【東京】小笠原にクジラを見に行く旅⑥（終）

2023年2月に小笠原・父島へ行った時の記録。
最終日の旅行6日目は、おがさわら丸船上で朝を迎え、竹芝へ帰ってきた。

5:30にアラームで叩き起こされて目覚め、（あ、あのエグい揺れでも人って寝られるんだ…）と妙に感心した。もう船はあまり揺れていなかった。
とにかく身支度をして、日の出を見にデッキへ急ぐ。

昨日の荒天が嘘のように美しい朝日だった。
デッキ端のポジションは軽く争奪戦になっていたが、人の後ろから撮った写真も良いものだ。
ここぞとばかりにフィルムカメラでもシャッターを切る。

船旅って最高かよ……
なんなら朝が来るのも最高だし、この地球が存在することすらだいぶ最高の出来事なのでは……
というようなことを考えてしみじみした。
たぶんお日様を浴びてセロトニンがメチャメチャ分泌されたのだと思う。

その後は最高の気分で二度寝を楽しみ、昼時に船内レストランでタラのカツレツを食べた。
あれだけの揺れを経た割に揚げ物をガッツリいける食い意地の張り具合に自分で少し引いた。

13時頃。外部デッキに出ると、もう遠くの方に陸地が見えていた。

ダイナミックな形の雲。

だんだん見える船の数が増えてきて、陸の光景もはっきり見えてくる。

そうして、船は定刻15時から約20分遅れて竹芝フェリーターミナルへ到着した。
戻ってきてしまったのだ。少しだけ久々の東京都港区は高い建物がいっぱいで怖いなと思った。

ターミナルのデッキから最後におがさわら丸の写真を撮った。
身軽な格好で単純に船を見物しに来ている人たちもいる中、明らかに大荷物を引き連れている自分はいかにも「私あの船乗ってたんですよ〜〜笑」という感じで、くだらないマウンティングでしかないが、正直気分が良かった。

その後は明るい内にまっすぐ帰宅したのだが、仕事がある次の日に少し寝坊してしまった。