所だが、人はそこそこ来ていて、自家用車で来ている家族連れが多かった。

急勾配すぎて登るのは諦めた

フィルムで撮った写真は天候も相まって死後っぽい仕上がりになった。

今年は強風で倒れて咲かなかった株が多く、花の数が少なかったようだが、それでも綺麗だった。

駐車場のそばにある大野亀ロッジでソフトクリーム休憩を取る。

奥に見えるのが二ツ亀
異界感のある密度

12:30の集合時間が来たので、バスに乗って両津港へ戻っていく。
行きはそうでもなかったが、帰りは狭い道でけっこうな数の乗用車とすれ違うことになり、その際の立ち振る舞いに傍目から見ても個々の運転技術の差が如実に現れていたので、ペーパードライバーの分際で車を借りようとしなくて本当に良かったと思った。
このような経験を重ねることで、私の無事故無違反無運転のゴールド免許は保持されていく。

両津港に戻った後は、近場の「喫茶ロータリー」で昼食。

昔ながらのナポリタン

ここで、スマホの充電が10%足らずなのにモバイルバッテリーが無いことに気付く。
宿に忘れた可能性と、そもそも家に忘れてきた可能性の二つが同程度の説得力で浮かび上がり、一応宿に連絡してみたら「バッテリーは無かったが服の忘れ物があった」と言われたので回収しに行った。どういうアホなのだろう
(結局家にあった)

両津港にあるレンタル充電器も尽きていたので、文明との繋ぎ目が心許ない状態のままバスに乗車して、南佐渡エリアの小木方面を目指す。
次の日に同じルートで戻ってくる予定なので、2DAYのフリーパスを購入しておいた。
途中で河原新町というバス停を経由して乗り換え、2時間ほどで小木に到着。時刻は17時頃。

本日宿泊する「いとしげなお宿 こいちゃ」に到着。「いとしげ」とは「愛おしい、可愛い」といった意味の新潟弁らしいが、どうしても「よさげ」とか「わかりみ」方面のニュアンスを感じてしまう。
お部屋はウィリアム・モリスの壁紙でかわいい。

オシャレな木の戸棚にはゴールデンカムイが全巻収められていた。

近年の南佐渡くんだりまで単身でノコノコ現れる女は9割5分以上がゴールデンカムイのオタクであるという統計(※ソースは主観)に基づいているのだろう。
そこまで聖地巡礼欲が強い訳ではないが、月島基の顔は普通に思い浮かべながらここまで来たので、何も間違っていないから困る。

ルームキーにはおけさ笠のストラップ付き

宿でスマホの充電を25%まで回復させた後、私はこの日没近い時間から2.5km歩いて「虫谷の入り江」という場所を目指すという凶行に走った。
本当は明日自転車を借りて行く予定だったが、雨予報なので写真を撮るなら今しかないと思ったのだ。
日が落ちたら真っ暗になる予感しかしない道のりを早足で突き進む。

無事に到着したが、人気の感じられない民家の間を通っていくのも相まって、この時間帯のこの場所は本当に事件性を感じた
舟小屋が壊れていなければそこまで怖くなかったかもしれない。

きれいより怖いが勝つ

なんとか日没までに市街地へ戻ってくることができたが、アップダウンのある道を5kmほど早足に歩いてきたのでめちゃくちゃ疲れた。

古い町並みが残る通り

夜の時間帯でも定食が食べられる「まつはま」というお店で食事。
烏龍茶を頼んだら600mlで出てきたのでゴクゴク飲んだ。
地元の人たちはお酒を飲むかたわら、牛肉炒めやアスパラバターなどガッツリ味がしそうなおかずを頼んでいて美味しそうだった。

ご飯が多めでうれしい刺身定食

19時ごろに退店し、宿へ戻る。まだ日は沈みきっておらず、明日は雨になると思うとこの空色が名残惜しかった。

たらい舟の乗り場

ゴールデンカムイの展覧会図録を見たり、最終巻を読み直してしんどくなったりしている内に夜はあっという間に更け、気が付けば疲労で熟睡していた。

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